プロ野球「現役最終試合」特集!90年代に活躍した選手に限ってみても、有終の美を決めたり、盟友に送り出されるなど色々いました!
2019年2月7日 更新

プロ野球「現役最終試合」特集!90年代に活躍した選手に限ってみても、有終の美を決めたり、盟友に送り出されるなど色々いました!

プロ野球において引退を覚悟した選手が時に大仕事をやってのける日があります。それが「現役最終試合」です。一時代を築き、ファンに愛された名選手たちの現役最後のプレーを振り返ります!

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試合後のセレモニー。球場内を一周する佐々岡が三塁ベンチ付近に歩を進めたとき、待っていた背番号25が泣きながら近づいてきた。「申し訳ありません」。許しを請うように佐々岡の目を見つめながら謝る村田に、右腕は静かに言った。「これは真剣勝負。打ってくれて吹っ切れたし、悔いはないよ」。

口だけではなかった。最後は直球ばかりを投げるのが、引退試合の定番だが、佐々岡は村田にカーブも投げている。佐々岡にとって最後の登板はセレモニーではなく、己の力がまだ通用するのか、それとも通用しなくなったのか、自ら見極める場だった。

阪神・桧山進次郎 (ひやま しんじろう)

2013年10月23日 引退

2003年の日本シリーズでの広澤克実(41歳6カ月)の記録を更新するポストシーズン史上最年長(44歳3カ月)本塁打となる2ラン本塁打をライトスタンドに放つ。
しかし、チームは4対7で敗れたためCSでの敗退が決定。結果として、前述の本塁打を放った打席が、桧山にとって現役最後の打席となった。

【プロ野球】 桧山進次郎  現役最終打席でホームラン 【代打の神様】 - YouTube

9回裏ツーアウトの場面で代打

「代打・桧山」のコールに沸き返る甲子園。そんな中、1ボールからミコライオの154キロ速球を完璧にとらえた。

「もう1回やれといわれてもできないような打ち方。22年間、最後の最後まで悔しい思いをしながら終わってしまうのかと思っていた。ぼくにも野球の神様がいるのか、と思った。22年間で一番いい、自画自賛してしまう打ち方だった」

オリックス  ドン・シュルジー

多くの感動を生んだ現役最終試合の数々。
そんな中、結果的に「最終打席」となった珍しい記録をご紹介して、特集を締めたいと思います!

1991年5月29日の出来事

日生球場で行われた対近鉄バファローズ戦。
先発した当時新人の長谷川滋利の後を受けて登板したシュルジーだったがリリーフに失敗し、長谷川のプロ初勝利を消してしまい試合は延長戦へ突入した。
そして指名打者の飯塚富司が一塁守備に就いていたため11回表にシュルジーに打席が回ると、赤堀元之の初球を左翼スタンド後方の照明塔を直撃する超特大ソロ・来日初打席初本塁打を放ち、球場は騒然となった。
パ・リーグで指名打者制を導入して以降、初めての投手による本塁打が記録された。

シュルジー DH制初!投手がHR!

初打席が最終打席で初ホームラン!

シュルジーの日本での打席はこれ1回きりであったため、日本プロ野球での通算打率が10割、長打率40割という塩瀬盛道(1950年)以来の珍しい記録も誕生した。
プロ野球の長い歴史の中では、様々な記録が樹立されてきました。
その中でも上記のドン・シュルジーのホームランは、珍記録として記録されています。

90年代に活躍した選手は、もうほとんどが現役を退いています。
最後の世代は、99年デビューの松坂世代でしょうか。

現役を終える選手の最終試合には、なんとも言えない哀愁がありました。
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