「なごり雪」と「22才の別れ」の2曲は、同時期に作られ同じアルバムに収録されていますが、作り方は全く違うものだったようです。
「なごり雪」は、最初にサビの部分が浮かび、サビに向かってどう全体を作るか、ストーリーや季節感など、表現したかったものが作品となっていきました。
それに対して、「22才の別れ」は、売れる歌を意識してできた曲だといいます。自然に浮かんだ曲「なごり雪」と、ヒットさせようと意識した曲「22才の別れ」、出発点は違いますが、どちらも名曲と言えるのは間違いのない事でしょう。
「なごり雪」は、最初にサビの部分が浮かび、サビに向かってどう全体を作るか、ストーリーや季節感など、表現したかったものが作品となっていきました。
それに対して、「22才の別れ」は、売れる歌を意識してできた曲だといいます。自然に浮かんだ曲「なごり雪」と、ヒットさせようと意識した曲「22才の別れ」、出発点は違いますが、どちらも名曲と言えるのは間違いのない事でしょう。
「なごり雪」の映画化
2002年、大林宣彦監督により「なごり雪」の世界観を基にした映画が制作されます。原案は(なごり雪)伊勢正三とされているこの作品は、大分県の臼杵市で撮影されました。セリフも歌詞のフレーズを使うなどの、実験的な試みがされています。
via s.webry.info
映画「なごり雪」によって気付いたこと
映画「なごり雪」は、伊勢正三が「なごり雪」を歌っているシーンから始まります。伊勢正三は、この映画によって、自分では意識していなかったことに気付いたと話しています。
僕は、映画を見終わって「なごり雪って悲しい歌だったんだ」ってあらためて気づいた。人からは「なごり雪」って良い歌ですねと言われ続けてきた。でも、長い間歌っていなかったから、どんな気持ちが込められているか忘れていたんだ。もしかしたら、最初から気づいていなかったかもしれない。でも、これは僕の悲しみ、せつなさを表現した歌だったんだ。
他の誰かの目を通して見た、自分の作品を目にすることで、改めて気づくということもあるのかもしれません。
多くのアーティストによるカバー
1975年のイルカのカバーに始まり、現在までに数多くのアーティストにカバーされています。その中から何名かをピックアップしてみます。