【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!
2020年10月21日 更新

【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!

1980年代に起こった【ハイソカーブーム】。“ハイソサエティ=裕福な世界”の人になるのも夢ではないという、バブル期の消費者心理をうまくついたハイソカー。代表格だった「マークII3兄弟」をはじめ、ブームを担ったクルマたちを振り返ります。

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【X70系】2代目クレスタ

2代目クレスタ[X70系](1984年- )

2代目クレスタ[X70系](1984年- )

この代からサッシュドアを採用したセダンに。セダンではありますが、パッケージング自体は姉妹車のハードトップと共通で全高も抑えられており、マークⅡセダンよりもパーソナル感が強調されていました。
ハイソカーブームのど真ん中にいたクルマ

ハイソカーブームのど真ん中にいたクルマ

角型4灯ヘッドライトやスクエア・カットのテールライトなど先代から受け継がれたスマートなイメージを残しつつ、より豪華な内外装に。

マークIIとともにハイソカーブームに乗り、トヨタ自身が驚くほど大ヒットを記録。中古車市場では同年式のマークIIよりも高い値で売られていたこともありました。

【X70系】3代目チェイサー

3代目チェイサー[X70系](1984年- )

3代目チェイサー[X70系](1984年- )

4ドアハードトップのみの展開に。エクステリアはマークIIやクレスタに比べ全長が短く若干スポーティーなものでしたが、マークIIやクレスタ同様の内装の豪華さも持ち合わせていました。

【X80系】6代目マークII

6代目マークII[X80系](1988年- )

6代目マークII[X80系](1988年- )

この代よりガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化。

先代より角を丸めたスタイリングは控えめな印象で、洗練されたものの総じて登場時のインパクトは薄かったが、いざふたを開けてみたら、先代をさらに上回る勢いで売れまくりました。

【X80系】3代目クレスタ

3代目クレスタ[X80系](1988年- )

3代目クレスタ[X80系](1988年- )

この代からガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化されプレスドアが採用。
最上級グレードとして、マークII3兄弟では唯一のスーパーチャージャーエンジン(1G-GZE)搭載の「スーパールーセントG」が新たに設定されました。
バブル景気ということもあってか、それまでの初代や2代目を上回る大ヒットを見せ、マークIIとチェイサーを含めた販売台数は歴代1位を記録している。
1990年の年間の販売台数はカローラよりもマークIIが売れるという珍記録も残っており、X80系は、バブル景気と相まって 「 カローラの販売台数の次に売れる車種 」 と言われるまでに。

【X80系】4代目チェイサー

4代目チェイサー[X80系](1988年- )

4代目チェイサー[X80系](1988年- )

バブル全盛期という時代背景を追い風に先代X70系以上にスキのないきめ細かな使い勝手と質感を徹底追及し高級感を高めた設計で姉妹車のマークII/クレスタと共に大ヒットしたモデル。

トヨタ・ソアラ

初代ソアラ

初代ソアラ[Z10型](1981年- )

初代ソアラ[Z10型](1981年- )

ヨーロッパの高級・高性能GT(メルセデス・ベンツ SLクラスやBMW・6シリーズ)と肩を並べるモデルとして1981年に登場。

操作にタッチパネルを用いたマイコン式オートエアコン、走行可能距離、目的地到着時刻をマイコンにて自動演算するドライブコンピューターなどが上級車種に採用され、当時としては先進的すぎる技術が満載のクルマでした。
グリフォンをイメージしたエンブレム

グリフォンをイメージしたエンブレム

フロントグリルには、グリフォンをイメージしたエンブレムが記され、ハイソサエティな「スーパー グランツーリスモ マシン」として、発売と同時に大人気車種となりました。

また、従来の白塗装より明度を大幅に上げた「スーパーホワイト」のボディカラーを初採用。ただ、人気を集めたのは最上級グレードに採用されたゴールド系の2トーンカラーでした。
第2回'81-'82日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞

第2回'81-'82日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞

エクステリアもさることながら、インテリアまわりもラグジュアリーな雰囲気にあふれていました。

上級グレードに採用していたデジタルメーターは、当時の車オタクの少年たちに強い衝撃を与え、“ズバ抜けて未来的でカッコいい車”との憧れを抱かせました。

2代目ソアラ

2代目ソアラ[Z20型](1986年- )

2代目ソアラ[Z20型](1986年- )

搭載エンジンはパワフルなツインカムエンジンが中心で、足回りはトヨタ2000GT以来となる4輪ダブルウィッシュボーン式、世界初の電子制御エアサスペンションも採用されるなど、バブル全盛期らしい最高級のクルマでした。
高価格にもかかわらず販売は好調で、発売から約5年間で30万台以上を売り上げる大ヒット作となりました。
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  • 🚙 2020/6/10 07:46

    モービルハム
    受信車・・・どれも当時統合失調症患者になってしまったから
    理想が惨めに崩れさりました

    I.O 2019/11/17 10:33

    GX71マークII/チェイサー/クレスタの3兄弟は今年で生誕35周年を迎え、今でも人気は衰えません。中でも人気だったのが、先代GX61後期に加わった2リッターDOHCエンジンを積むツインカム24シリーズ(1G−GEU型)でした。販売面では好調でしたが、出力面ではスカイラインやシグマに水を開けられたため、一新から1年後には同エンジンをインタークーラー付きツインターボ化した2000GTツインターボを加え、これも人気を集めました。その後後期一新・特別仕様車販売を挟み、88年夏にGX81へと一新し、これも大ヒットしました。尚・マークII3兄弟は2000年迄続き、同年はマークIIのみ一新され、この時チェイサー/クレスタの兄弟車から独立し(2001年ヴェロッサに統一)、2004年にマークXへと一新されますが、そのマークXも今年いっぱいで終了する事が決まりました。

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