【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!
2020年10月21日 更新

【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!

1980年代に起こった【ハイソカーブーム】。“ハイソサエティ=裕福な世界”の人になるのも夢ではないという、バブル期の消費者心理をうまくついたハイソカー。代表格だった「マークII3兄弟」をはじめ、ブームを担ったクルマたちを振り返ります。

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グランツーリスモ(GranTurismo)誕生

グランツーリスモ(GranTurismo)誕生

従来からの「ブロアム」に加え、スポーツ性を向上させた「グランツーリスモ 」が新たに設定されました。

【Y31】8代目グロリア

8代目グロリア[Y31](1987年- )

8代目グロリア[Y31](1987年- )

後の定番となるグランツーリスモ

後の定番となるグランツーリスモ

901運動(1980年代に日産自動車が「1990年代までに技術の世界一を目指す」車作りを目標とした運動)の反映で新たに設定された「グランツーリスモ」は、高級車らしからぬスポーティさとVG20DET型エンジンの高い動力性能で若々しいイメージを持ち込み、ヒット作となりました。
トヨタ・クラウンに性格的にも近い車種であるが、人気ではクラウンに一歩及ばなかった。
ラインナップに「ブロアムVIP」と言うグレードがあったことから「VIP系」とも呼ばれた。日産車特有の「漢クサさ」も相まって、ハイソカーとは異なる「ワル」な設定が後付け・増幅され、VIPカームーブメントへと繋がった。
「VIPカー」と言われる、セダンの高級車に豪華な装飾を施す改造も流行しましたね~♪

日産・シーマ

初代シーマ[Y31](1988年- )

初代シーマ[Y31](1988年- )

バブル期を象徴する高級車。
キャッチコピー「きっと、新しいビッグ・カーの時代が来る。」

キャッチコピー「きっと、新しいビッグ・カーの時代が来る。」

Y31セドリック/グロリアをベースにした3ナンバー専用ボディーに、3リッターV6エンジンを搭載。
 (1650633)

なかでもターボモデルは、アクセルを踏み込むとテールを沈めながらダッシュする、高級車らしからぬ暴力的なまでの加速性能でバブル紳士のハートをガッチリと掴みました。

初代モデルの発売時期はバブル景気の絶頂期に相当し、4年間の販売台数は12万9,000台にも及ぶ爆発的なヒットとなりました。
最上級グレードでは500万円を超える高価格にもかかわらず、最初の1年間で4万台近く売れるという3ナンバーの高級車としては異例のヒット作となり、高額商品から売れていくという当時の消費行動を象徴する存在として、「シーマ現象」なる言葉まで生まれた。
強力なエンジンによるスポーツカー的な動力性能が人気の原因であり、それまでの“ハイソカー路線”とは一線を画す車種でした。

マツダ・ルーチェ

5代目ルーチェ(1986年- )

5代目ルーチェ(1986年- )

「マツダのクラウン」といった位置付けで販売され、内装などもクラウンやセドリックなどを意識していました。

また、マツダらしくロータリーエンジン搭載のグレードも打ち出すも、売上の面では大成功とはいかず、次第にフェードアウト。ルーチェと名を冠したモデルはこれを以って姿を消しました。

1986 MAZDA LUCE Ad - YouTube

マツダ ルーチェ
いかがでしたか?

“ハイソサエティ=裕福な世界”の人になるのも夢ではないという、バブル経済期の消費者心理をうまくついた、今見ても高級感溢れるクルマばかりですよね♪

ちなみに、「ハイソカーブーム」の時代は、オーナーカーとして爆発的に売れただけではなく、自動車教習所の教習車としてもマークII・クレスタ・チェイサー・ローレル等が大量に投入されていました。
マークⅡ教習車

マークⅡ教習車

クレスタ教習車

クレスタ教習車

バブル期って・・・あらためてホント豪勢な時代でしたよね♪
98 件

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  • 🚙 2020/6/10 07:46

    モービルハム
    受信車・・・どれも当時統合失調症患者になってしまったから
    理想が惨めに崩れさりました

    I.O 2019/11/17 10:33

    GX71マークII/チェイサー/クレスタの3兄弟は今年で生誕35周年を迎え、今でも人気は衰えません。中でも人気だったのが、先代GX61後期に加わった2リッターDOHCエンジンを積むツインカム24シリーズ(1G−GEU型)でした。販売面では好調でしたが、出力面ではスカイラインやシグマに水を開けられたため、一新から1年後には同エンジンをインタークーラー付きツインターボ化した2000GTツインターボを加え、これも人気を集めました。その後後期一新・特別仕様車販売を挟み、88年夏にGX81へと一新し、これも大ヒットしました。尚・マークII3兄弟は2000年迄続き、同年はマークIIのみ一新され、この時チェイサー/クレスタの兄弟車から独立し(2001年ヴェロッサに統一)、2004年にマークXへと一新されますが、そのマークXも今年いっぱいで終了する事が決まりました。

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