それは各ゲーム会社にとって、ハードの顔となるようなタイトルをイチから育てていけるという、いわば黎明期ならではのチャンスが到来した状況でもありました。格ゲーのジャンルにおいて、セガは自社でセガサターン用ソフト『バーチャファイター』をリリース。同ハードの看板タイトルとして育てていく構えを見せていました。対するプレイステーションには、格ゲーの看板タイトルがありません。そこでこの「空席」に入り込むべく、ナムコの『鉄拳』の1年遅れでリリースされたのが、『トバルNo.1』でした。
【PS】トバルNO.1をプレイしてみた#001
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この『トバルNo.1』、『バーチャファイター』と『鉄拳』の主要スタッフを引き抜いて設立されたゲームソフト開発会社『ドリームファクトリー』に制作を委託しているあたり、完全に両作への宣戦布告。しかも、キャラクターデザインに鳥山明を起用し、『ファイナルファンタジーVII』の体験版封入というとびっきりの特典まで付けた同作は、紛れもなく、長期シリーズ化を狙った作品だったはずです。しかし、『トバル』は「2」までであっさりと終了。逆に『鉄拳』は今も続く人気シリーズとなったのでした。
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(こじへい)
ミドルエッジ 2017/11/25 12:14
鳥山明さんのキャラデザ、それだけで期待感が高まる作用をもたらしました^^