【訃報】ロックバンド「イエス」のドラマー、アラン・ホワイトさん死去。
プログレッシヴ・ロックバンド「イエス」などで活躍したドラマー、アラン・ホワイトさんが26日、アメリカ・ワシントン州の自宅で亡くなっていたことが明らかとなりました。72歳でした。
第一報はこちらです!
リック・ウェイクマン、ヨーコ・オノら、アラン・ホワイトを追悼https://t.co/LmwhASwLZp#AlanWhite
— BARKS編集部 (@barks_news) May 28, 2022
ホワイトさんは1949年、イングランド・ダラム州出身。60年代後半よりドラマーとしてのキャリアをスタートさせ、ビートルズのメンバーであったジョン・レノンのアルバム「イマジン」などに参加した後、1972年にはイエスにビル・ブルーフォードの後任として加入。以降長年にわたりイエスのドラマーとしての活動のほか、ソロ・アルバム「ラムシャックルド(1976年)」の発表、ホワイトさんがリーダーを務めるバンド「ホワイト(2005年結成)」など、多岐に渡る活動を展開、2017年にはイエス名義で「ロックの殿堂」入りを果たしていました。2022年には、イエスが1972年に発表したプログレの金字塔的アルバム「Close to the Edge(危機)」の50周年を記念したツアーへの参加が期待されていたものの、健康上の理由から不参加する旨が発表されており、その矢先の訃報となりました。
アラン・ホワイトが参加した名盤の数々!!
ローリング・ストーン誌が選出する「歴史上最も偉大な100人のドラマー」で第35位にランクインするなど、ロックの世界におけるドラムの重鎮としての地位を確立していたホワイトさん。そのキャリアの中で多数の伝説的名盤に参加しています。ここでは、その中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
海洋地形学の物語
1973年発表のイエス「海洋地形学の物語」。2枚組LPに20分前後の楽曲が4曲と、「プログレ=難解」というイメージを象徴するかのような内容であったものの、全世界でヒットを記録。日本でもオリコンチャートで最高位9位を記録しています。
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ロンリー・ハート
1983年発表のイエス「ロンリー・ハート」。「こわれもの」「危機」などの代表作を持ち、プログレ五大バンド(キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、ジェネシス、エマーソン・レイク・アンド・パーマー)の一角を成していたイエスの、それまでのイメージとは打って変わったポップ色を強めたアルバムであり、日本においては1曲目に収録されている「ロンリー・ハート」が定期的にCMに使用されるなど、プレグレファン以外の層にも馴染み深いアルバムとなっています。
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イマジン
1971年発表のジョン・レノンのアルバム「イマジン」。ジョン・レノンのソロ時代の代表曲と言える「イマジン」を冠したアルバムで、ホワイトさんは「イマジン」などのレコーディングに参加しています。
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オール・シングス・マスト・パス
1970年発表のジョージ・ハリスンのアルバム「オール・シングス・マスト・パス」。ジョージ・ハリスンがビートルズ時代から温めていた楽曲を多数収録した3枚組LPで、ホワイトさんはリンゴ・スターらとともにドラムスとして参加していました。
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上記で紹介した以外にも、イエス時代の「リレイヤー」「究極」「トーマト」といったスタジオアルバム、ジョン・レノンの「インスタント・カーマ」「平和の祈りをこめて」など、多数の名盤にその足跡を遺したホワイトさんの功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。