【郭源治】闘志あふれる投球が胸を打つ!ドラゴンズ史上に残る「最強助っ投」
2016年11月25日 更新

【郭源治】闘志あふれる投球が胸を打つ!ドラゴンズ史上に残る「最強助っ投」

在籍16年、最優秀防御率賞1回(1994年)最優秀救援投手賞2回(1987、88年)。MVP1回(1998年)など功績を挙げればきりがない。中日ドラゴンズ史上に残る外国人助っ人、郭源治(かくげんじ)投手の球歴を改めて振り返ります。

5,530 view

「台湾プレーヤーのパイオニア」郭源治

1981年1月に社会人野球の選手を主体にした日本代表との対戦で、完封勝利を収めた投球が目に留まり、中日と契約した郭源治選手。兵役期間の問題があったため、来日したのは兵役終了後の7月までずれ込みました。初登板、初先発となった8月30日の対大洋戦では151km/hの速球を連発。途中足がつるアクシデントに見舞われて7回1失点でマウンドを降りますが、見事に初勝利を飾ります。
郭投手の初勝利を伝える記事

郭投手の初勝利を伝える記事

来日一年目は結局この1勝に終わったものの、翌1982年シーズンは開幕当初から先発ローテーション入り。6月までに5勝を挙げる活躍を見せます。このシーズン、最終的に9勝(7敗)を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した郭選手は、この年の日本シリーズ第1戦でリリーフとして登板を果たしますが、大田卓司にソロ本塁打を打たれています。(2勝4敗でチームは西武に敗退)

1982年 日本シリーズ第1戦

当時はまだ台湾出身のプレーヤーが珍しかった時代。そんな中で、郭選手は台湾プレーヤーのパイオニア的存在として、また中日ドラゴンズに欠かせない選手として以後、活躍を続けていくのです。

吠える!「郭ダンス」

最速151km/hの速球に加えて、スライダー・シンカー・フォークボールなど多彩な変化球を投げました。闘志を前面に出す気迫溢れる投球フォーム。打者を打ち取ると「吠え」、後に「郭ダンス」と名付けられた派手なガッツポーズをマウンド上でとる姿が、ファンの心をとらえます。

1983年 巨人戦初完封

何といっても郭選手の凄いところは、チーム事情の為、シーズンごと(シーズン途中でも)抑え、先発の役割を変えられても結果を残し続け「200勝」よりも達成することが困難と言われる「100勝、100セーブ」を成しとげたという事でしょう。(最終的には106勝・116セーブ)この当時はまだ「セットアッパー」の地位が低く、先発→抑えという継投がよく行われており、先発もこなす郭投手は7回あたりから登板することもザラでした。先発で投げて完投したかと思えば、翌年のシーズンは守護神としてロングリリーフも厭わず、相手の反撃を断ち切る…かと思えばその翌年は開幕投手を務める…とまさに鉄腕ぶりを見せつけたのです。
「郭ダンス」と呼ばれたガッツポーズ

「郭ダンス」と呼ばれたガッツポーズ

出典 dragons.jp
その他【100勝・100セーブ達成者】
・江夏豊投手:206勝193セーブ
・山本和行投手:116勝130セーブ
・斉藤明夫投手:128勝133セーブ
・郭源治投手:106勝116セーブ
・大野豊投手:148勝138セーブ
・佐々岡真司投手:138勝106セーブ
・斎藤隆投手:112勝139セーブ(日米通算)
・上原浩治投手:131勝126セーブ(日米通算※2016年終了時)

リーグ優勝に貢献(1988年)

オフに結婚式を挙げて迎えた1988年シーズン、郭選手は5月までに4敗するなど不振に苦しみますが、投げ込みなどを重ねてスランプを脱します。郭選手の投球内容がよくなっていくにつれてチームも上昇。4月終了時点で首位広島に8ゲーム差の最下位。7月8日時点でも借金2あったのですが、8日以降、50勝15敗3分という驚異的な成績を挙げて、結局終わってみれば79勝46敗5分の貯金33。2位巨人と12ゲームの大差をつけてリーグ優勝を果たします。

1988年 郭源治 サヨナラ本塁打

リーグ優勝のかかった10月7日の対ヤクルト戦では最後に秦真司から三振を奪い、胴上げ投手。7勝37セーブの44セーブポイントを挙げ、石本貴昭と山本和行が持っていた従来のシーズン記録、40SPを更新したのです。また、投げてばかりではななく、上記の動画の対巨人戦でサヨナラホームランを放っています。

1988年・優勝決定の瞬間

なだれ込む観客…
6年ぶり4度目のリーグ優勝、チーム生え抜きの星野仙一監督の優勝に狂喜乱舞した大勢のドラゴンズファンが球場になだれ込み、胴上げは中断するという事態が問題となりました。

日本シリーズの記憶

西武ライオンズとの対戦となった日本シリーズ。郭選手は第2戦で同点の7回表から登板し、走者を出さずに3イニングを抑えて勝利投手となった。第5戦では直前に登板した小松が不調で予定を早めて7回から登板。勝利目前の9回に石毛宏典選手に痛恨の同点ソロ本塁打を打たれます。その後も投げ続けた郭選手ですが、延長11回に決勝点を奪われ敗戦投手となっています。
26 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【オレステス・デストラーデ選手】西武ライオンズ史上最も優勝に貢献した助っ人野手

【オレステス・デストラーデ選手】西武ライオンズ史上最も優勝に貢献した助っ人野手

1990年~1992年の西武ライオンズ3年連続の日本一。その中心にいたのがデストラーデ選手。秋山幸二、清原和博と「AKD砲」を形成。左右両打席から本塁打を量産し、スイッチヒッターとして初めて本塁打王を獲得したデストラーデ選手の球歴を振り返る。
和尚 | 14,208 view
【川上憲伸投手】「まだ燃え尽きない」常勝軍団ドラゴンズを支えた魂のエース

【川上憲伸投手】「まだ燃え尽きない」常勝軍団ドラゴンズを支えた魂のエース

明大からドラゴンズに入団した川上投手は、打者を打ち取った後、気迫を全面に出したガッツポーズを度々みせ、中日のエースとして君臨してゆく。2002年8月1日の対巨人戦でノーヒットノーランを達成するなど輝かしい成績を残した川上投手。だが、彼の球歴は必ずしも順風満帆とは言えなかった…
和尚 | 3,856 view
【トロイ・ニール】永遠に語り継がれるべき、彼の感動的なスピーチを紹介する

【トロイ・ニール】永遠に語り継がれるべき、彼の感動的なスピーチを紹介する

「トロイ・ニール」1996年の日本シリーズ中、わずか3安打でシリーズMVPを獲得した男。日本一が決定した試合後のインタビューは今もオリックスファンの心を捉えて離さない。「彼はその時、ファンに何を語ったのか?」
和尚 | 10,637 view
【最強助っ人外国人】プロ野球の歴代最強外人って誰だと思いますか?週刊ベースボール社が球界人200人に聞いたベスト10。

【最強助っ人外国人】プロ野球の歴代最強外人って誰だと思いますか?週刊ベースボール社が球界人200人に聞いたベスト10。

「歴代最強助っ人外国人」、プロ野球のテーマの中でもこれについては議論が尽きることがありませんね。ひいきのチームも人それぞれですし諸説ありますが、そんな歴代最強助っ人外国人、週刊ベースボール社が球界人200人に聞いたベスト10をご紹介します。
青春の握り拳 | 298,801 view
【テリー・ブロス】テスト入団から這い上がったノーヒッター

【テリー・ブロス】テスト入団から這い上がったノーヒッター

長身から投げ下ろす速球と親指と人差し指ではさむ独特のフォークボールを武器に1995年のヤクルトスワローズの日本一に貢献したテリー・ブロス投手の球歴と彼が最も活躍した1995年シーズンを振り返ります
和尚 | 2,047 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト