衝撃シーンの連続で「なかよし」読者を震撼させた『黒とかげ』
2016年4月25日 更新

衝撃シーンの連続で「なかよし」読者を震撼させた『黒とかげ』

高階良子先生ご本人が、「私が作風を変えた記念すべき第一作目」という江戸川乱歩原作の「黒とかげ」。殺人、誘拐、死体など、当時の小学生に驚きと恐怖を与えてくれました。衝撃シーンを交えながら振り返ってみましょう。

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【当時の小学生には刺激的すぎるシーン】5選

①六本木の秘密クラブ!

黒とかげの最初の見開きページ。小学生の度肝を抜きます!

黒とかげの最初の見開きページ。小学生の度肝を抜きます!

「世間的に名のある紳士・淑女」が乱痴気騒ぎ!
via けん

②殺された女の顔!

殺人!

殺人!

死に顔を思い出す犯人(後に黒とかげの手下)。
via けん

③死体の顔を石で潰す!

黒とかげの命じるままに河原で死体の顔を潰す!

黒とかげの命じるままに河原で死体の顔を潰す!

飛び散った血がまた、怖い。
via けん

④死体!

死体置き場

死体置き場

犯人が自分と背格好の似た死体を選別。
via けん

⑤人間の剥製!

黒とかげのコレクション

黒とかげのコレクション

人間って剥製にできるの!?
キツネやら孔雀の剥製くらいしか見たことがなかったので衝撃でした。
via けん

ラストシーン

追い詰められて・・・

追い詰められて・・・

明智に追い詰められ、警官隊が来たと知ると、仕込んであった毒で自殺をはかる黒とかげ。
via けん
最期に自分の気持ちに素直になる黒とかげ

最期に自分の気持ちに素直になる黒とかげ

「あなたにこうして抱かれていることが、どうしてこんなに幸せなんでしょう」
美しすぎるラストシーン

美しすぎるラストシーン

明智の胸に抱かれ息をひきとる。
2人の戦いは終わります。大胆不敵で美しい黒とかげを、狙われていたはずの早苗、追っていた明智、そして読者の私達も憎めず、ミドルエッジ世代になった今も愛しているのです。

読み返したくなった人も、初めて読む人も

Amazon.co.jp: 黒とかげ (講談社漫画文庫―高階良子傑作選): 高階 良子, 江戸川 乱歩: 本

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Amazon.co.jp: 黒とかげ (講談社漫画文庫―高階良子傑作選): 高階 良子, 江戸川 乱歩: 本
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思い出を語ろう

     
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  • ちょろけん 2019/8/7 21:30

    性別♂なので買うのに勇気いりました。
    完成度の高さはその後の同名作品とは比べ物にならないです、第三の原作と言っても過言ではありません!
    惜しむらくは連載枠がもう一~二話あれば。
    そうすれば早苗の成長と自立(導いたのは意外にも………………)や、黒蜥蜴の人となり(実は、実は)………………を描けたかも。それで早苗の最後の言葉が活きてくると思います。
    それと黒蜥蜴は本拠地に戻ってからは、ぶりっ子ドレスがよかったかも。表の顔は宝石収集家のセレブなマダム、裏の顔は悪の女王、真の顔は恋する乙女。

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