空を駆ける芦毛の逃亡者!セイウンスカイ
2016年11月25日 更新

空を駆ける芦毛の逃亡者!セイウンスカイ

1998年クラシック世代は非常にハイレベルだった。 その中で三強と呼ばれたのがキングヘイロー、スペシャルウィーク そしてセイウンスカイである。 血統は地味、デビュー前の期待は薄かったセイウンスカイだが ハイレベルの世代で二冠を制した力強い逃げ馬だった。

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デビューからの連勝

セイウンスカイの父シェリフズスターは西山牧場へ輸入されるも
産駒は全く走らず、セイウンスカイのデビュー前に廃用となっていた。
血統の良くないセイウンスカイはさほど期待をかけられずデビューしたが
新馬戦、ジュニアカップと連勝し、弥生賞でも2着に入ると
主役候補としてクラシックに挑むこととなる。
父シェリフズスター母の父ミルジョージという重厚な血統を...

父シェリフズスター母の父ミルジョージという重厚な血統を持つセイウンスカイはデビューから2連勝を飾る

皐月賞制覇

クラシック第一弾は皐月賞、セイウンスカイがデビューからずっと
走っている中山コースである。人気はスペシャルウィークに譲ったものの
セイウンスカイは積極的な競馬でスペシャルウィークもキングヘイローも
寄せ付けず皐月賞制覇。
サンデーサイレンス産駒もダンシングブレーヴとグッバイヘイローの産駒という
超良血馬を下し、一冠目を制した。
2冠馬セイウンスカイ心臓発作で死す - 競馬ニュース : nikkansports.com (1619552)

1998年4月19日(日) 3回中山8日 第58回 皐月賞(GI) サラ系4歳 2000m 芝・右 牡・牝(指定)オープン 定量 天候:晴 芝:良 1番人気 18番スペシャルウィーク(武豊) 2番人気 3番セイウンスカイ(横山典弘) 3番人気 12番キングヘイロー(福永祐一) レース結果 着差 人気 1着③セイウ...

ライバルの影も踏めず

皐月賞を制したセイウンスカイは日本ダービーに出走する。
皐月賞よりも当然人気を集めると思いきや、スペシャルウィーク、キングヘイローに
次ぐ、3番人気。直線では一度先頭に立つも、スペシャルウィークに並ぶ間もなく交わされ
後続にも差されて4着敗退。二冠制覇はならなかった。

38年ぶりの快挙

秋初戦、セイウンスカイは京都大賞典を選択する。
古馬に交じった一戦、4番人気だったが、天皇賞馬メジロブライトを相手に
逃げ切り勝ち。続く菊花賞はスペシャルウィークに次ぐ2番人気。
レースは常に主導権を握り、結果、後続を寄せ付けず、逃げ切り勝ち。
菊花賞を制した逃げ馬は実に38年ぶりの快挙だった。
古馬に混じっての京都大賞典制覇!!

古馬に混じっての京都大賞典制覇!!

実況:ラジオたんぱ・広瀬伸一アナ(ノーカット) 芝・右・外 2400m サラ系4歳上 オープン (混合)(指定) 別定 晴/良 1 セイウンスカイ 2 メジロブライト 3 シルクジャスティス 4歳馬セイウンスカイが横山典弘とのコンビで大逃げ!緩急をつけた老獪な逃げで古馬を翻弄! 動画も貼れる競馬SNS掲示板 競馬...
菊花賞を逃げ切り勝ち!!

菊花賞を逃げ切り勝ち!!

1998年11月8日(日) 6回京都2日 第59回 菊花賞(GI) サラ系4歳 3000m 芝・右 外 牡・牝(指定)オープン 定量 天候:晴 芝:良 1番人気 17番スペシャルウィーク(武 豊) 2番人気 4番セイウンスカイ(横山典弘) 3番人気 9番キングヘイロー(福永祐一) レース結果 着差 人気 1着④セ...

怪物を前に屈する

世代最強を手にしたセイウンスカイは暮れの有馬記念に出走する。
前走の圧勝、相性の良い中山ということもあり、古馬を抑えて
自身初の1番人気に支持される。しかし、同じ世代のグラスワンダーの前に
なすすべ無く、4着に敗れる。ここで成果を出せず、二冠を制したが、JRA賞は
エルコンドルパサーに譲ってしまう結果となった。

三強対決

年が明けて、セイウンスカイは天皇賞の前哨戦、日経賞を5馬身差で快勝。
天皇賞はスペシャルウィーク、メジロブライトとともに三強対決となる。
菊花賞のように逃げ切れるか、しかし、武豊とスペシャルウィークに徹底的にマークされ
直線ではメジロブライトにも交わされ、3着を死守するのが精一杯だった。
日経賞は楽に制するものの…

日経賞は楽に制するものの…

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