2020年4月30日 更新
【はじめの一歩】熱かった数々の試合を振り返る!幕ノ内一歩VS島袋岩男
ミドルエッジ世代の青春の1ページと言っても過言ではない『はじめの一歩』。今回の記事では同キャラ対決といえる対決、幕ノ内一歩と島袋岩男の試合を振り返っていきたいと思います。海で育ってきたという境遇や、選手としてもクロスレンジでの打ち合いを得意とするファイタースタイルなど、似ている要素が多い両者の戦いぶりを見ていきましょう。
『はじめの一歩』とは?
『はじめの一歩』(はじめのいっぽ)は、ボクシングを題材とした森川ジョージによる日本の漫画作品。1989年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中。
母子家庭のいじめられっ子であり、釣り船屋を親子で支えている主人公・幕之内一歩が、プロボクサー鷹村守との出会いをきっかけに鴨川ボクシングジムに入門。「強いとは何か?」という問いの答えを求め、プロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を、周囲との交流やライバル達との戦いを通じて描いてゆく。
幕ノ内一歩VS島袋岩男
今回注目する幕ノ内一歩と島袋岩男の試合は『海人対決』というキャッチフレーズが付けられ、この試合を通じて『海人』という言葉が広く知られるようになりました。そう考えると、このコンテンツが世の中に与える影響力はとても大きいですよね。
幕ノ内一歩
一歩は圧倒的な強さで日本タイトルの3回の防衛を果たし、チャンピオンとしても成熟してきたかのように思われました。しかし、一歩に試合を申し込んでくる挑戦者は後を絶たず、チーズチャンピオン(穴だらけで弱点が多い)という印象を持たれたままでした。
デンプシーロール
一歩の代名詞となったデンプシーロール。しかし、この技こそ、一歩がチーズチャンピオンと呼ばれてしまう理由にもなっています。ところが一歩はそのことを自覚しておらず、絶対に破れない必殺技に昇華しようと躍起になるのでした。
島袋岩男
沖縄では漁師をしており、尋常ではない心肺機能をもつ挑戦者。これまでの展開としては珍しく、島袋は一歩よりも小柄な体格をしています。しかし、ただ小さいだけではなく、鍛え抜かれた筋肉の鎧をまとっており、幕ノ内よりも遥かに馬力がありそうです。
デンプシーロール破り
島袋はデンプシーロールを破ることを公言しており、そのことは一歩も気にしている様子です。果たして、どのような方法でデンプシーロールを破るというのか、本当に破ることはできるのか、ここは今回の試合の注目するべきポイントだといえるでしょう。
海の底での対決
『海人対決』たる由縁といえる要素。度々、島袋の口から出る言葉ですが、その意味するところを試合まで明かされることはありませんでした。
唯一、その言葉に反応していたのは一歩のトレーナーである鴨川会長です。そもそも一歩は練習量の多いボクサーですが、海の底での対決に負けない体づくりをするため、今回はさらにハードなトレーニングを積んで試合に臨みます。
試合の見どころ
ゴングが鳴ると打ち合いとなる両者でしたが、小さいながらも、圧倒するような筋肉の鎧をまとう島袋のパワーに、さすがの一歩も圧倒される展開となります。一歩にしては珍しく、一定の距離を保とうとしますが、すぐに距離は詰められてしまい、やはりクロスレンジでの打ち合いに発展していくのでした。
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出版社:講談社
連載誌:週刊少年マガジン
発表号:1989年43号~