シニカルな歌詞と哀愁漂うメロディのペット・ショップ・ボーイズ
2016年11月11日 更新

シニカルな歌詞と哀愁漂うメロディのペット・ショップ・ボーイズ

ダンス・ミュージックと言うには余りにも哀愁を帯びたメロディを持ち、そして、その歌詞は何ともシニカルなペット・ショップ・ボーイズの楽曲。1984年のデビューながら今でも現役で愛され続けているペット・ショップ・ボーイズの80年代を振り返ります。

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Introspective

全英1位「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」、全英7位「ドミノ・ダンシング」、全英4位「レフト・トゥ・マイ・オウン・ディヴァイセズ」、全英5位「イッツ・オーライト」という4曲のヒット・シングルを含む1988年発売の3枚目のアルバム「イントロスペクティヴ」です。

アルバムのコンセプトは徹底したダンスミュージックということだからでしょうか各曲の収録時間が長い。だからと言って退屈することはありません。その分どの曲でも踊れるご機嫌なアルバムとなっています。
イントロスペクティヴ

イントロスペクティヴ

1988年リリース

【収録曲】
1. レフト・トゥ・マイ・オウン・ディヴァイセズ
2. アイ・ウォント・ア・ドッグ
3. ドミノ・ダンシング
4. アイム・ノット・スケアード(モンマルトルの森)
5. オールウェイズ・オン・マイ・マインド~イン・マイ・ハウス
6. イッツ・オーライト
via wmg.jp
サードアルバムとされているが、実質的には企画盤的な側面の強いアルバムで、カバー曲も含む。
目玉はトレバーホーン&スティーブリプソンの黄金期のZTTを支えた名コンビによるプロデュース作を含んでいることで、どの曲も通常のアルバム楽曲と比べてダンス色が強いのが特徴。
収録曲が少ないが、いずれの曲も完成度が高く、クオリティだけで言えば彼らの80年代に発表した作品の中でも群を抜いている。

Pet Shop Boys - Domino Dancing (Extended Version)

ペット・ショップ・ボーイズが80年代に残したアルバムは以上の3枚ですが、どれも甲乙つけがたい代表作といえるものです。
この後ペット・ショップ・ボーイズは、、前衛映画の製作をしたり、マドンナやレディー・ガガなどのプロデュースをしたりと幅広く活躍しています。

何よりも素晴らしいのは30年以上も現役で、しかも第一線で活躍しているということですね。新作がますます楽しみなペット・ショップ・ボーイズです。
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