ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。
2018年6月4日 更新

ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。

世界いたるところで、それこそ星の数ほどビートルズの楽曲はカバーされていることでしょう。しかし、そのビートルズもまた多くの曲をカバーし公式に残しています。それにしても余りにカバーが上手すぎてオリジナルかと思ってしまうほどです。

15,659 view

The Marvelettes - Please Mr. Postman (1961)

比べるとやはりビートルズはスタイリッシュですね。
それでは泥臭い曲をカバーするとどうなるのでしょう?アルバムの最後に入っている「マネー」を聴き比べてみましょう。
オリジナルは1959年のバレット・ストロングによるものです。

Barrett Strong - Money (That's What I Want)

で、ビートルズです。

Beatles MONEY

この曲は同時期にローリング・ストーンズもカバーしていますが、それと比べてもビートルズは品が良いですね。この品の良さが人気の秘訣かもしれません。

Beatles for Sale

3枚目のアルバム「ハード・デイズ・ナイト」は全曲オリジナルです。しかも捨て曲無しの名曲揃い。つまり能力的にはアルバムを全てオリジナル曲にすることは出来ていたわけですが、4枚目のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」にはカバー曲がまたしても6曲収められています。
ビートルズ・フォー・セール

ビートルズ・フォー・セール

アナログA面
1.ノー・リプライ
2.アイム・ア・ルーザー
3.ベイビーズ・イン・ブラック
4.ロック・アンド・ロール・ミュージック ※チャック・ベリーのカヴァー。
5.アイル・フォロー・ザ・サン
6.ミスター・ムーンライト ※ピアノ・レッドがドクター・フィールグッド&ジ・インターンズ名義で発表した曲のカヴァー。
7.メドレー:カンサス・シティ ~ ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ ※リトル・リチャードのカヴァー。

アナログB面
1.エイト・デイズ・ア・ウィーク
2.ワーズ・オブ・ラヴ ※バディ・ホリーのカヴァー。
3.ハニー・ドント ※カール・パーキンスのカヴァー。
4.エヴリー・リトル・シング
5.パーティーはそのままに
6.ホワット・ユー・アー・ドゥーイング
7.みんないい娘 ※カール・パーキンスの楽曲のカヴァー。
カバー曲が多い理由は、当時トップ・アイドルでもあったビートルズは多忙を極め、曲を作る時間が取れなかったためだと言われています。
レコーディング自体も短期間で行われていますが、アマチュア時代から演奏していた楽曲だったこともあり流石の出来栄えです!来日時にテレビ番組の冒頭でも流れた「ミスター・ムーンライト」は印象的ですね。

Mr. Moonlight - The Beatles

名唱という感じですね。アレンジも素晴らしく、ピアノ・レッドのオリジナルと比べるとよく分かります。

Dr Feelgood (aka Piano Red) - Mr Moonlight

もう1曲、ロックンロールの王様、チャック・ベリーのカヴァーである「ロック・アンド・ロール・ミュージック」。これがまた素晴らしい出来栄えです。

The Beatles - Rock & Roll Music

印象的なピアノを弾いているのはプロデューサーのジョージ・マーティンです。
しかし、流石はチャック・ベリー。オリジナルも勿論素晴らしいですよ。

Chuck Berry - Rock And Roll Music

同じ年には5枚目のEPで「のっぽのサリー」をリリースしています。この曲はリトル・リチャードが1956年3月に発表し全米リズム・アンド・ブルースのチャートで6週連続1位となった名曲です。

Little Richard Long Tall Sally

強烈ですね。で、ビートルズはどうかと言いますと。。。
53 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

ビートルズ史上もっとも難産だった「レット・イット・ビー」。結局完成したのは予定とは正反対のものだった!

ビートルズ史上もっとも難産だった「レット・イット・ビー」。結局完成したのは予定とは正反対のものだった!

デビュー当時のようにオーバーダビングを極力行わずシンプルなアルバムを作ろうということで始められたレコーディング。ビートルズ最後のアルバムとなった「レット・イット・ビー」は、極端にオーバーダビングされメンバーの思惑を外れたものとなりました。なぜそんなことになったのか時系列で足跡を辿ります。
obladioblada | 13,458 view
95年に発表されたビートルズ曲『フリー・アズ・ア・バード』

95年に発表されたビートルズ曲『フリー・アズ・ア・バード』

1970年に解散したビートルズ。それから25年後の1995年に、『フリー・アズ・ア・バード』という新曲が発表されました。既にジョンがこの世にいない状況で、果たして、残された3人はどのように曲を完成させたのでしょうか?そんな「奇跡の一曲」が出来上がるまでの顛末を紹介していきます。
こじへい | 5,295 view
映画「EIGHT DAYS A WEEK」公開!ザ・ビートルズのライブを体感しよう!

映画「EIGHT DAYS A WEEK」公開!ザ・ビートルズのライブを体感しよう!

9月22日から、ザ・ビートルズの公式ライヴ・ドキュメンタリー映画が遂に全国ロードショー!この機会に、ライヴ・バンドとしてのThe Beatlesの魅力を味わってみませんか?映画だけでなく、当時のライヴの模様を伝えてくれるレコードやCD、動画、DVD、なども併せてご紹介します。
Gaffa | 2,633 view
「ザ・ビートルズ」最初の5枚

「ザ・ビートルズ」最初の5枚

60年代を代表するに留まらず、いまだに大きな影響力を持っているザ・ビートルズ。永遠のアイドルにして音楽界きってのイノベーター。そんな彼らの初期のアルバムを辿ってみます。
obladioblada | 1,992 view
ジョージ・ハリスン、プリンス、再結成に沸くオアシス!レジェンドたちのギターなどのグッズがオークションに出品される!!

ジョージ・ハリスン、プリンス、再結成に沸くオアシス!レジェンドたちのギターなどのグッズがオークションに出品される!!

米国カリフォルニアの企業「ジュリアンズオークション」が、伝説的なミュージシャン/アーティストのアイコニックなギターや着用アイテム等が多数出品されるオークション「PLAYED, WORN, & TORN II」の開催を発表しました。
隣人速報 | 137 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト