ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。
2018年6月4日 更新

ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。

世界いたるところで、それこそ星の数ほどビートルズの楽曲はカバーされていることでしょう。しかし、そのビートルズもまた多くの曲をカバーし公式に残しています。それにしても余りにカバーが上手すぎてオリジナルかと思ってしまうほどです。

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The Beatles

ビートルズといえば、ロックに革命をもたらし、その歴史を塗り替えた存在として知られています。何よりも独創的でありながら親しみやすい楽曲は今もって他の追随を許さず素晴らしいの一言。
ビートルズ

ビートルズ

写真左から
ジョン・レノン(ギター)
リンゴ・スター(ドラムス)
ポール・マッカートニー(ベース)
ジョージ・ハリスン(ギター)

活動期間:1957年 - 1970年
そんなビートルズですが、初期には思いのほか多くのカバー曲を残しています。ビートルズはカバー曲もオリジナルのように自分たちの曲として消化しているとはよく言われることですが、本当にそうなのでしょうか?検証してみました。

Please Please Me

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」にはカバー曲が6曲。確かにアルバムの中で聴いていると、オリジナルと遜色がないというか、元歌を知らなければ分からないほど違和感はありません。
プリーズ・プリーズ・ミー

プリーズ・プリーズ・ミー

アナログA面
1.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
2.ミズリー
3.アンナ ※アーサー・アレキサンダーのカヴァー。
4.チェインズ ※クッキーズのカヴァー。
5.ボーイズ ※シュレルズのカヴァー。
6.アスク・ミー・ホワイ
7.プリーズ・プリーズ・ミー

アナログB面
1.ラヴ・ミー・ドゥ
2.P.S.アイ・ラヴ・ユー
3.ベイビー・イッツ・ユー ※シュレルズのカヴァー。
4.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
5.蜜の味 ※レニー・ウェルチのカヴァー。
6.ゼアズ・ア・プレイス
7.ツイスト・アンド・シャウト ※アイズレー・ブラザーズのカヴァー。
中でも有名なカバー曲は、この当時ライブでも盛んに演奏していた「ツイスト・アンド・シャウト」でしょうか。

The Beatles - Twist and Shout

オリジナルはアイズレー・ブラザーズです。「ツイスト・アンド・シャウト」は1962年の作品になります。

Isley Brothers - Twist and Shout

基本的なアレンジは変わっていないのですが、ビートルズは流石に垢抜けていますね。コーラスもですが、なんと言ってもジョン・レノンのボーカルが素晴らしいです。

アルバムには「ベイビー・イッツ・ユー」と「ボーイズ」というシュレルズのカヴァーが2曲も収められています。

Baby it's you The Beatles

ロマンチックな曲ですね。「ベイビー・イッツ・ユー」も1962年の曲で、全米では59位のヒットとなっています。

Shirelles - Baby It's You (1961)

With the Beatles

ウィズ・ザ・ビートルズ

ウィズ・ザ・ビートルズ

アナログA面
1.イット・ウォント・ビー・ロング
2.オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
3.オール・マイ・ラヴィング
4.ドント・バザー・ミー
5.リトル・チャイルド
6.ティル・ゼア・ウォズ・ユー ※ミュージカル「ミュージック・マン」のカヴァー。
7.プリーズ・ミスター・ポストマン ※マーヴェレッツのカヴァーのカヴァー。

アナログB面
1.ロール・オーヴァー・ベートーヴェン ※チャック・ベリーのカヴァー。
2.ホールド・ミー・タイト
3.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー ※スモーキー・ロビンソン&ミラクルズのカヴァー。
4.彼氏になりたい
5.デヴィル・イン・ハー・ハート ※ドネイズのカヴァー曲。
6.ナット・ア・セカンド・タイム
7.マネー ※バレット・ストロングのカヴァー。
2枚目のアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」でも6曲のバナーが収められています。ビートルズがカバーした中でも最高の出来といってもいいのではないかと思うのが「プリーズ・ミスター・ポストマン」ですね。これこそオリジナルと信じて疑わなかったヒト多数の名カバー曲です。

The Beatles — Please Mr. Postman

「プリーズ・ミスター・ポストマン」は、モータウン所属のグループ・マーヴェレッツが1961年に放った全米1位に輝く大ヒット曲です。
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