自由に、かなり細かいパラメータ設定が可能だったのが魅力でした「ベストプレープロ野球スペシャル」
2017年1月24日 更新

自由に、かなり細かいパラメータ設定が可能だったのが魅力でした「ベストプレープロ野球スペシャル」

ファミコンで一部の熱狂的なファンに遊びつづけられた(私も含めて)名作野球ゲーム「ベストプレープロ野球」シリーズ。そのファミコン版第一作から、最後の「ベストプレープロ野球スペシャル」までの変遷も振り返りつつ、このゲームが当時の他の野球ゲームと一線を画した、全く新しい視点のゲームだったことを見ていきます。

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ちなみに、ターボファイルとは

ターボファイル(TURBO File)は、1986年にアスキーが発売したファミリーコンピュータ用の外部記憶装置。後に改良版や他機種版も作成された。
ターボファイルⅡ 外箱

ターボファイルⅡ 外箱

つまり、ゲームのデータを外付けの媒体に記録しておける、ということです。
PCエンジンにおける「天の声2」、セガサターンにおける「パワーメモリー」と言えば、分かりやすいでしょうか。…余計に分かりにくいですか?
ちなみに「ベストプレープロ野球'90」が発売された時には、4つのデータが別々に記録出来るようになった「ターボファイルⅡ」が発売されており、私はそちらを購入しました。

この「ターボファイル」はアスキーが発売しているため、アスキー以外のメーカーのゲームはほとんど対応していなかったのですが、「ベストプレープロ野球」シリーズと「ダビスタ」という、私が大ハマリした2大ゲームがアスキーの作品だったため、私個人的には非常に重宝しました。

そして「ベストプレープロ野球スペシャル」へ!

話が少し逸れましたが、いよいよファミコン版でのシリーズの最終作になります。

5:ベストプレープロ野球スペシャル
ベストプレープロ野球スペシャル カセット

ベストプレープロ野球スペシャル カセット

1992年10月16日発売。2リーグ同時進行が可能になり、ターボファイル無しで日本シリーズが出来るようになった。また、本拠地にドーム球場が追加された。
なお、本作発売後にスーパーファミコン版も開発されていたが、爆発的ヒット作となった「ダービースタリオン」の製作が優先された影響で発売中止となっている。
さて、この「スペシャル」のカセットだけ、これまでのシリーズの物と比べて大きくなっているのが分かると思います。
まるで、ファミコン版のコーエーのゲーム(「三国志」等)を思わせるこの大きなフォルムにより、ついに先述した「ターボファイル」無しで、日本シリーズが可能になりました!
つまり、ゲーム上でちゃんとセ・パ両リーグが同時進行されるようになったのです。

これはもちろん嬉しい改良点だったのですが、毎年自分でエディットして遊んでいた私としては、「これでパリーグもちゃんと細部まで設定しないと」ということで、エディットに倍の時間がかかるようになりました(笑)。

また、その後「スーファミ版」の発売は無く、仕方ないので何年間か毎年自分でデータ更新をして、しばらく遊び続けていましたね。
「ダビスタ」はスーファミでも発売されたので、この「ベストプレープロ野球スペシャル」がおそらく私がファミコン版で一番長い時間、長い期間、そして一番最後まで遊んでいたゲームだったと思います。

エディットがまた楽しいんですよね

この「ベストプレープロ野球」シリーズ、もちろんペナントレース自体も楽しいのですが、自分で「エディット」をするという作業が、本当に楽しいんですよね。

毎年、プロ野球のキャンプイン~オープン戦の時期に情報を集め、今年の新戦力のパラメータは、選手たちが昨年同様の活躍が出来そうか、開幕1軍はどんなメンバーになりそうか、等々を予想して、チームのメンバーや選手のパラメータを作成していく。もちろん、既にデータが入っている選手でも、パラメータの増減がありそうな箇所を考える。
このデータを集めてエディットするというのは、これだけ自由度の高いエディット機能があるからこそ、ですよね。
「ウイイレ」シリーズでも、エディットは大変な部分もありますけど、楽しくもありますもんね!

本当にサッカーで、これだけ自由にエディット出来るシミュレーションゲームが出ないですかね。
「サカつく」で、選手を自由にエディット出来たら楽しそうなんですけどね~。

ベストプレープロ野球スペシャル - YouTube

ファミコンソフト大全集!動画2000本以上 http://www.youtube.com/c/GamesTabuyan チャンネル登録【https://www.youtube.com/c/GamesTabuyan?sub_confirmation=1】 ◎ファミコン全ソフト【https://goo.gl/36FL...
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