伝説的なバッドエンド。負のオーラがハンパない鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!第2弾
2018年6月3日 更新

伝説的なバッドエンド。負のオーラがハンパない鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!第2弾

大人気の第一弾よりもはるかにパワーアップした伝説的なバッドエンド・鬱展開・懐かしのトラウマ漫画の第2弾です。負のオーラがハンパないまとめになっています。

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「まんがで読破」シリーズ(イースト・プレス)から漫画化されている。原作が結論(あるいは全編にわたり)多義的解釈が可能なのに対して、この漫画版はそのありえる解釈のうちのひとつを拡張した案を採用しており、多義的解釈を許さないストーリーになっている。
この漫画では「主人公=呉 一郎」という解釈のバッドエンドで本編がループし続ける構造。
「ドグラ・マグラ」の語り部の主人公「僕は・・・誰だ?」

「ドグラ・マグラ」の語り部の主人公「僕は・・・誰だ?」

主人公はいったい誰なのか?これが物語のなぞの中核。
「ドグラ・マグラ」の語り部の青年。眠りから目覚めたのち、若林鏡太郎と名乗る男から、ここは九州帝国大学の精神病科の病室であると聞かされる。

自身は記憶を失っており、自分の名前すらわからない。若林博士の言葉によると、呉一郎が起こした二つの殺人事件の謎を解く鍵は彼の失われた記憶の中にあるらしい。次第に、自分は呉一郎ではないかと思い始めるのだが……。
主人公とも言うべき青年が「ドグラ・マグラ」の作中で「ド...

主人公とも言うべき青年が「ドグラ・マグラ」の作中で「ドグラ・マグラ」なる書物を見つけ、「これはある精神病者が書いたものだ」と説明を受ける場面

登場人物の台詞を借りて、本作の今後の大まかな流れが予告されており、結末部分までも暗示している。このことから、一種のメタフィクションとも評し得る。また、その結末は一つの結論を導き出しているものの、あくまでも「主人公がそう解釈した」というだけで、それ以外にあり得る様々な解釈を否定するものではない。
記憶を取り戻した主人公「呉 一郎は僕だ」

記憶を取り戻した主人公「呉 一郎は僕だ」

この漫画では「主人公=呉 一郎」という解釈の結末です。

原作では、主人公の正体は呉 一郎以外に

・呉一郎の許嫁の美少女「呉 モヨ子」のおなかの中にいる子供
・正木 敬之教授

といった多義的な解釈ができる。
この漫画のバッドエンドの解釈
(原作は多義的な解釈ができ、漫画の解釈はひとつの例に過ぎない)

「呉 一郎」(=記憶を失っている精神病患者の主人公)は、(黒幕)正木 敬之教授の心理遺伝の実験の犠牲者。

正木教授は、唐時代の画家「呉 青秀」の異常な心理遺伝を主人公「呉 一郎」に発症させた。この心理遺伝の発作(副作用)で呉 一郎は自己を喪失し猟奇的な殺人事件を起こしてしまった。

以後、呉 一郎は、精神病科の病室で自己を喪失した状態で意識を失ったまま寝たきりになっている。寝たきりの呉 一郎の心象風景を描いているような物語。そのため、現実と夢の境界があいまいで理解が難しい。

作中にドグラ・マグラという名前の本が出てくるなど、入れ子構造になっている作中作の節もある。そのため状況把握が難しい。

加えて、そもそも呉 一郎は病んでおり、信頼できる語り手でもないため、理解が非常に難しい小説になっている。
これは漫画を読んだ私の解釈です。漫画版はこんな感じです。

丸尾末広作のエログロ漫画「少女椿」 物語の悲劇性。絵のシュールさ。クライマックスの恐怖。

1984年に青林堂から出版された「少女椿」初版

1984年に青林堂から出版された「少女椿」初版

エログロ・怪奇性を押し出した作風で終始暗い雰囲気が漂い、結末も後味の悪いものになっている。
アニメ版少女椿は1992年に発表されたものの、ロリエロ、グロ、奇形などのタブー描写満載の内容のため上映禁止、レンタルや販売も禁止されたという、いわく付きのアニメ。
少女椿の主人公の「みどり」

少女椿の主人公の「みどり」

見世物小屋の下働きとして使われるはめになってしまったみどりを小屋の芸人達は事ある毎に虐め抜き、みどりもまた障害を負っている芸人達を化け物呼ばわりし、嫌悪感を露にして罵る。
自身が不幸なだけでなく周りの運気も下げる体質も持つ。さげまんどころか死神まん。
鞭棄だけでなくワンダー正光まで死んでしまった。
ロリエロ、グロ、奇形などのタブー描写満載の内容

ロリエロ、グロ、奇形などのタブー描写満載の内容

謎の幻術士「ワンダー正光」

謎の幻術士「ワンダー正光」

物語の途中から赤猫座に来た西洋手品師のちっさいおっさん。瓶の中を出入りする手品が得意。
重度のロリコンでみどりにベタ惚れ。みどりの事となると見境が無くなる危険人物。
ようやく訪れる幸せへの喜びに胸を躍らせていたのも束の間。バスの停留所でみどりを待たせ、お弁当を買いに行った正光は泥棒に殺されてしまった。

いつまでも帰ってこない正光を探しに行くがようとして見つからず、疲れ果てて休んでいた神社の並木道で、みどりはワンダー正光を含む見世物小屋の芸人達が楽しそうに宴会を行っている光景を目撃する。芸人達の朗らかな笑い声が響く中、みどりはショックのあまり半狂乱に陥り、泣き叫びながら芸人達を追い払った途端に、その光景は消え失せてしまった。
みどりはワンダー正光を含む見世物小屋の芸人達が楽しそう...

みどりはワンダー正光を含む見世物小屋の芸人達が楽しそうに宴会を行っている光景を目撃する。

みどりはショックのあまり半狂乱に陥る

みどりはショックのあまり半狂乱に陥る

泣き叫びながら芸人達を追い払った途端に、その光景は消え...

泣き叫びながら芸人達を追い払った途端に、その光景は消え失せてしまった。

ただ独り取り残されたみどりが号泣するところで物語は幕を下ろす。
最後をどう解釈するか意見が分かれると思いますが、根源的に不幸体質かつ死神マンのみどりは、永遠に不幸が続き幸せにはなれないという無限ループ系のオチだったのかなと思いました。

彼女が不幸なのは、環境や周りが原因なのではなく、彼女が根源的に不幸体質かつ死神マンだから、どういう環境でも永遠に不幸が続いてしまうことに、彼女は気づいて号泣きしたのかな。

上村一夫の「同棲時代」 同棲に対する甘い幻想は全て消えた伝説のバッドエンド。

上村一夫の漫画『同棲時代』

上村一夫の漫画『同棲時代』

双葉社『漫画アクション』において、1972年3月2日号から1973年11月8日号まで80回連載された。

広告会社勤務の今日子とフリーのイラストレーターである次郎は、同じデザインスクールの同期であった。ある春の日、二人は一間のアパートで同棲を始める。
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