田所 佐知子 山口果林
物語に出てくるハンセン病とは?
ハンセン病(ハンセンびょう、Hansen's disease)は、抗酸菌の一種であるらい菌 (Mycobacterium leprae) の皮膚のマクロファージ内寄生および末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症である。
●1943年に特効薬が開発されるまでは、病状がすすむと、全身の皮膚にさまざまな発疹や結節ができ、
それが欠損したり、頭髪が脱毛したり、手足がマヒしたり指が欠損したり、目が開いたままになったりと
見た目にも “恐ろしい” 病気のひとつだった。
via buta-neko.net
●1931年、「らい予防法」公布。すべてのハンセン病患者が、強制的に隔離されることに。
ハンセン病患者は病気を蔓延させ国力を衰退させる非国民だと決めつけられ、
一生隔離、その一族を根絶やしにしようとする運動もますます激しくなった。
この悪法は、なんとつい最近の1996年に廃止されるまで続いた。
ストーリー
ある日、操車場内で身元不明の男の死体が発見された。事件を担当した2人の刑事――今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)は聞き込みの結果、事件前夜に被害者が一緒に酒を飲んでいた若い男の存在を知る。2人が話していた東北なまりの「カメダ」を手がかりに男を探すが、足取りは掴めないでいた。犯人は誰なのか?ようやく被害者の身元が分かり、捜査が動き出す。
昭和46年6月24日の国鉄蒲田操車場で男性の撲殺死体が発見される。身元不明だったが、目撃証言から、死ぬ数時間前に遺体発見現場からそう遠くないクラブで若い男と同席していて、その時被害者は東北なまりで「カメダ」という言葉を何度も言っていたという事が判明する。
刑事の今西と吉村は、「カメダ」という人名・地名を調べ、秋田県の「亀田」という土地が有力とし、現地まで調査に行くが、手がかりらしい手がかりは見つからなかった。
目撃証言の少なさから捜査は難航。「カメダ」とはなんなのか?吉村は被害者と一緒にいた男が白いシャツを着ていたという証言を聞き、そのシャツに殴った時のかえり血がついたはずだと考える。
新聞に掲載されていた、「中央線の列車の窓から白い紙吹雪を撒いていた女がいた」というコラムを読んだ吉村は、その「白い紙切れ」は「白い布」だったんではないかと思い始める。新聞社に問い合わせてみると、中央線に乗っていた女が銀座にあるクラブ「ボヌール」のホステスだと聞かされる。
目撃証言の少なさから捜査は難航。「カメダ」とはなんなのか?吉村は被害者と一緒にいた男が白いシャツを着ていたという証言を聞き、そのシャツに殴った時のかえり血がついたはずだと考える。
新聞に掲載されていた、「中央線の列車の窓から白い紙吹雪を撒いていた女がいた」というコラムを読んだ吉村は、その「白い紙切れ」は「白い布」だったんではないかと思い始める。新聞社に問い合わせてみると、中央線に乗っていた女が銀座にあるクラブ「ボヌール」のホステスだと聞かされる。
事件から2ヶ月経ったある日、被害者の身元が岡山県で雑貨商をしている三木謙一だと判明した。
お伊勢参りに行くと言って出かけたきり連絡が途絶え、家族が捜索願を出してわかったのだった。三木の息子は、「三木は温厚な人柄で人の恨みを買うようなことはない。ましてや殺されるなんて。それに東北弁なんて使ったこともないし『カメダ』という言葉にもまったく心当たりがない」と言う。今西が相談した言語学者によると、出雲地方には東北弁と同じく「ズーズー弁」で喋る土地があるという。今西は出雲地方の「亀嵩(かめだけ)」という地域があり、そこで昔三木が巡査として勤務していた事実を突き止める。
お伊勢参りに行くと言って出かけたきり連絡が途絶え、家族が捜索願を出してわかったのだった。三木の息子は、「三木は温厚な人柄で人の恨みを買うようなことはない。ましてや殺されるなんて。それに東北弁なんて使ったこともないし『カメダ』という言葉にもまったく心当たりがない」と言う。今西が相談した言語学者によると、出雲地方には東北弁と同じく「ズーズー弁」で喋る土地があるという。今西は出雲地方の「亀嵩(かめだけ)」という地域があり、そこで昔三木が巡査として勤務していた事実を突き止める。
via hurec.bz
吉村は単独で中央線の線路を捜索して白い布切れを発見する。鑑識の結果、三木と同じO型の血液が付着していた為、警察は高木理恵子を緊急手配するが、流産により路上で倒れ病院に搬送されたが息を引き取る。身元がわからず行き倒れとして処理されていた。理恵子は和賀の愛人で彼の子を妊娠していた。「一人でも産んで育てる」と和賀と決別してすぐの不幸だった。