RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(1)
2017年7月19日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(1)

今回は地球連邦軍最初のモビルスーツ、RX-78から始まるRX計画によるガンダム系MSを最初のアニメ「機動戦士ガンダム」や小説版、漫画、プラモデルメーカーなどが設定したMSV(モビルスーツヴァリエーション)・MSV-R・M-MSVなども含めて深掘りしてみます。

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ガンダム6号機

ガンダム6号機

頭頂高 18.0m
本体重量 47.3t
全備重量 84.4t
装甲材質 ルナ・チタニウム
出力 1,480kw
推力 70,500kg
センサー
有効半径 5,900m
武装 300mmキャノン砲×2
60mmバルカン砲×2
グレネード・ランチャー×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル(XBR-M79X-C2)
ハイパーバズーカ
ハイパーハンマー
搭乗者 エイガー
この機体も6番目に開発されたという文字設定があったのみで、そのデザインが初めて起こされたのはやはり大河原邦男氏がM-MSV上でした。これは1990年に入ってからの事で、RX-78-2を僕たちが初めて見たのが1979年だったことからすると11年めにしてようやく設定が完成したという事になります。そして今もって尚、ガンダムの新作が次々と発表されているというのは信じられない程の人気を未だに保ち続けているという事になりますね。
さてこの「マドロック」ともよばれる機体名はゲームの「ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079」で設定されたものです。このゲームはジオン軍側からの視点でプレイすることから敵ボスとしてのキャラクターでデザインも片桐圭一郎氏によってリデザインされ悪役顔になっています。
この機体の特徴は何といってもその両肩に装備されたキャノン砲でしょう。これについては300mm実体弾砲説とビームキャノン説がありますが、小説版「ジオニックフロント」ではビームキャノン砲として描写されており、冷却システムの問題を指摘しています。
ジオンのジャブロー侵攻の際に、エイガー少尉の独断で初めて実戦投入されましたが、冷却システムの問題からジオン軍の特殊部隊「闇夜のフェンリル隊」によって破壊されていまいた。後に改修されています。
さてここまでが「未完成型」と呼ばれる機体でこの後に「完成形」へと修理の際、改修されています。肩部のアーマーと脚部ホバーユニットが追加され、小説版ではビームの出力を70%落し(それでもジオンのMSづべての機種を一撃で破壊出来る)パワー・ユニットへの負荷を軽減しています。しかしながらやはり先述の「フェンリル隊」との交戦で撃破されています。漫画「GUNDAM LEGACY」では、フェンリル隊に敗れた事実が描かれており、小説版ではザクⅠの改造機に撃破されているなど、余り活躍できなかった機体だったようです。

RX-78-7

ガンダム7号機

ガンダム7号機

頭頂高 18.3m
本体重量 39.2t
全備重量 78.7t
装甲材質 ルナ・チタニウム
出力 1,670kw
推力 70,800kg
センサー
有効半径 6,130m
武装 ビーム・ライフル(XBR-H80-L1)
ハイパーバズーカ
60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
グレネード・ランチャー
搭乗者 ユーグ・クーロ
セカンド・ロットとしての最後の機体です。なんかRX-78-2に似てると思いませんか?だけど中身は全く別物です。MSVで設定のみがされ、M-MSVでデザインが登場した後、PS3用ゲーム「機動戦士ガンダム戦記」においてカトキハジメ氏によるリファインデザインがなされました。
以下Wikipediaよりの引用をご覧ください。
『M-MSV』以降の7号機仕様は最初からFSWS計画の増加ウェポンシステムが盛り込まれた機体であり、フルアーマーガンダム7号機(フルアーマーガンダム3号機)及びHFA-78-3 (FHA-78-3) 重装フルアーマーガンダムに仕様を変換することができる。
だがそもそも重装フルアーマーガンダムはペーパープランに過ぎないといわれており、また本機はフレームまで開発された状態で終戦を迎えたため、開発は中止された。しかし、そのデザインはガンダムMk-IIに繋がり、系譜上は影響を残している。
上記の様にある意味、ガンダムプロトタイプのシリーズの中で重要な転換点となる機体だったんですね。月のマスドライバー基地に向かったジオン軍残党を重装フルアーマーで追撃戦を行ったとの資料もあり、この機体の設定も矛盾点が残っています。

RX-78-8

ガンダム8号機

ガンダム8号機

詳細は一切不明
この機体に関しては資料が余りに乏しく、何も書くことがないというのが本音です。でも確かに存在していたはずなのですが・・・下記に引用したものが現在のところすべてだと思います。
8機目に製造されたRX-78とされる機体(正式な設定は存在しないため、この名称は本記事での仮のものである)。「ガンダムセンチュリー」42ページに、ガンダムのプロトタイプが8機生産されたとする記述がある。
プラモデル『1/144プロトタイプガンダム』の取扱説明書にもRX-78の生産数が8機であることの記載があり、4〜8号機が全てジムの母体になった旨の記述と、6〜8号機に実戦記録がないとの記述が見られる。しかし、これらの設定は現在通用している7号機までの設定と異なる。
7号機が現在の設定になって以降の資料でも8号機の存在は認められるが、旧キットのプロトタイプガンダムの説明書以外で具体的な設定がされたものはない。

今回のまとめ

RX-78 1号機から7号機

RX-78 1号機から7号機

どうでしたか?僕が見た最初の「機動戦士ガンダム」(一年戦争)の中でいきなり現れた「ガンダム」とは一体何だったのか?そこからの「そもそも論」を考えてみようと思いました。
この後RXのナンバーを引き継ぐ機体やFA、MSZ、F、LMなどの系譜がたどられていくこととなりますが、そこには現実問題としてプラモデルメーカーの強い要望や、原作者の意向、デザイナーの違いからの設定変更なども反映されているのでUC(宇宙世紀)における時代々々や作品別に系統だてる必要も感じています。
次はUC0080以降のガンダムの名を継ぐ機体をご紹介してみたいと思います。もし僕の知らない資料や設定などでちがいがあった時はコメしてくだされば幸いです。
では次回をお楽しみに!
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