ウィリアム・テル序曲
オープニング映像を見ると、今では考えられないほど豪華なお笑い芸人のオンパレードで、裏番組の『8時だョ!全員集合』と視聴率を競ったことも納得です。
ウィリアム・テル序曲
DOWN TOWN / EPO
作詞:伊藤銀次
作曲:山下達郎
編曲:林哲司・清水信之
『DOWN TOWN』は、EPOのデビュー曲で、ひょうきん族の初代エンディングテーマです。正確には、第1回放送のみ『星に願いを』が起用され、第2回放送以後に、本曲が約1年半に渡って起用されました。ひょうきん族ファンにとっては、一番馴染みのあるエンディングテーマではないでしょうか。
『DOWN TOWN』の原曲は、1975年のシュガー・ベイブの楽曲で、作詞・作曲はいずれもシュガー・ベイブのメンバー、伊藤銀次&山下達郎。EPOが山下達郎に直接掛け合って、本曲のカバーを実現したと言われています。
本曲に続く3代目のエンディングテーマ『土曜の夜はパラダイス』もEPOの曲ですが、こちらは、彼女自身が作詞・作曲したオリジナル曲です。
DOWN TOWN / EPO
パレード / 山下達郎
作詞:山下達郎
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎
実は、EPOが『DOWN TOWN』をカバーした後、シュガー・ベイブ自身も原曲を再リリースしていました。そのカップリング曲だったのが、本曲『パレード』です。元々は、ナイアガラ・トライアングル(大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)のアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』の収録曲で、ひょうきん族の4代目エンディングテーマとして、約半年間起用されました。
その後、1994年に同じフジテレビ系列の『ポンキッキーズ』のエンディングテーマにも起用され、その際、山下達郎の26枚目のシングルとして正式リリースしています。
因みに、以下の動画は、EPOによるカバーバージョンです。
パレード / EPO(山下達郎のカバー)
土曜日は大キライ / 松任谷由実
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆
『土曜日は大キライ』は、松任谷由実の18枚目のアルバム『ALARM à la mode』の収録曲で、ひょうきん族の8代目エンディングテーマです。1986〜1987年の約1年間起用され、番組おなじみの曲となりました。六本木をイメージしたという曲で、「-I Hate Saturdays-」というサブタイトルがついています。
続く『SATURDAY NIGHT ZOMBIES』、『恋はNo-return』も松任谷由実の曲で、ひょうきん族の最終回まで彼女がエンディングテーマを担当しました。
土曜日は大キライ / 松任谷由実
THE TAKECHANマン / ひょうきんストリートBAND
作詞:大岩賞介
作曲:佐藤エポ子
編曲:JOEPO BAND
『THE TAKECHANマン』は、ひょうきん族の人気コーナードラマ『タケちゃんマン』のオープニングテーマです。スーパーマンのパロディで、「あ、鳥だ!」「あ、飛行機だ!」「あ、タケちゃんマンだ!」と街の人が叫ぶ映像の後、本曲が流れ出します。歌詞は、「今日は吉原・堀之内〜中洲・すすきの・ニューヨーク〜♪」と日本の風俗街に言及し、「強きを助け、弱きを憎む」のキャッチフレーズも盛り込んだタケちゃんマンらしい内容です。映像の最後は「ナハッナハッ!」と叫びながら、夕陽に向かって飛び去っていきます。
作曲の佐藤エポ子とはEPOのことで、本名の佐藤栄子にかけています。実は "エポ" は子供の頃のニックネームで、「えーこちゃん」と呼ぼうとした際に、舌がもつれて「えーぽちゃん」と呼んでしまったというエピソードが由来です。
THE TAKECHANマン(タケちゃんマンの歌) / ひょうきんストリートBAND
アミダばばあの唄 / アミダばばあ & タケちゃんマン
作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐
編曲:新田一郎
ひょうきん族の人気コーナードラマ『タケちゃんマン』で、タケちゃんマンの敵キャラクターを演じていたのが明石家さんま。ブラックデビル、アミダばばあ、ナンデスカマンなど様々なキャラクターを演じ、またそれに付随するテーマ曲も話題になりました。その中で、最もヒットした曲が『アミダばばあの唄』です。
プロデュースは、さんまと同学年の桑田佳祐。桑田も、自身の2001年の曲『白い恋人達』のカップリングで、本曲を(正確にはメドレーの一曲として)セルフカバーしています。「あみだくじ〜 あみだくじ〜 引いて楽しいあみだくじ〜」の歌詞でおなじみの曲です。
アミダばばあの唄 / アミダばばあ & タケちゃんマン
うなずきマーチ / うなずきトリオ
作詞:大瀧詠一
作曲:大瀧詠一
編曲:多羅尾伴内(大瀧詠一の変名)
うなずきトリオは、漫才コンビのツッコミ役(うなずき役)によって結成されたお笑いグループで、メンバーは、ツービートのビートきよし、紳助・竜介の松本竜介、B&Bの島田洋八の3人です。命名は、ひょうきん族のプロデューサーとしておなじみの横澤彪。トリオは、ひょうきん族の第1回から番組に登場しました。
『うなずきマーチ』は、大瀧詠一が手がけた楽曲で、ひょうきん族のコーナー『ひょうきんベストテン』に度々ランクインし、トリオとして出演を果たしています。オリコン55位と、まずまずのヒットでした。余談ですが、読みが同じということで、富山県の宇奈月温泉で撮影が行われたこともあります。