【ひょうきん族】意外と名曲ぞろい!? 懐かしい『オレたちひょうきん族』の主題歌・挿入歌
2023年4月7日 更新

【ひょうきん族】意外と名曲ぞろい!? 懐かしい『オレたちひょうきん族』の主題歌・挿入歌

1980年代、土曜日の夜を盛り上げた人気お笑い番組といえば『オレたちひょうきん族』。今では考えられないほどの豪華な顔ぶれで、TBS系列の某番組と競い、高視聴率を誇りました。芸人と同じく豪華だったのが、主題歌・挿入歌を制作したミュージシャンたち。今回は、そんな彼らの楽曲をご紹介します。

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ウィリアム・テル序曲

ミドル世代の方は、この曲が流れると、ひょうきん族のオープニング映像を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。本曲は、1829年にイタリアの作曲家・ロッシーニが作曲したオペラ『ウィリアム・テル』の序曲で、正確には、オペラ第4部の『アレグロ・ヴィヴァーチェ(スイス軍隊の行進)』です。ひょうきん族のオープニングテーマとして起用され、スポーツ関連のBGMでもよく聴かれる曲です。

オープニング映像を見ると、今では考えられないほど豪華なお笑い芸人のオンパレードで、裏番組の『8時だョ!全員集合』と視聴率を競ったことも納得です。

ウィリアム・テル序曲

オレたちひょうきん族 オープニング

DOWN TOWN / EPO

リリース日:1980年3月21日
作詞:伊藤銀次
作曲:山下達郎
編曲:林哲司・清水信之


『DOWN TOWN』は、EPOのデビュー曲で、ひょうきん族の初代エンディングテーマです。正確には、第1回放送のみ『星に願いを』が起用され、第2回放送以後に、本曲が約1年半に渡って起用されました。ひょうきん族ファンにとっては、一番馴染みのあるエンディングテーマではないでしょうか。

『DOWN TOWN』の原曲は、1975年のシュガー・ベイブの楽曲で、作詞・作曲はいずれもシュガー・ベイブのメンバー、伊藤銀次&山下達郎。EPOが山下達郎に直接掛け合って、本曲のカバーを実現したと言われています。

本曲に続く3代目のエンディングテーマ『土曜の夜はパラダイス』もEPOの曲ですが、こちらは、彼女自身が作詞・作曲したオリジナル曲です。

DOWN TOWN / EPO

【なつかTV】オレたちひょうきん族ED DOWNTOWN EPO

パレード / 山下達郎

リリース日:1982年4月21日
作詞:山下達郎
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎


実は、EPOが『DOWN TOWN』をカバーした後、シュガー・ベイブ自身も原曲を再リリースしていました。そのカップリング曲だったのが、本曲『パレード』です。元々は、ナイアガラ・トライアングル(大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)のアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』の収録曲で、ひょうきん族の4代目エンディングテーマとして、約半年間起用されました。

その後、1994年に同じフジテレビ系列の『ポンキッキーズ』エンディングテーマにも起用され、その際、山下達郎の26枚目のシングルとして正式リリースしています。

因みに、以下の動画は、EPOによるカバーバージョンです。

パレード / EPO(山下達郎のカバー)

EPO パレード

土曜日は大キライ / 松任谷由実

リリース日:1986年11月29日
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆


『土曜日は大キライ』は、松任谷由実の18枚目のアルバム『ALARM à la mode』の収録曲で、ひょうきん族の8代目エンディングテーマです。1986〜1987年の約1年間起用され、番組おなじみの曲となりました。六本木をイメージしたという曲で、「-I Hate Saturdays-」というサブタイトルがついています。

続く『SATURDAY NIGHT ZOMBIES』『恋はNo-return』も松任谷由実の曲で、ひょうきん族の最終回まで彼女がエンディングテーマを担当しました。

土曜日は大キライ / 松任谷由実

松任谷由実 - 土曜日は大キライ(Delight Slight Light KISS tour 1988-1989)

THE TAKECHANマン / ひょうきんストリートBAND

リリース日:不明(1981年10月?)
作詞:大岩賞介
作曲:佐藤エポ子
編曲:JOEPO BAND


『THE TAKECHANマン』は、ひょうきん族の人気コーナードラマ『タケちゃんマン』のオープニングテーマです。スーパーマンのパロディで、「あ、鳥だ!」「あ、飛行機だ!」「あ、タケちゃんマンだ!」と街の人が叫ぶ映像の後、本曲が流れ出します。歌詞は、「今日は吉原・堀之内〜中洲・すすきの・ニューヨーク〜♪」と日本の風俗街に言及し、「強きを助け、弱きを憎む」のキャッチフレーズも盛り込んだタケちゃんマンらしい内容です。映像の最後は「ナハッナハッ!」と叫びながら、夕陽に向かって飛び去っていきます。

作曲の佐藤エポ子とはEPOのことで、本名の佐藤栄子にかけています。実は "エポ" は子供の頃のニックネームで、「えーこちゃん」と呼ぼうとした際に、舌がもつれて「えーぽちゃん」と呼んでしまったというエピソードが由来です。

THE TAKECHANマン(タケちゃんマンの歌) / ひょうきんストリートBAND

Takechan

アミダばばあの唄 / アミダばばあ & タケちゃんマン

リリース日:1983年10月21日
作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐
編曲:新田一郎


ひょうきん族の人気コーナードラマ『タケちゃんマン』で、タケちゃんマンの敵キャラクターを演じていたのが明石家さんま。ブラックデビル、アミダばばあ、ナンデスカマンなど様々なキャラクターを演じ、またそれに付随するテーマ曲も話題になりました。その中で、最もヒットした曲が『アミダばばあの唄』です。

プロデュースは、さんまと同学年の桑田佳祐。桑田も、自身の2001年の曲『白い恋人達』のカップリングで、本曲を(正確にはメドレーの一曲として)セルフカバーしています。「あみだくじ〜 あみだくじ〜 引いて楽しいあみだくじ〜」の歌詞でおなじみの曲です。

アミダばばあの唄 / アミダばばあ & タケちゃんマン

7 アミダばばあの唄

うなずきマーチ / うなずきトリオ

リリース日:1982年1月1日
作詞:大瀧詠一
作曲:大瀧詠一
編曲:多羅尾伴内(大瀧詠一の変名)

うなずきトリオは、漫才コンビのツッコミ役(うなずき役)によって結成されたお笑いグループで、メンバーは、ツービートのビートきよし、紳助・竜介の松本竜介、B&Bの島田洋八の3人です。命名は、ひょうきん族のプロデューサーとしておなじみの横澤彪。トリオは、ひょうきん族の第1回から番組に登場しました。

『うなずきマーチ』は、大瀧詠一が手がけた楽曲で、ひょうきん族のコーナー『ひょうきんベストテン』に度々ランクインし、トリオとして出演を果たしています。オリコン55位と、まずまずのヒットでした。余談ですが、読みが同じということで、富山県の宇奈月温泉で撮影が行われたこともあります。
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  • (^^♪ 🎤 show-wa cx 土八 2023/4/7 20:17

    80年代後半とうじ妹とふざけてフジTVが「歌わなければ懺悔だ!」と脅かして無理やり歌わせたといいました

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