危険すぎる!麻薬について歌われているとも言われている楽曲
2017年8月14日 更新

危険すぎる!麻薬について歌われているとも言われている楽曲

ドラッグは違法…そんなのは常識です。日本の社会ではとかく禁忌とされ、ミュージシャンが「それ」について触れた楽曲の数は多くはありません。しかし、中には、果敢にもタブーに挑み、ドラッグについて歌った(説のある)名曲もいくつか存在しています。

25,614 view

夢の中へ(井上陽水)‐1973年

探し物は何ですか?♪
見つけにくいものですか?♪
カバンの中も つくえの中も♪
探したけれど 見つからないのに♪
『夢の中へ』が、警察を皮肉った歌だと言われるようになったのはいつごろからでしょうか?おそらく、リリースから4年後、陽水が大麻所持の疑いで逮捕されてからではないかと思われます。作者本人が警察から「見つけにくいもの」を探し当てられ、リアルにお縄にかかったことで、あらぬ妄想と紐づけられたのでしょう。
夢の中へ(井上陽水)

夢の中へ(井上陽水)

1973年3月1日リリース
しかしながら、陽水の名誉のために言っておくと、『夢の中へ』は、決して警察ディスの歌などではありません。メッセージとしては、この歌の前にリリースされた『傘がない』(1972年)とほぼ一緒。世の中でさまざまなことが起こっているけれど、そんなことよりも、君に逢いに行くための「傘」がない…。そんな身近な幸せに興じることの大事さを伝える同曲と、「それより僕と踊りませんか?」と歌う『夢の中へ』は、曲調も歌詞の世界観もまるで違えど、根底に流れている思想は同じなのです。

夢の中へ(LIVE ver.)

タイマーズのテーマ(THE TIMERS)‐1989年

“覆面バンド”というコンセプトを利用して、好き放題歌っていたTHE TIMERS。もともとこのバンドを組むにあたって、「マヤクズ」「ヘロインズ」といったバンド名にすることも候補に挙がっていたのだとか。しかし、それはさすがに直接的過ぎると却下され、「タイマーズ」に落ち着いたといいます。
THE TIMERS スペシャル・エディション

THE TIMERS スペシャル・エディション

メンバー全員が「土木作業の現場作業員」と名乗っていた
タイマーズは、『覚醒剤音頭』『まわりはワナ』『トルエン』など、さまざまなドラッグソングを発表していますが、『タイマーズのテーマ』もそのうちの一曲。
いつでも どんな時も♪
Timerを持ってる♪

すてきな 君と♪
トリップしたいな♪
このように、かなり直接的に表現しています。

The Timers / タイマーズのテーマ

BLUE TRANSPARENCY 限りなく 透明に 近い ブルー(LUNA SEA)‐1991年

1976年に出版された村上龍の『限りなく透明に近いブルー』。第75回芥川賞を受賞した同作の表題をそのまま拝借したのが、1991年にリリースされたLUNA SEAのアルバム収録曲『BLUE TRANSPARENCY』です。

村上龍の小説では、ドラッグと乱交に溺れる自堕落な若者たちを描いていましたが、この曲においても麻薬中毒者の姿がしっかりと描写されています。

LUNA SEA - BLUE TRANSPARENCY kagirinaku toumei ni chikai blue

スピード(BUCK-TICK)‐1991年

今年でメジャーデビュー30年目を迎えているロックバンド・BUCK-TICK。彼らがリリースした4枚目のシングル『スピード』は、確信犯的なドラッグソングです。
スピード(BUCK-TICK)

スピード(BUCK-TICK)

1991年1月21日リリース
いつでも頭ギリギリ ××××噛み砕いて♪
ためらいをとめて 摩天楼 ダイブするのさ♪
37 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【70〜90年代邦楽】歌詞の中にアーティスト名がそのまま使われている楽曲5選

【70〜90年代邦楽】歌詞の中にアーティスト名がそのまま使われている楽曲5選

邦楽には、洋楽の影響を受けた曲が多くありますが、中には、歌詞にアーティスト名が登場する珍しい曲も存在します。多くはアーティストへの思いが込められていて、身近で親しみを感じる曲になっています。今回は、1970〜1990年代の邦楽の中から、特に有名な楽曲を5曲ご紹介します。
izaiza347 | 723 view
伝説的ロックバンドBOØWYがヴィジュアル系へ与えた影響・系譜を辿る!! Part3

伝説的ロックバンドBOØWYがヴィジュアル系へ与えた影響・系譜を辿る!! Part3

伝説的ロックバンドであるBOØWY。 彼らがロックの関係性をネクストステージに導き、ビートロックと呼ばれる海外にはない日本オリジナルの スタイルを確立し、その影響力は音楽業界へと轟きました。 それは例にもれずヴィジュアル系にも絶大的な影響をもたらしていきました。 そして、ビートロックの血筋を引き継いで音楽シーンをにぎわせていったのです。 今回は、ビートロックとヴィジュアル系の王道と系譜について語っていきたいと思います!
蛍火 | 4,830 view
後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part4

後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!! Part4

後世に伝えていきたい90年代ヴィジュアル系伝説の名盤!!もPart4まで来ました。 Part5までお送りするという事で始まりPart4まで来たわけですが、皆さんの お気に入りの名盤は登場したでしょうか? 今振り返っても90年代は名盤の宝庫ですよね! それでは、今回もこれは外せないという名盤が勢ぞろいとなっていますので、 さっそくご紹介していきます!
蛍火 | 11,109 view
海外ファンが指示する90年代ヴィジュアル系バンド!(後編)

海外ファンが指示する90年代ヴィジュアル系バンド!(後編)

2000年代中頃のネオヴィジュアル系ブーム、DIR EN GREYの海外進出。 その後のレジェンドバンド達の再結成ブームなどもあり、海外でヴィジュアル系フィーバーが巻き起こりました。 それもあり一時はマイナーバンドでも海外に行けば数百人を動員する盛り上がりを見せていたわけですが、 現在その勢いは沈静化しつつあるわけですが、言い換えれば"本当にヴィジュアル系を好きが残った"という事。 中でも90年代ヴィジュアル系バンドは「90s Visual-Kei」「Old School Visual-Kei」などと呼ばれ親しまれています。 そんな海外ファンが指示する90年代ヴィジュアル系バンドには、どんなバンドがいるのでしょうか? それでは、海外ファンが指示する90年代ヴィジュアル系バンドの後編をお送りしていきます。
蛍火 | 1,978 view
ヴィジュアル系四天王の誕生!ヴィジュアル系ムーブメント黄金期の後半、1995年~1999年を振り返る!

ヴィジュアル系四天王の誕生!ヴィジュアル系ムーブメント黄金期の後半、1995年~1999年を振り返る!

LUNA SEAブレイクから黒夢、GLAY、L'Arc-en-Cielと立て続けにブレイクを果たしていき、そのムーブメントはさらに広がっていきました。 ソフトヴィジュアル系は多くの支持を得て、国民的ポップスターとしての地位を築き上げ、次世代を担うバンドも続々と誕生した後半を振り返っていきます!
蛍火 | 5,216 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト