YMO史上、最も売れた『君に、胸キュン。』アイドル風のPVに驚きを隠せなかった!
2017年2月1日 更新

YMO史上、最も売れた『君に、胸キュン。』アイドル風のPVに驚きを隠せなかった!

1978年に結成された日本のテクノ・ポップ・グループYMO。彼らの1983年にリリースされた『君に、胸キュン。』。オリコン第1位を目指した楽曲で、それまでのイメージとは異なったアイドル風のPVも斬新だった。槇原敬之らもカバーしている名曲だ。

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YMO史上、最も売れた『君に、胸キュン。』

YMO(Yellow Magic Orchestra)は、1978年に結成された日本のテクノ・ポップ・グループ。
1980年をピークに、クラフトワークなどと共に、世界規模でテクノ・ブームを巻き起こしました。

メンバーは、細野晴臣(エレクトリック・ベース、シンセベース)、坂本龍一(キーボード)、
高橋幸宏(ドラムス・ヴォーカル)の3人で、サポートメンバーとして、矢野顕子(Key)、渡辺香津美(Gt)、
大村憲司(Gt)、松武秀樹(プログラミング)などがいました。
YMO

YMO

始めのうちは、「TECHNOPOLIS」や「RYDEEN」など、正統派テクノでヒットを飛ばしていましたが、
83年頃から「君に、胸キュン。」などの、歌謡曲っぽい日本語テクノに路線変更します。

メンバーはこの頃、すでに「散開」(解散)を決めていたそうですが、
皮肉にも、この曲がYMOとして最大のヒットとなり、オリコン2位という成果を残しました。
『君に、胸キュン。』

『君に、胸キュン。』

これまでのイメージを覆した楽曲だった『君に、胸キュン。』

コンセプトは「かわいいおじさんたち」だった。
それまでの無機質でスタイリッシュなイメージとは一線を画した演出で、まるでアイドルを思わせる爽やかな出で立ちの3人が、PVでパフォーマンスを披露している。
YMOと言えば、こんな具合に未来的で、洗練されたイメー...

YMOと言えば、こんな具合に未来的で、洗練されたイメージがあるが・・・。

YMO

YMO

YMO

YMO

PVの監督は、テクノポップバンド「プラスチックス」のギターとして活躍し、グラフィックデザイナーでもあった立花ハジメが起用された。
ちなみに立花は、前年の1982年にYMOの高橋幸宏をプロデューサーに迎え、自身のソロアルバム
『H』を制作している。

以下が『君に、胸キュン。』のPVとなる。

『君に、胸キュン。』

立花ハジメ『Hm〜エイチマイナー』

立花ハジメ『Hm〜エイチマイナー』

1983年、高橋幸宏と細野晴臣が共同プロデュースした。

楽曲データ

1983年3月25日にアルファレコード(Y.M.O.レーベル)よりリリースされた。売り上げは34.7万枚。

ジャンルはもちろんテクノ。
作詞は細野晴臣のバンド「はっぴいえんど」時代のメンバー・松本隆が担当している。作曲は細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏が担当。ただし、実際には大部分を坂本が作曲している。

B面は『ケイオス・パニック (Chaos Panic)』。収録アルバムは『浮気なぼくら』。
細野晴臣と松本隆

細野晴臣と松本隆

表題曲はカネボウ化粧品のCMソングに使用された。CMのキャッチ・コピーである「胸キュン」というキーワードをそのまま使用した。

テレビCMとこの曲のヒットによって、当時「胸キュン」という単語が一般化され、現在も死語にならず、平成生まれの若者にも通用する、もしくは彼らも恋愛に関する会話などで積極的に使用している。

カネボウ化粧品 TゾーンエッセンスCM 80年代

様々なジャンルの歌手にカバーされている!

『君に、胸キュン。』をカバーする歌手は多く、様々なタイプの歌手によってまた違った楽曲に生まれ変わっている。
日本を代表するシンガーソングライターであり、恋愛ソングを手掛けたら右に出る者はいないであろう槇原敬之は、1998年10月リリースのカバーアルバム『Listen To The Music』でカバーしている。
槇原はまだデビュー前、坂本龍一のラジオ番組「サウンドストリート」(NHK-FM)にデモテープを送り高く評価され、後にミュージシャンになった人物でもある。

1986年に高橋幸宏、鈴木慶一主催の「究極のバンド」オーディションに出場し、見事合格した高野寛。その彼もアルバム『カメレオン・ポップ』でかばーしている。2011年には、野外音楽イベント「WORLD HAPPINESS」で『君に、胸キュン。』を披露している。
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