『パリ、テキサス』とは?
ロードムービーの最高傑作と言われる『パリ、テキサス』は、1984年に制作された西ドイツ・フランス合作映画だ。監督はヴィム・ヴェンダース。脚本にサム・シェパードとL・M・キット・カーソン。原作はサム・シェパードのエッセイ『モーテル・クロニクルズ』。音楽はライ・クーダー。出演にはハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー。第37回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞している。
ヴィム・ヴェンダースがこの映画で描いているのは、ハリウッド的な過剰な愛ではない。肩を強く抱いて多くの愛の言葉を語ってみせる、わかりやすいだけのものではないのだ。背中にそっと手を添えるか添えないか、それでいて愛がどんなものだったかに気づかせてくれるような、そんな物語を描いている。兄弟愛、夫婦愛、親子愛、さまざまな愛の再生を、アメリカの街や風景を独特な間合いで切り取りながら表現した。
ヴィム・ヴェンダースがこの映画で描いているのは、ハリウッド的な過剰な愛ではない。肩を強く抱いて多くの愛の言葉を語ってみせる、わかりやすいだけのものではないのだ。背中にそっと手を添えるか添えないか、それでいて愛がどんなものだったかに気づかせてくれるような、そんな物語を描いている。兄弟愛、夫婦愛、親子愛、さまざまな愛の再生を、アメリカの街や風景を独特な間合いで切り取りながら表現した。
<ストーリー>
テキサスの荒涼とした砂漠を彷徨う男トラヴィス。ポリタンクの水を飲みほし、水を求めて砂漠沿いの店に入るが力尽き倒れてしまう。トラヴィスの弟ウォルトが連絡を受け、引き取りに向かう。だが、目を離すと逃げ出そうとするトラヴィスをたしなめながら、ウォルトは妻アンと引き取っていたトラヴィスの息子のいるロサンゼルスへ車を走らせる。
トラヴィスは初めは何もしゃべろうとしない。ただ、「パリ、テキサス」という、自分がかつて買った土地のことを話す。テキサスの荒地で、父と母が初めて愛を交わした場所だと。
トラヴィスはウォルトの家で息子のハンターと再会する。ある日、ウォルトの妻のアンがヒューストンにいるトラヴィスの妻ジェーンからハンターに送金があると告げられる。トラヴィスは中古車を買い、ハンターと一緒にヒューストンへ向かうのだった・・・。
トラヴィスは初めは何もしゃべろうとしない。ただ、「パリ、テキサス」という、自分がかつて買った土地のことを話す。テキサスの荒地で、父と母が初めて愛を交わした場所だと。
トラヴィスはウォルトの家で息子のハンターと再会する。ある日、ウォルトの妻のアンがヒューストンにいるトラヴィスの妻ジェーンからハンターに送金があると告げられる。トラヴィスは中古車を買い、ハンターと一緒にヒューストンへ向かうのだった・・・。
では、超印象的なオープニングシーンを。今すぐなにかを脱ぎ捨てたくなります。ライ・クーダ―の音楽も素敵すぎる。
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ああ、ナスターシャ・キンスキーの背中・・・。
ナスターシャ・キンスキーである。美しいのである。そして、その背中。観る価値大なのである。というわけで、ヴィム・ヴェンダース・コーナーの前に登場。旧西ドイツ、ベルリン生まれ。13歳でヴィム・ヴェンダースに見出され、『まわり道』に出演。1979年、ロマン・ポランスキー監督の『テス』でゴールデングローブ賞新人女優賞を受賞。80年代から90年代にかけてとくに印象的な活躍をした。『キャット・ピープル』『ワン・フロム・ザ・ハート』『溝の中の月』『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』『ターミナル・ベロシティ』などに出演している。
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