「ブキミが気持ちいい!」。マニア向けだったシューティングゲーム『バラデューク』!
2019年10月27日 更新

「ブキミが気持ちいい!」。マニア向けだったシューティングゲーム『バラデューク』!

『バラデューク』は、1985年7月にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売されたアーケードゲームです。そのブキミなグラフィックスは、当時のゲームセンターで異彩を放っていました。難易度も高く、ハードな内容はマニア向けだったと言えるでしょう。そんな特異なシューティングゲームをご紹介します。

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今のシューティングゲームは、ダメージを受けた直後は一定時間無敵になることが多いです。その間に逃げたり敵を一掃してピンチを切り抜けるのですね。演出としては、わかりやすく自機が点滅していることが多いです。
ところが『バラデューク』にはそれがないのです。そのため連続してシールドを失うことがあり、あっという間にミスになって1機失うことが多々あります。

透明なオクティがいる

難易度が高すぎます。

ぐずぐずしていると、とんでもなく強い敵(ブルー・スパーク)が出る。

2発当てないと倒せない上に、かなり高速です。しかも動きが変則的でした。

パケットが特攻する

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『バラデューク』パケットの指人形
パケットを持った状態でボス戦に突入すると、パケットが一匹ずつボスに特攻してくれます。そして命と引き換えに、ボスの動きを一瞬だけ止めてくれるのでした。
全パケットが特攻する前にボスを倒せば、すべてを失わなくてすむのですが…可愛そう。

パケットを殺せる

そんなパケットたちですが、主人公が銃で撃つことによって殺すこともできます。パケットはカプセルから出てくるのですが、バガンという敵が出てくる可能性もあるので、うっかり撃ち殺してしまうことも少なくないです。
ちなみにパケットは10匹殺すと1万点、20匹殺すと2万点が得られる隠しキャラクターが出るそうです。そのため、わざと殺す人も。ひどい。

やっとやっと家庭で『バラデューク』!

『バラデューク』は当時、人気も確かにあったゲームなのですが、ナムコらしくないカラーであるためか、またファミコンに移植されなかったからなのか、現在ではあまり話題にのぼらないゲームです。

当時でも、難易度が高い上に、運の要素がかなり大きいということもあり、プレイヤーを選ぶ作品でもありました。パターンが同一ではないため、やり込んでもやり込んでも、クリアできるようになるのが難しいのです。そこが逆に魅力だったのかも知れませんが。

そんなハードなマニア向けの本作は、1997年『ナムコミュージアムVOL.5』がプレイステーションで発売されて、やっと家庭でプレイできるようになりました! 発売されてからじつに12年後ですね。

当時のナムコのタイトルだけでなく、ゲームセンター全体の中でも異彩を放っていたブキミな『バラデューク』。12年後に遊べるようになるということは、やはりマニアには人気があったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに続編として、1988年に『爆突機銃艇』が発売されたのですが、こちらは評価が低く、知名度もより低いゲームとなっています。
『バンダイナムコエンターテインメント公式サイト』 (2146972)

最後になりましたが、すべてクリアすると主人公「ファイター」が女性だったとわかるんです!
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