初期セガを支えた2つの名作、【スペースハリアー】と【ファンタジーゾーン】。
2017年1月24日 更新

初期セガを支えた2つの名作、【スペースハリアー】と【ファンタジーゾーン】。

セガ(後のセガ・インタラクティブ)が1985年に発表した【スペースハリアー】と、翌1986年に発表された【ファンタジーゾーン】。 テイストの全く異なる2作品ですが、どちらもその後、続編が発表されたり多くの媒体に移植され、初期セガを支える人気作となりました。 2つの作品の間に隠された秘密も含め、その魅力を紹介していきます。

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スペースハリアー・その後の展開

アーケード版のヒットによって、多くのパソコンやコンシューマー機器用ソフトに移植されました。
ただし、当時はアーケード機体と家庭用ゲーム機のハードの性能差が大きく、移植にはいろいろと苦労があったようです。
(参考)→ http://www.openspc2.org/mz700/SH.html
ハヤ・オー

ハヤ・オー

セガマークIII版(のちX68000版)で登場する、真のボス。
二匹の燃え盛るドラゴン。
高速移動と高速弾、しかも体色と弾が同じ色のため、避けるのが至難の業でした!
命名の由来は、当時の社長・中山隼雄氏より。

1988年、メガドライブで発表。
前作から10年後の闘いを描く。
ただしハード上の制約から動作の滑らかさや画面の迫力に難があり、人気はイマイチでした。

では次に、【ファンタジーゾーン】について。

ファンタジーゾーンは、セガが1986年に発表した横スクロールシューティングゲーム。
パステル調のカラフルな色使いと可愛らしいキャラクター、左右両方向へのスクロールと買物によるパワーアップシステムが特徴でした。
SSSG攻略日記 ファンタジーゾーン (1510900)

1986年6月発表。
左右両スクロールや色使いは、前年にコナミが発表して人気を博した「グラディウス」に対抗したものだったそうです。

ストーリーとゲーム内容

B.G.1422年、惑星間の公式通貨が乱れ、エリダス第9惑星が大恐慌に見舞われた。そして、宇宙協会(スペースギルド)の調査により、何者かがメノン星人を操って外貨を奪い、「ファンタジーゾーン」に巨大要塞を建造していることが発覚した。早速オパオパは事態の解決のために「ファンタジーゾーン」へと向かった。
via ファンタジーゾーン-Wikipedia
ストーリーこそ結構シリアスなんですが、しかし。
ラウンド1 緑の星「プラリーフ」

ラウンド1 緑の星「プラリーフ」

スタートすると、このカラフルで愛らしい画面。

ショットとボムで前線基地を破壊しつつ、敵の落とすコインを拾うのがゲームの基本です。
時間がかかるとコインの額が減るので、素早く攻略するのもポイントになります。
8方向レバーと2ボタン(ショット、ボム)で自機を操作。左右任意方向スクロール(上下方向にも画面1/5程度の幅で任意スクロールする)が特徴で能動的なプレイを可能にしている。
ラウンド(ステージ)内に点在する10個の敵前線基地を全て破壊すると出現するボスキャラクターを倒すことでラウンドクリアとなる。
via wikipedia
ラウンド1のボス・スタンパロン

ラウンド1のボス・スタンパロン

木の葉を口から吐いてきます。口の中が弱点。
ちなみにボスも、倒すとコインを残します。
ラウンド2 火の星「タバス」

ラウンド2 火の星「タバス」

左右に前線基地「バイバーブ」が見えます。
赤い風船に触れると「ショップ」に飛びます。
本作のあらゆるパワーアップアイテム(「パーツ」と呼ばれる)は、敵を倒すと現れるお金(コイン)を貯め、時々現れる「ショップ風船」(赤い風船に「SHOP」と書かれている)に接触して買い物をすることで入手する。残機(プレイヤーストック)の追加も買い物以外に手段は無い。
via wikipedia
アイテムショップ

アイテムショップ

ショットやボム、スピートアップアイテムの他、残機もショップで買うというアイディアが斬新でした!
 (1512674)

その後、砂漠の星、闇の星、氷の星、雲の星、水の星と闘って進んでいくと…
ラウンド8(最終面)には前線基地が存在せず、ラウンド1から7までに登場したボスキャラクター全てと連戦し、すべて倒すことで最終ボスキャラクターとの対決となる。
via ファンタジーゾーン-Wikipedia
 (1512220)

最終ボスは、6匹一組のエイリアン。
 (1511026)

5匹までは移動パターンさえ覚えれば勝てますが、最後の一匹は高速で執拗に追いかけてくるうえに固く、難敵!
(自分は一旦わざとやられて、ヘビーボムという特殊装備を買い直して倒してました)
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