最新キットになるたびに進化する、顔のパーツの分割や色分けだが、1/144 ガンダムの場合、途中にRGという化物が流れにあるため、一概に時系列的に1作ごとに進化、というわけにはいかないが、カメラアイ下の赤い隈取も別パーツ化されるなど、HGUC版の範囲では、HGUC 021より進化していることは確かである。
新素材・KPSのマテリアル能力を身に着けたREVIVEは、RGほどの複雑緻密なパーツ構成を築かなくても、RG準拠の可動範囲能力を誇る。
webなどでは、その小顔と細身さには批判も上がっているわけだが、そういう意味ではHGUC 021もまだ充分入手可能なのだから、そちらを選べばいい。HGUC 021の可動の限界は、技術論の進歩ではなく、アニメ版のシルエットを尊重した結果の必然的な限界論に近いので、どうしても「どちらを選ぶか」が迫られるのはユーザーであり、その両者を併合した1/144 ガンダムを望むには、いずれ起きるだろう、バンダイの設計技術のワンランクの進化を待つべきだろう。
webなどでは、その小顔と細身さには批判も上がっているわけだが、そういう意味ではHGUC 021もまだ充分入手可能なのだから、そちらを選べばいい。HGUC 021の可動の限界は、技術論の進歩ではなく、アニメ版のシルエットを尊重した結果の必然的な限界論に近いので、どうしても「どちらを選ぶか」が迫られるのはユーザーであり、その両者を併合した1/144 ガンダムを望むには、いずれ起きるだろう、バンダイの設計技術のワンランクの進化を待つべきだろう。
この後最後に紹介する「組立体験会Ver.」が、GFT同様のイベント限定簡易番外編である事実を前提とするならば、このキットが今現在の最新型のスタンダード1/144であると言い切れる。
オールガンダム10機勢ぞろい。最後を飾るのは、2016年8月から各模型店やイベントなどの「ガンダム組立体験会」イベントで頒布されている1/144 ガンダム。これを、今回は「組立体験会Ver.」と呼ぶ。
むしろ、REVIVE版と完成見栄えを変えずに、とことんコストや難易度を下げて、組立体験用の廉価版として設計したわけで、その素組の完成形としては、バンダイサイドの様々なアイディアや苦肉の策や技術上昇がうかがえるキットになっている。
頭部の造形自体は、さすがにRGやREVIVEにはかなわないが、アンテナ中央の赤いブロックなども別パーツ化されている。しかし、ここは筆者など大人には嬉しい分割だが、ガンプラ組立未体験の子どもには、少し難しいのではないだろうか?
この組立体験会Ver.の、単独紹介の時にも書いたが、なんともこのキットの、こと可動に関するパーツ分割や可動箇所設定のバランスが、独特というか、正直な言い方をしてしまうと「変」である。
無難なポーズを取らせておけば気にならないのだが、いざカッコよいポージングをさせようとすると、下手をするとFGにも負けてしまう部分もある。
もっとも組立体験版Ver.に、通常の商品と比較したアレコレを望むのも野暮というものか。GFTから格段に進化した仕様を、素直に誉めておくべきかもしれない。
無難なポーズを取らせておけば気にならないのだが、いざカッコよいポージングをさせようとすると、下手をするとFGにも負けてしまう部分もある。
もっとも組立体験版Ver.に、通常の商品と比較したアレコレを望むのも野暮というものか。GFTから格段に進化した仕様を、素直に誉めておくべきかもしれない。
基本的なスペックは悪くないとは思うが「肩アーマーがボールジョイントでは上がるのに、内部の上腕接続部分がアーマーと一体化して動かない」は、仮にFGで起きていたとしても批難が集中していただろうダメ仕様。
まぁそこもやはり「これはあくまで“組立体験会Ver.”だから」で、大人の余裕で暖かく見守ってあげるべきだろう。
まぁそこもやはり「これはあくまで“組立体験会Ver.”だから」で、大人の余裕で暖かく見守ってあげるべきだろう。
と、改めて1/144 ガンダムの歴代10機の全てをざっと流れで紹介してきたわけだが。
ここであくまでお遊びで、10個の1/144で、野球チームのスターティングメンバ―を考えてみようと思う。
あくまでお遊びなんだけど(笑)
ここであくまでお遊びで、10個の1/144で、野球チームのスターティングメンバ―を考えてみようと思う。
あくまでお遊びなんだけど(笑)
1 初代(一)
うん、ネタっぽいけど、1番はやはり初代だろう。確実に塁に出れる1番が理想だ。
2 FG(遊)
FGは、ギミック的には中程度だが、作り手の手練を要する技巧派だ。長打は狙えないが、塁に出た1番を確実に二塁に送ることも、代わりに自分が塁に出ることも選べる。
3 Ver.G30th(中)
一時期は4番を狙えた好打者。ディテールの解像度では今でもRGに次ぐハイレベルを誇り、クリンナップの切り込み隊長を務められるだろう。
4 REVIVE(三)
現行最新版のスタンダードHGUC。リファインデザイン、ディテール、可動範囲の広さの三拍子は、野球で例えるなら走攻守に秀でた、まさにチームを代表する4番バッターだといえるだろう。
5 HGUC 021(二)
ここぞという場面では、どの歴代ガンダムよりも、原作アニメに近い表情を見せられるベテラン。可動範囲も、クリンナップに相応しい広さを誇る。
6 初代HG(左)
かつての4番打者。成績は落ち、故障も多いが、そもそものポテンシャルは高い。クリンナップにもないギミックがあるなど、意外性のあるところも見せる。
7 組立体験会Ver.(右)
基本スペックは悪くない新人なのだが、新人なのに、肩に致命的な故障を抱えているので、守備はライトを任されている。しかし、他の要素ではいろいろポテンシャルは高い。
8 GA(捕)
打撃や基本スペックは高くはないが、シールド2枚装備など、捕手としての守備力は高い。構造が単純で古くはあるが、逆にポロリは起こさない鉄壁の捕球力。ガンプラ界の古参でもあるので、数々の敵に詳しい。
9 RG(投)
名実ともに、歴代1/144 ガンダム界のエースピッチャー。球速、球種、技巧、全てにおいて究極を誇る、登板すれば負けなしのメジャーリーグ級。しかし、守備に関しては弱いことと、繊細な構造をしているために、毎試合フル登板というわけにはいかないので、エースとしてここぞという試合でマウンドを担う。
補欠 GFT
うん……。できることなら、ピンチやレギュラーの故障が起きないように、祈りながらベンチを温め続けていて欲しい。ただ、そこにいるだけでベンチから相手チームを威圧するだけの役目であれば、意外に役に立つ一面も持つ。
うん、ネタっぽいけど、1番はやはり初代だろう。確実に塁に出れる1番が理想だ。
2 FG(遊)
FGは、ギミック的には中程度だが、作り手の手練を要する技巧派だ。長打は狙えないが、塁に出た1番を確実に二塁に送ることも、代わりに自分が塁に出ることも選べる。
3 Ver.G30th(中)
一時期は4番を狙えた好打者。ディテールの解像度では今でもRGに次ぐハイレベルを誇り、クリンナップの切り込み隊長を務められるだろう。
4 REVIVE(三)
現行最新版のスタンダードHGUC。リファインデザイン、ディテール、可動範囲の広さの三拍子は、野球で例えるなら走攻守に秀でた、まさにチームを代表する4番バッターだといえるだろう。
5 HGUC 021(二)
ここぞという場面では、どの歴代ガンダムよりも、原作アニメに近い表情を見せられるベテラン。可動範囲も、クリンナップに相応しい広さを誇る。
6 初代HG(左)
かつての4番打者。成績は落ち、故障も多いが、そもそものポテンシャルは高い。クリンナップにもないギミックがあるなど、意外性のあるところも見せる。
7 組立体験会Ver.(右)
基本スペックは悪くない新人なのだが、新人なのに、肩に致命的な故障を抱えているので、守備はライトを任されている。しかし、他の要素ではいろいろポテンシャルは高い。
8 GA(捕)
打撃や基本スペックは高くはないが、シールド2枚装備など、捕手としての守備力は高い。構造が単純で古くはあるが、逆にポロリは起こさない鉄壁の捕球力。ガンプラ界の古参でもあるので、数々の敵に詳しい。
9 RG(投)
名実ともに、歴代1/144 ガンダム界のエースピッチャー。球速、球種、技巧、全てにおいて究極を誇る、登板すれば負けなしのメジャーリーグ級。しかし、守備に関しては弱いことと、繊細な構造をしているために、毎試合フル登板というわけにはいかないので、エースとしてここぞという試合でマウンドを担う。
補欠 GFT
うん……。できることなら、ピンチやレギュラーの故障が起きないように、祈りながらベンチを温め続けていて欲しい。ただ、そこにいるだけでベンチから相手チームを威圧するだけの役目であれば、意外に役に立つ一面も持つ。
そして次は、ガンダム本体ではなく、各キットの武装装備を比較してみよう。
サイズやディテールの違いなど、時代ごとの解釈やコンセプトの差異が伺えて面白い。
サイズやディテールの違いなど、時代ごとの解釈やコンセプトの差異が伺えて面白い。
ビーム・ライフルは、時代と共に徐々にサイズが大きくなっていくことが明確だが、初代とGAは、1パーツ構成なので、小さめに作られていたというのが現実論だろう。実はアニメ本編でも、シーンによってサイズがまちまちだったことも理由として考えられる。
初代の「拳の穴に、グリップ代わりのピンを刺して握らせる」のポロリの多さに、すかさずGAはピンを長くして対応したり、FG以降のカトキアレンジが、その後のビーム・ライフルの基本シルエットのベースになったり、Ver.G30th以降は、ポージングの時のライフルの取り回しを考慮してか、グリップ後ろのボリュームが細くアレンジされ直されたり、デザインと造形の変換を見渡すことが出来る。
初代の「拳の穴に、グリップ代わりのピンを刺して握らせる」のポロリの多さに、すかさずGAはピンを長くして対応したり、FG以降のカトキアレンジが、その後のビーム・ライフルの基本シルエットのベースになったり、Ver.G30th以降は、ポージングの時のライフルの取り回しを考慮してか、グリップ後ろのボリュームが細くアレンジされ直されたり、デザインと造形の変換を見渡すことが出来る。