ハイパー・バズーカは、初期1/144にはガンダムのキットには付属しておらず、1/144 武器セットの方に用意されていた。
1/144 武器セットは、完全にスケールモデル感覚で商品化されたため、10年後の初代HGでは本体と一体化していたラックがしっかり別パーツ化されていたり、肝心のガンダムの持ち手は穴が開いているだけなのに、グリップもしっかり設定どおりに作られていたり、アニメ版を正解とする前提であれば、現代でも通用する作りである。
むしろ、こと1/144に関してはバンダイは、モビル・スーツ本体はどんどん進む技術革新に合せて、完成後の合わせ目が目立たないパーツ分割を見せてくれるが、こと付属武器に関しては、頑なにモナカ分割を続けているので、実はこの写真に出てくる6つの1/144 ハイパー・バズーカのうち、合わせ目処理をしなくてよいのは、最下段のRG用だけだったりする。
一見すると、時代と共に大型化していっているように見えるが、初代が小さく見えるのは長さだけで、口径の太さは初代HGとHGUC 021では初代より細くなっていくプロセスを一度辿り、Ver.G30thからはまた太くなっていくという流れがある。
また、時代とデザインの変換が色濃く表れているのが、グリップとマガジンのデザイン部分。ガンダムが肩に担いで構える前提を意識して、グリップが可動式になっているのは、REVIVEとRGのハイパー・バズーカだけである。
1/144 武器セットは、完全にスケールモデル感覚で商品化されたため、10年後の初代HGでは本体と一体化していたラックがしっかり別パーツ化されていたり、肝心のガンダムの持ち手は穴が開いているだけなのに、グリップもしっかり設定どおりに作られていたり、アニメ版を正解とする前提であれば、現代でも通用する作りである。
むしろ、こと1/144に関してはバンダイは、モビル・スーツ本体はどんどん進む技術革新に合せて、完成後の合わせ目が目立たないパーツ分割を見せてくれるが、こと付属武器に関しては、頑なにモナカ分割を続けているので、実はこの写真に出てくる6つの1/144 ハイパー・バズーカのうち、合わせ目処理をしなくてよいのは、最下段のRG用だけだったりする。
一見すると、時代と共に大型化していっているように見えるが、初代が小さく見えるのは長さだけで、口径の太さは初代HGとHGUC 021では初代より細くなっていくプロセスを一度辿り、Ver.G30thからはまた太くなっていくという流れがある。
また、時代とデザインの変換が色濃く表れているのが、グリップとマガジンのデザイン部分。ガンダムが肩に担いで構える前提を意識して、グリップが可動式になっているのは、REVIVEとRGのハイパー・バズーカだけである。
初代では、パトレイバーの電磁警棒か、道路工事の警備員の誘導灯のようだったビーム・サーベルも、こちらもメカとは違う意味で、立体デザインする時の正解がないという部分で、立体表現の進化が目まぐるしかった付属武器であった。
初代HGでは、成型自体は白パーツのままだが、形状はビームのふくらみと尖りを意識した、イマドキの形状に近く進化している。
このキットが出た90年代初頭辺りから、主に1/100の方のサーベルはクリアパーツで、1/144の方は白成型で、というバリューの差別化が始まっていて、しかしFGの白成型は、初代の原点回帰をコンセプトにしているので、狙ってやったことと考えられる。
「1/144」の「ガンダム」の「ビーム・サーベル」がクリアパーツになるのは、HGUC 021からで、その後は(写真には入っていないが)Ver.G30thのビーム・サーベルが「お台場1/1 ガンダムの、実体型サーベルのスケールモデル」を狙ったからか、わざわざ白成型で付属していただけで、後の1/144 ガンダムのサーベルは全てクリアパーツで作られている。
デザインリファインは、柄の部分のディテールが、各ガンダムで異なる程度だが、むしろ商品化されるたびに巨大化していくビーム部分の方が眺めていて面白い(笑)
ガンプラのビーム・サーベルは、いくつかの(ランナー種で区分けするならSBナンバーの)大きさや形状の規格があって、それを各モビル・スーツの柄の系と組み合わせて商品にするのだが(ビーム部分や柄の形状が著しく異なる一部のモビル・スーツを除く)、例えばREVIVEのビーム・サーベルはSB-13という、通常の1/144で最も多用されている規格があてがわれているが、RGのサーベルだけはロストナンバーで、あきらかに1/100サイズ用の物が多色ランナーに付属している仕様になっている。
初代HGでは、成型自体は白パーツのままだが、形状はビームのふくらみと尖りを意識した、イマドキの形状に近く進化している。
このキットが出た90年代初頭辺りから、主に1/100の方のサーベルはクリアパーツで、1/144の方は白成型で、というバリューの差別化が始まっていて、しかしFGの白成型は、初代の原点回帰をコンセプトにしているので、狙ってやったことと考えられる。
「1/144」の「ガンダム」の「ビーム・サーベル」がクリアパーツになるのは、HGUC 021からで、その後は(写真には入っていないが)Ver.G30thのビーム・サーベルが「お台場1/1 ガンダムの、実体型サーベルのスケールモデル」を狙ったからか、わざわざ白成型で付属していただけで、後の1/144 ガンダムのサーベルは全てクリアパーツで作られている。
デザインリファインは、柄の部分のディテールが、各ガンダムで異なる程度だが、むしろ商品化されるたびに巨大化していくビーム部分の方が眺めていて面白い(笑)
ガンプラのビーム・サーベルは、いくつかの(ランナー種で区分けするならSBナンバーの)大きさや形状の規格があって、それを各モビル・スーツの柄の系と組み合わせて商品にするのだが(ビーム部分や柄の形状が著しく異なる一部のモビル・スーツを除く)、例えばREVIVEのビーム・サーベルはSB-13という、通常の1/144で最も多用されている規格があてがわれているが、RGのサーベルだけはロストナンバーで、あきらかに1/100サイズ用の物が多色ランナーに付属している仕様になっている。
以上、今回は駆け足で、1/144 ガンダムの全キットを揃えてみたわけだが、こうして俯瞰してみると、時代単位の「正解」や「デザインの流行」や「バンダイの技術水準の高まり」が見えて面白い。
初代HGを除き、今回紹介したガンダムはどれも絶版にはなっていないので、今回の記事を見て、お気に入りのガンダムを見つけたら、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか(もっとも、むしろ初代HGはヤフオクやAmazon等でまだ売ってるところを見かけるが、GFTや組立体験会Ver.の方が、入手難易度は高いかもしれない)。
ガンダムがガンダムである以上、まだまだ時代と共に、変節と進化を繰り返していくのだろう。
それを見守っていくのも、ガンプラマニアの楽しみなのである。
初代HGを除き、今回紹介したガンダムはどれも絶版にはなっていないので、今回の記事を見て、お気に入りのガンダムを見つけたら、ぜひ手にとってみてはいかがだろうか(もっとも、むしろ初代HGはヤフオクやAmazon等でまだ売ってるところを見かけるが、GFTや組立体験会Ver.の方が、入手難易度は高いかもしれない)。
ガンダムがガンダムである以上、まだまだ時代と共に、変節と進化を繰り返していくのだろう。
それを見守っていくのも、ガンプラマニアの楽しみなのである。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー