日本史も学べる!?レトロゲーム【源平討魔伝】まとめ。
2015年10月16日 更新

日本史も学べる!?レトロゲーム【源平討魔伝】まとめ。

1986年にナムコが発表したアーケードゲーム『源平討魔伝』(げんぺいとうまでん)。 日本の平安時代・源平合戦をモチーフとした、ド派手で不気味かつ洗練された純和風の世界観は、当時のゲーマーを釘付けにしました。 ミドルエッジ世代は当時を懐かしがりながら、若いアナタはレトロゲームの味わい深さを体感すべく、源平討魔伝の世界を覗いてみましょう!

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トンビ!

トンビ!

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トンビは攻撃力が高く、一回の攻撃でロウソク半分くらい命を削っていきます。
これはトンビが永久パターン防止・時間制限の役割も担うためであり、一定の時間が経過すると集団で出現し、襲ってきます。

ただし通常の敵として出現するステージもあります。(画像は讃岐ステージの、通常敵としてのトンビ)
トンビ最強説。

エンディングに込められた想い

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激闘の末、頼朝を倒すと…
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もともと亡者だった景清も、桜の花びらと散って地獄に還ります。
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そしてエンディングへ。
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この、もの悲しくも美しいエンディングは、当時大きな話題となりました。
ちなみに故深谷正一氏とは、ナムコの初期を支え、前年(1985年)に急逝したプログラマー。
優秀な技術者でかつ人格者でもある深谷の人柄は周囲の人々に愛され、深谷へのスタッフの思慕の念は強く、突然の深谷の死が当時のナムコ開発陣に与えた衝撃は大きかった。死後しばらくの間にリリースされた幾つかのナムコ作品では、エンドロールなどでスタッフの深谷への思いを込めたキーワードが織り込まれていた。
とりわけ翌1986年にリリースされた『源平討魔伝』のエンディングはそれ自体がゲームの結末であると同時に、無念の死を遂げた深谷に捧げられたレクイエムとでも言うべき側面を持つ文面と演出になっている。
via 深谷正一-Wikipedia
このエンディングから感じるもの悲しさは、人望厚かった深谷氏への想いがそのまま反映された演出だからなんですね…

現代から見る、源平討魔伝の魅力とは?

「ファイアープロレスリング3」などを手がけたゲームクリエイター・SUDA51さんが、ゲームサイトのインタビュー記事で、『源平討魔伝』について熱く語っています。
今回改めて『源平』をプレイしてみると、他に比類なき美しいゲームであることを再確認しました。高貴というか、気品があるというか。既存のゲームの文脈に従うのではなく、『源平』という作品にとって必要なルールづくりが設計されているように思えます。
例えば、ゲームオーバーに関しても、残機制やライフ制が当たり前であった当時に、一つの命をろうそくの形で示すというコンセプトはすごいですね。何発か攻撃を喰らっても大丈夫だけど、ろうそくを見ながらギリギリで戦っていく。アーケードとしては非常に挑戦的な内容であり、逆にいえばコンシューマに近いゲームと言えます。
当時のナムコのアーケードゲームが持っていた気品は素晴らしいですね。演出や完成度を含めて、とにかく美しく、威風堂々した佇まいには圧倒されます。設定も素晴らしいですよね。源平の戦いをあのような世界観に落としこむ。
ゲームセンターで触る機会は非常に少ないと思いますが、バーチャルコンソールでリリースされています。昔、日本のゲームセンターにこういった気高いゲームがあったことを知ってほしい。

Wii Virtual Console Arcade 源平討魔伝

価格は購入画面にてご確認ください
・ジャンル:アクション
・配信日 :2009年3月31日
・発売年 :1986年
・対応コントローラ:Wiiリモコン
 クラシックコントローラ
アーケード版とPCエンジン版を選択可能です。
というわけで、現在はWiiでプレイできます。

昔の血が騒ぐ人、興味の湧いた方、ぜひトライして欲しいです!

源平討魔伝(AC版):伊勢参り/Genpei Toumaden - YouTube

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