郷ひろみ、アイドルからの旅立ち
2024年2月25日 更新

郷ひろみ、アイドルからの旅立ち

1972年に颯爽とデビューし、瞬く間に全国の女の子たちのハートを鷲掴みにしてスーパーアイドルとなった郷ひろみ がアイドルから脱皮し自分の道を歩き始めるまでを追ってみました。 それにしても今でもカッコイイ郷ひろみ ですが、アイドル時代はなんともカワイイですよ。

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ひろみの朝・昼・晩

ジャケットのコンセプトは2枚目のアルバム「愛への出発」と同じですが、更にパワーアップしたというか完成度が高くなっている「ひろみの朝・昼・晩」。このジャケはいい!
これぞアイドル!と言わんばかりのジャケットですが、それにふさわしく内容も最高の1枚に仕上がっているんですよ。
ひろみの朝・昼・晩

ひろみの朝・昼・晩

リリース:1974年6月1日

1. 目覚め
2. フレンズ
3. 空のむこう
4. 君たちがいるから僕がいる
5. 花とみつばち
6. 僕のドラマ
7. 夕暮れの街
8. 悲しみをわけて
9. バス・ルーム
10. 君と眠れたら
アルバム収録曲は全て作詞:岩谷時子、作曲:筒美京平のゴールデンコンビです。アイドル時代の集大成といっていいかと思います。
当然アルバムのクオリティは高いわけですが、やはり8枚目のシングルとなった「花とみつばち」は最高ですね。

郷ひろみ - 花とみつばち (1974)

「ひろみの朝・昼・晩」はそのタイトルが示すように郷ひろみ の一日を追った内容、つまりこれぞ正真正銘のコンセプトアルバムになっているんです。
因みに9枚目のシングル「君は特別」はオリジナルアルバムには収録されておらず、「モナリザの秘密」同様にベストアルバム「郷ひろみデラックス」に収録されています。

「ひろみの朝・昼・晩」はジャニーズ事務所 在籍時代最後のオリジナルアルバムとなりました。思うところがあったのでしょうね、実質アイドル時代の豪ひろみ はここまでと言っても良いかと思います。

ひろみの旅

アイドルからの脱皮ということであれば、それは豪ひろみ がジャニーズ事務所を退所するまでといっていいでしょう。
1975年6月発売の5thアルバム「ひろみの旅」はまさしく新たな旅立ちを感じさせます。
もっとも豪ひろみ の人気は陰ることなくアイドルであり続けるのですが、「ひろみの旅」のジャケ写を見てください。まぁなんと凛々しい。強い決意を感じさせるジャケットじゃありませんか?!
ひろみの旅

ひろみの旅

リリース:1975年6月21日

1. 花のように 鳥のように
2. よろしく哀愁
3. ふりむいた君
4. セーターに愛をこめて
5. 五月の恋人たち
6. わるい誘惑
7. ダンシング・セブンティーン
8. 青いリンゴ
9. 愛すべき僕たち
10. 夜汽車よ故郷へ
11. 恋する季節
12. サンゴ礁の娘
「ひろみの旅」のクオリティは高い!郷ひろみ にもスタッフにもやる気を感じます。
アルバムの前半、レコードでいうところのA面には10thシングル「よろしく哀愁」、11thシングル「わるい誘惑」、12thシングル「花のように 鳥のように」とそのカップリング曲で占められています!問答無用のポップ路線ですね。
なかでも「よろしく哀愁」は郷ひろみ最大のヒット曲で、かつ現在までのところ唯一のオリコン1位を獲得した曲でもあります。

ところで収録されている3枚のシングルは作曲こそ筒美京平ですが、作詞は岩谷時子の手を離れています。

郷ひろみ - よろしく哀愁 (1974)

このアルバム、B面も聞き逃せないんです。「青いリンゴ」と「恋する季節」は言うまでもなく野口五郎と西城秀樹のカバー。ここにきてライバルの代表曲を取り上げるなんてっ!その大胆さにシビレル。いや、ヒデキ感激と言うべきか!
実はB面は全てカバーなのですが、どれも楽しめます。中でもヒデキの「恋する季節」は最高ですよ。そもそも楽曲が良くできているのですが、郷ひろみ の歌いっぷりは素晴らしく持ち歌かと思うほどです。

アルバムタイトルに相応しく、ジャニーズ事務所を退所後初のアルバムとなった「ひろみの旅」。このアルバムをもってアイドルからの脱皮を図る郷ひろみ。
まさしく郷ひろみ の新しい旅がここから始まるわけです。カッコいいなぁ。
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