クラシック最終戦
1997年10月19日(日) 4回京都6日 天候: 晴 馬場状態: 良 11R 第2回 秋華賞 メジロドーベル 3歳・オープン・G1(定量) (牝)(混)(指定) 芝 2000m・内 18頭立 1 メジロドーベル 2 キョウエイマーチ 3 エイシンカチータ 4 オレンジピール 5 エアリバティー 6 ミスカサブラ...
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秋初戦はクラシック最終戦の秋華賞トライアルのローズS。ここでは2000mという距離の克服と無敗の外国産馬シーキングザパールとの対戦でが課題であった。レースでは距離の壁と新たなライバルを退け1着となったが、続く秋華賞では自力で2着に粘るが再びメジロドーベルに敗れた。これを機にキョウエイマーチは短距離路線へと専念していく。
古馬への挑戦マイルチャンピオンシップ
秋華賞後はエリザベス女王杯ではなく、マイルチャンピオンシップに出走した。レースではサイレンススズカとの主導権争いを制したキョウエイマーチは1000mを56秒5という驚異的なラップで逃げ2着と粘りこむ。勝ったのは後の世界のマイル戦で活躍するタイキシャトルであった。その後、スプリンターズSを12着とし4歳の年を終えた。
スランプに陥った5歳時
明けて5歳となったキョウエイマーチは、マイラーズS、シルクロードS、スワンS、マイルCS、阪神牝馬特別と短距離重賞路線に果敢に挑んだが4歳の頃の精細さを欠き、勝利することなかった。
6歳時
5歳で引退という話もあったが最終的には現役続行が決まった、キョウエイマーチは3歳以来のダート戦フェブラリーSに挑戦する。勝利することは出来なかったが、直線半ばまで粘り5着となり復調の兆しを見せた。次走マイラーズCで2着と久しぶりの連対をはたすと、1200m戦の阪急杯で1年以上ぶり勝利を重賞で飾った。その後、高松宮記念4着、秋のダート戦南部杯2着、マイルCS5着と見せ場を作り続けファンを沸かせた。
最後の重賞勝利そして引退へ
京都金杯
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2000年より1600m戦へと距離が変更された京都金杯、キョウエイマーチは57㎏という牝馬には過酷な斤量を背負いながらも、2着アドマイヤカイザーに5馬身差をつけて圧勝した。その後は惜しいレースはあったものの勝つことが出来ずに、この年のマイラーズCを最後に引退をした。
ちなみに、桜花賞を制した牝馬で6歳になって重賞を制したのはキョウエイマーチとキストゥヘブンだけである。
ちなみに、桜花賞を制した牝馬で6歳になって重賞を制したのはキョウエイマーチとキストゥヘブンだけである。
おわりに
偉大な父ダンシングヴレーブとは真逆の逃げで私たちファンを魅了したキョウエイマーチ。勝つときは常に圧勝劇、ハイペースでの逃げの個性は光り輝いていた。生まれたばかりの頃は脚部の不安と戦ったキョウエイマーチは最終的には6歳まで息長く現役を続け、芝・ダート問わず一級牡馬と互角の戦いを続けた。【速く、強く、美しく】正にこの言葉がぴったりの名馬である。