、『ルパン三世 ・TV第1シリーズ』初期の作風に近づけるという意向が明言されていただけあり、エロ・グロなシーンが多い
マモーの二体目のグロイ死に方・・・
この作品を所見のとき、子供過ぎた私は、マモーは気味が悪い宇宙人だと思ってました。話を理解できなかったです。
本作は大人向きの見所だらけの傑作です。
本作はクローン技術をテーマにしたSF作品であり、細胞分裂の限界(テロメア参照)などクローンに関する知見を盛り込む一方で、実際のクローン技術では達成不可能な「複製人間」を登場させている。
この作品が公開された1978年はイギリスで「試験管ベビー」と呼ばれる世界初の体外受精児が誕生している。このためクローンはこの年の旬のテーマとなり、本作以外にもクローン人間をテーマとした小説『ブラジルから来た少年』の映画化、ノンフィクションという触れこみの『複製人間の誕生(In His Image:the Cloning of a Man)』の刊行があった。科学ライターの金子隆一は、コピーを重ねるとゲノムが劣化する問題を扱った作品は日本のメジャー作品では珍しいと評価している。
劇場用アニメ第2作『ルパン三世 カリオストロの城』1979年
劇場用アニメ第2作『ルパン三世 カリオストロの城』1979年
興行的には前作に及ばなかったが、後のテレビ放送や上映会などが繰り返されたこともあって人気が高まっていき、宮崎の演出やレイアウト手法はその後のアニメ業界に影響を与えることとなった。
構想や製作の期間はわずか半年という短さであり、宮崎は「この作品で初めて自分の体力の限界を知った」と語っている。途中で製作期間内に終わらないと考えた宮崎は下水道でのシーンの絵コンテを書き直しており、不満を語っている。最終的に、製作は予定された期間より1か月延びている。
(出典:wikipedia/ルパン三世_カリオストロの城)
「ルパン三世 カリオストロの城 デジタルリマスター版」予告編 - YouTube
デジタルリマスター版は、アニメ制作会社「トムス・エンタテインメント」が、最先端の技術でデジタルリマスター化。35ミリフィルム原版の鮮やかな色と音をよみがえらせた。
「ルパン三世 カリオストロの城」は、モンキー・パンチさんの人気アニメの劇場版シリーズ第2弾。宮崎駿監督が初めて劇場版アニメの監督を手がけた作品としても知られている。
カリオストロ公国の設定「偽札界のブラックホール」
その一方で、世界中で流通する紙幣を精巧に真似た偽札を製造しているとされ、東西冷戦下においては国際的に無視できない影響力を与えていた。世界最高レベルの偽造技術を誇り、時に本物以上と称されるその幻の偽札は「ゴート札」と呼ばれている。
劇中のルパンの台詞によれば、古くはブルボン王朝を破滅させ、ナポレオン軍の資金源となり、1927年の世界恐慌の引き金となるなど、中世以降の世界情勢の裏に常にその影を見せていたという。
劇中の静止画では、第二次世界大戦当時、ゴート札が連合国軍の資金源になっていたような描写がみられる。
ルパンが某国の国営カジノから盗んだ金がこのゴート札だった事が彼が再びカリオストロ公国に目をつける理由となった。
「偽札界のブラックホール」の通り名で知られる通り、400年もの間、偽札製造の秘密を守るため世界中の政府機関、諜報機関、軍部の調査をかいくぐってきた。調査に訪れた者は一人として生きて戻ってきた者はおらず、その者たちは証拠隠滅のために「地下」に葬られ、大量の死骸として今も残っている。
日本の明治政府もこの偽札を調べていたようで、偵察任務を任せられた日本軍の軍人が「地下」で自害していた(因みに「地下」に葬られて生還したのはルパンと銭形の二人だけである)。
しかし、現代ではその偽札製造の技術力は往年に比べて落ちているとされ、完成したサンプルも伯爵から「いい出来ではない」と品質の低下を指摘されていた。
クラリス・ド・カリオストロ
声 - 島本須美
実質のヒロイン。ヨーロッパ・カリオストロ公国の公女で、大公家最後の姫。大公家に伝わる「銀の山羊の指輪」の所有者。7年前の火事により両親を亡くして以来、長らく修道院に入っていたが、両家を統一し国を手中に収めようとする伯爵に結婚を強いられる。非道な行為を続ける伯爵に反発し、婚礼衣装の仮縫いの隙を突いて脱走する。伯爵の部下達が運転する特殊車から逃げていた際にルパンと出会い、一時は助けられるが、再び捕らわれる。
幼少時、カリオストロ城からの逃亡中に負傷し行き倒れていた駆け出し当時のルパンを助けた。
ヒロイン
作中に登場するクラリス姫は、宮崎駿の作品に登場するヒロインの典型である。清楚でいじらしく、主人公による救出を待つ受動的な立場にありながら、自ら積極的に行動する気丈さと勇気も持ち合わせている。
島本須美は、後に宮崎が脚本・監督を手がけた『TV第2シリーズ』最終話「さらば愛しきルパンよ」や、映画版『風の谷のナウシカ』でもヒロイン役を演じている。
歳をとった善人ルパン
物語の中盤あたりから、16歳のクラリスがルパンを「おじさま」と呼んでおり、ルパンを演じた山田自身もこの作品でのルパンに「歳をとったおじさんルパン」という認識で臨んでいた。
ルパンの愛車:フィアット・500
映画監督スティーヴン・スピルバーグはカンヌ国際映画祭で本作を「史上最高の冒険活劇の1つ」と評し、特に冒頭のカーチェイスを「映画史上最も完璧なカーチェイス」と評したとの噂が存在する。
スピルバーグ自身がインタビュー等で発言した記録が無く事実関係が不明だったが、北米版のDVDをリリースしたMANGA社は記載に足ると判断し、DVDパッケージ及びDVDに収録された予告編で、このスピルバーグの発言に言及している。
カリオストロ伯爵(グラフ・ラザール・ド・カリオストロ)
声 - 石田太郎
カリオストロ公国の事実上の支配者。伯爵家当主で、表向きは傲岸不遜ながらも紳士的だが、本性は冷酷非道。裏では本物以上といわれた偽札「ゴート札」の製造を取り仕切っており、世界各国の闇の部分と深くつながっている。7年前の火事で大公が死亡したため、それ以降は摂政としてカリオストロ公国の実権を握っている。
伯爵家に伝わる「金の山羊の指輪」の所有者であり、それに対する「銀の山羊の指輪」を持つクラリスとの政略結婚により、2つの指輪に秘められたゴートの秘宝を手に入れようと目論む。
一旦はルパンを撃退するが、再度侵入してきた彼に指輪を奪われ、時計塔の文字盤上で最後の対決を迎える。指輪の秘密とクラリスを交換しようと持ちかけてきたルパンを騙し討ちにし、クラリスと共に湖へ叩き落として2つの指輪を手に入れたが、先祖の残した財宝の実態と指輪が時計塔の仕掛けの作動スイッチとなっていることを知らなかったため、動き出した時計の短針と長針の間に挟まれ死亡する。
劇中ではほぼ一貫して「伯爵」と呼ばれ、ファーストネームは劇中では呼ばれない。
不二子に賢者の石を持ってくるように依頼した謎の怪人物。その正体はクローン技術によって不死を達成し、己自身を生み出し己自身を育むことで1万年を生き、歴史を影から動かしてきたと自称する者。次元曰く「並みの人間では到底勝てねえ化物」。念動力を送り込む事で、小型機械を埋め込まれた自分の分身となるクローンを操っていた。しかし、クローンを延々と生産し続けた結果、コピーを繰り返せば像がぼやけるように遺伝子情報の劣化が生じ、クローンもまた単なる劣化コピーと化して不死は限界に達し、賢者の石に最後の望みを託した。部下には科学者やフリンチの様な大男達、そして自分のクローンの不良品等がいる。
劇中に登場したマモーの一体目は次元の銃弾を額に撃ち込まれ、二体目はルパンにレーザー攻撃を仕掛けるが、ルパンが拾っていた斬鉄剣の破片で反射されたレーザーの直撃で焼死。最後は本拠地奥深くに隠れていた本体、すなわち130代目の巨大な脳をロケットに乗せ、宇宙の彼方にある不死の異文明へと旅立ち、そこで真の神となって再臨することを図るが、ルパンが仕掛けた、腕時計を使った時限爆弾でロケットごと爆破された。爆破されたロケットから飛び出した脳はそのまま太陽へと飛んで行き、長い生涯に幕を下ろす。マモーの正体を知ったルパンは「神どころか薄汚ねえ化け物」と酷評し、その最期に対しては、「マモー、感謝しな。やっと死ねたんだ」と皮肉を言った。