とてもメンバーを覚えられないほどの天下無敵の大所帯バンド「シカゴ」
2016年7月25日 更新

とてもメンバーを覚えられないほどの天下無敵の大所帯バンド「シカゴ」

大所帯バンドでありながらメンバーの入れ替えも激しいため、在籍したメンバーはなんと総勢17名にも及びます。時代と共にメンバーも音楽性も変わっていきますが、シカゴのロゴだけはいつの時代も変わらず、アルバム・ジャケットで楽しませてくれます。

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70年代のシカゴ

Chicago

Chicago

シカゴは、1969年にデビューし現在も現役で活動しているモンスター・バンドです。
デビュー当時は、「ブラス・ロっク」の先駆的な存在でしたが、徐々に音楽性は変化し80年代にはラブ・バラード路線で数々のヒット曲を生み出しました。

シカゴのアルバムの売り上げ枚数は、売れも売れたり、その数なんと1億2200万枚!
大ヒット曲あり、隠れた名曲ありでシングルは2006年時点で57曲。アルバムは2014年時点で38枚にものぼります。

最初のヒットは、1970年の「25 Or 6 To 4(邦題: 長い夜)」で、この曲は世界的に大ヒットしました。

Chicago - 25 or 6 to 4

「長い夜」は、セカンド・アルバムからのシングル・カットです。セカンド・アルバムの正式なタイトルは「シカゴ」なのですが、2枚目ということでシカゴII(Chicago II)としてとおっています。

ところでシカゴは、デビュー・アルバムから3作連続で2枚組のアルバムを発表しています。
デビュー・アルバムが2枚組ということだけでも異例といえると思いますが、3作連続となると、おそらく他に例をみないことでしょう。
それほどクオリティが高い曲を量産できたということですね。
シカゴII (シカゴと23の誓い)

シカゴII (シカゴと23の誓い)

1970年リリース
価値観を一変させた1曲が入っているシカゴ2はロックおやじにとっての座右の銘盤なのです。「ぼくらは何処へ」から「約束の地」まで、迷走することなく一気に駆け抜けて到達してしまうころ、ウインディシティの風にゆらぐことはない確固たるバンドの生命力みなぎる強靭な躍動感を感じるのでした。
ところで、シカゴというと気になるのがアルバム・ジャケットですね。
特徴的なシカゴのロゴを使って手を変え品を変えして毎回楽しませてくれています。

因みにこのロゴは、アートディレクターの指示により意図的に「コカ・コーラ」のロゴに似せて作らせたそうですよ。
シカゴIII

シカゴIII

1971年リリース
シカゴ・アット・カーネギー・ホール

シカゴ・アット・カーネギー・ホール

1971年リリース
シカゴV

シカゴV

1972年リリース
シカゴVI (遥かなる亜米利加)

シカゴVI (遥かなる亜米利加)

1973年リリース
シカゴVII (市俄古への長い道)

シカゴVII (市俄古への長い道)

1974年リリース
シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)

シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)

1975年リリース
via wmg.jp
シカゴIX (偉大なる星条旗)

シカゴIX (偉大なる星条旗)

1976年リリース
シカゴX (カリブの旋風)

シカゴX (カリブの旋風)

1977年リリース
シカゴXI

シカゴXI

1978年リリース
きりがありませんね。
このようにロゴを使ったアルバム・ジャケットが延々と今日まで続くわけですからスゴイとしか言いようがありません!
よくネタ切れしないものだと感心します。

ジャケットも素晴らしいですが、シカゴはその間にも数々のヒットを飛ばしています。

Chicago - Saturday In The Park (1973)

サタデイ・イン・ザ・パーク(Saturday In The Park)はアルバム「シカゴ V」収録曲です。
ビルボードで第3位を記録し、アルバムは第1位になりました。

Chicago - If you leave me now - 1977 (HQ)

アルバム「シカゴX(カリブの旋風)」収録の全米第1位の大ヒット曲です。
1976年の曲ですが、初期の豪快さは影を潜め繊細さが際立ってきています。時期的にAORがブームとなっていましたから上手くシフト・チェンジ出来たということなのでしょう。
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