夏の海の代名詞“エア・サプライ”。さわやかでロマンチックな歌声は永遠です
2016年11月21日 更新

夏の海の代名詞“エア・サプライ”。さわやかでロマンチックな歌声は永遠です

夏の海のイメージが強いエア・サプライですが、曲名やアルバムタイトルの原題をみると日本独自に夏のイメージが作られたことがわかります。しかし、エア・サプライのさわやかな歌声を聴くと夏のイメージにぴったりです。なんともロマンチックな気分になること請け合いですよ。

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このアルバムからの1stシングル『EVEN THE NIGHTS ARE BETTER(さよならロンリーラブ)』で全米デビューからのシングル連続全米トップ5以内という記録を7曲に伸ばしますが、続く2ndシングル『YOUNG LOVE』で残念ながら記録は途切れてしまいます。しかし制作したグラハム自身が「『YOUNG LOVE』のシングル・カットは意外だった」と後述しており、この曲を「アルバムの中の1曲」と捉えていたようです。続く3rdシングルには『TWO LESS LONELY PEOPLE IN THE WORD(夜明けの二人)』がリリースされ、アルバムタイトルである『NOW AND FOREVER』はシングル化されていません。
とは言えこのアルバム自体の完成度は非常に高く、前述の4曲はベスト版CDやDVDに必ず収録されるほどの名曲ですし、他の曲もバンドを前面に出したものやコーラスワークで聞かせる曲など何度聞いても新鮮です。

Air Supply - Even The Nights Are Better

さよならロンリーラブ

Air Supply

エア・サプライとしての完成されたサウンドを持つ80年代に入ってからのアルバム「ロスト・イン・ラヴ」「シーサイド・ラヴ」「ナウ・アンド・フォーエヴァー」からイメージ・チェンジを図ったアルバムが1985年に発売された「潮風のラヴ・コール 」です。
原題は「Air Supply 」で、バンド名をタイトルにしたところに意欲を感じます。

今までのアコースティックでオーケストラルなサウンドから、シンセサイザーを大胆に取り入れたモダンなサウンドに変わっており、外部ライターの楽曲も積極的に取り入れています。
楽曲のクオリティは高く、エア・サプライらしい美しいメロディやハーモニーは健在でです。
ただ、グラハム・ラッセルのオリジナル曲が少なく、リード・ヴォーカルもあまりとっていないのは残念ではあります。
潮風のラヴ・コール

潮風のラヴ・コール

1985年リリース

【収録曲】
1. 潮風のラヴ・コール
2. パワー・オブ・ラヴ
3. アイ・キャント・レット・ゴー
4. アフター・オール
5. ふたりの夜
6. メイク・イット・ライト
7. 美しきこの時
8. サンデイ
9. グレート・パイオニア
10. ブラック・アンド・ブルー
11. 思い出のサンセット
12. ネバー・フェイド・アウェイ
このアルバム発表時には、既に彼らの神懸り的なセールスにも陰りが出ていて、事実本作の売り上げは中ヒット、という程度のものだった。しかし、そのサウンドには些かの陰りもなく、正に爽快で美しい彼らならではのサウンドを聞かせてくれる。
「潮風のラヴ・コール」は全米アルバム・チャートの最高26位になっています。
これ以降は全米のチャートを賑わすことはなくなっていきますが、2005年までコンスタントにアルバムを発表し続けており2016年12月には来日公演が予定されています。
きっと、あお美しいハーモニーを聴かせてくれることでしょう。楽しみです。

それでは、最後に心洗われる「渚の誓い」をお聴きください!

Air Supply - Making Love Out Of Nothing At All

渚の誓い
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