【1980年代歌謡曲】美の映像にピッタリ!男性が歌った懐かしの化粧品CMソング7選
2023年4月26日 更新

【1980年代歌謡曲】美の映像にピッタリ!男性が歌った懐かしの化粧品CMソング7選

化粧品のCMといえば、昔から映像の美しさに定評があり、起用されるBGMもまた美を引き立てるセンスがありました。1970年代には有名歌手の楽曲が起用されるようになり、その中には男性歌手・グループが歌った曲も多くあります。今回は1980年代にフォーカスし、当時お茶の間でよく流れたCMソングを7曲ご紹介します。

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A面で恋をして / ナイアガラ・トライアングル

ナイアガラ・トライアングルは、大瀧詠一主催のレコードレーベル「ナイアガラ・レーベル」から生まれたユニットで、初代メンバーが大瀧詠一、山下達郎、伊藤銀次、二代目メンバーが大瀧詠一、佐野元春、杉真理です。本曲『A面で恋をして』は、二代目メンバーのシングルで、オリコン14位のヒットを記録しました。翌年リリースされたアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』には、本曲を筆頭に、大瀧、佐野、杉のソロ曲が多数収録されています。

本曲は、資生堂「'81冬のキャンペーン」のCMソングでしたが、出演モデルのスキャンダルでわずか1週間で放送中止となりました。

資生堂「'81冬のキャンペーン」

1981年資生堂CM ナイアガラトライアングル A面で恋をして

浮気な、パレット・キャット / HOUND DOG

『浮気な、パレット・キャット』は、HOUND DOGの5枚目のシングルで、カネボウ「'82春のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルは小池玉緒で、「レディ80 メイクアップコレクション」のCMに出演しました。その後、ヤマハ発動機のオートバイ「ポップギャル」のCMにも起用されています。

HOUND DOGは、大友康平を中心としたロックバンドで、1980年にシングル『嵐の金曜日』でデビュー。そして、彼らにとって初めてのヒット曲となったのが本曲です。オリコン19位、13万枚以上のセールスを記録しました。

音楽ユニット・NOBODYが初めて提供した楽曲でもあり、本曲のヒットにより注目を集め、楽曲依頼が増えました。

浮気な、パレット・キャット / HOUND DOG

HOUND DOG - 浮気なパレット・キャット

い・け・な・いルージュマジック / 忌野清志郎+坂本龍一

『い・け・な・いルージュマジック』は、忌野清志郎と坂本龍一のコラボによるシングルで、資生堂「'82春のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルは津島要で、「資生堂ルア」のCMに出演しました。忌野にとっては、実質のソロデビューシングルです。本曲は2ヶ月で50万枚以上のセールスを記録し、ついには、オリコン1位(年間20位)を獲得しました。

資生堂から提示された仮タイトルは『すてきなルージュマジック』でしたが、それを坂本と忌野が独断で『い・け・な・い〜』に変更したといいます。また、二人のキスシーンや紙幣をばらまくプロモーションビデオは、世間に衝撃を与えました。撮影で使われた一万円札はすべて本物でしたが、撮影終了後は一部行方不明になったと言われています。

資生堂「'82春のキャンペーン」

坂本龍一 資生堂CM集

め組のひと / ラッツ&スター

『め組のひと』は、グループ名をシャネルズからラッツ&スターに改名後に初めてリリースしたシングル(シャネルズ時代から数えると通算10枚目)で、資生堂「'83夏のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルはトリー・メンドーサで、「資生堂サンフレア」のCMに出演しました。作詞にクレジットされている "麻生麗二" とは売野雅勇のペンネームです。また、作曲は当初、大瀧詠一に依頼していましたがスケジュールが合わず、大瀧からの指名で井上大輔が手がけました。

本曲は、シャネルズ時代のオールディーズ風作品とは異なり、イギリスで流行していたファンカラティーナ(ファンクとラテン音楽の融合で、アメリカのディスコ・ミュージックにラテンのフレイバーを加味したもの)を取り入れています。改名後も人気は衰えることなく、オリコン1位(年間10位)の大ヒットとなりました。

資生堂「'83夏のキャンペーン」

CM 1983 資生堂 サンフレア② ラッツ&スター/め組のひと

君に、胸キュン。 / YMO

『君に、胸キュン。 (浮気なヴァカンス)』は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の7枚目のシングルで、カネボウ「'83夏のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルは荒木大輔夫人の相田寿美緒で、「レディ80 ライトファンデーション」のCMに出演しました。曲名の "胸キュン" は、CMのキャッチコピーです。

この時期活動休止を考えていたメンバーが、最後のサプライズで制作したのが本曲でした。グループ最大のヒット曲で、オリコン1位を目指していましたが、皮肉にも細野晴臣が作曲した松田聖子の『天国のキッス』に阻まれ、2位に終わっています。

カネボウ「'83夏のキャンペーン」

CM 1983 カネボウ レディ80 ライトファンデーション YMO/君に、胸キュン。

シンデレラは眠れない / ALFEE

『シンデレラは眠れない』は、ALFEEの20枚目のシングルで、カネボウ「'85春のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルは沢口靖子で、「BIOメイクシリーズ」のCMに出演しました。沢口は、『恋人達のペイヴメント』が起用された江崎グリコのCMにも出演しており、ALFEEにとっては2作連続で、沢口主演のCMソングを歌ったことになります。リードボーカルは坂崎幸之助です。

ALFEEは、デビュー10年目にリリースした16枚目のシングル『メリーアン』が、オリコン2位と大ヒット。その後、『星空のディスタンス』『STARSHIP -光を求めて-』もヒットし、『恋人達のペイヴメント』で初のオリコンナンバーワンを獲得しました。続く本曲『シンデレラは眠れない』も、2曲連続ナンバーワン(年間15位)となり、人気バンドとしての地位を不動のものにしました。

カネボウ「'85春のキャンペーン」

CM カネボウ化粧品 BIOメイク 1985年

にくまれそうなNEWフェイス / 吉川晃司

『にくまれそうなNEWフェイス』は、吉川晃司の5枚目のシングルで、カネボウ「'85夏のキャンペーン」のCMソングとして起用された楽曲です。CMモデルは水着キャンペーンガールに選ばれた麻生祐未で、「サンセラミィ フレッシュパクト」のCMに出演しました。

本曲は、オリコン1位(年間36位)と大ヒット。デビュー曲の『モニカ』以後、すべての楽曲が上位にランクインを果たしており、正に吉川晃司の人気絶頂期でした。この後も『RAIN-DANCEがきこえる』『キャンドルの瞳』と、続々とヒット曲が誕生しました。
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