最初にジョージ・ハリスンがパティ・ボイドに「結婚しないかい?」と言ったところ、パティ・ボイドが笑ったため、「じゃあ、結婚してくれないなら、今夜夕食でもどう?」と誘ったそうです。
その後、付き合いが始まり1966年2月21日に結婚しています。
そこに突然、親友エリック・クラプトンから愛妻を略奪されるという思いもよらぬ(たぶん)ことが起きてしまいます。
世紀のスキャンダルです。
エリック・クラプトンとジョージ・ハリスンは1960年代の終盤ごろから親しい友人となり、作曲やレコーディングを共に行うようになっていました。エリック・クラプトンがパティ・ボイドに恋をしたのもこの頃とされていて、前述のようにエリック・クラプトンはパティ・ボイドへの切なく、どうしようもない想いを『いとしのレイラ』に込めています。
Eric Clapton - "Layla"
ほんとうにお似合いです。
しかし結局、ジョージ・ハリスンとは1974年の6月に離婚し、エリック・クラプトンと結婚することに。
とてもステキです。
それから
このアルバム、多忙なスケジュールや私生活上でのトラブルが原因と言われていますが、声がガラガラで曲によっては別人が歌っているように聞こえるほどです。
同時期に行われた最初で最後となったアメリカ・ツアーもこの声のせいでしょうか酷評されてしまいます。
ザ・ビートルズ解散後、順風満帆だったソロ活動に陰りがみえてきます。
『ダーク・ホース』にはエヴァリー・ブラザーズのカヴァーで「バイ・バイ・ラヴ」という曲がはいっています。パティ・ボイドと別れた悲しみを反映しているといわれていますが、暗い!あまりにも暗いアレンジになっていて、エリック・クラプトンの情熱の全てをつぎ込んだような「いとしのレイラ」とはあまりにも対照的です。
しかし、その間も、その後もジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンは深い友情で結ばれており、それはジョージ・ハリスンが亡くなるまで変わることはありませんでした。