普段は、チームのエースで自身より1歳年長の山田久志を立てていた。が、宴席等で酒が過ぎると「山田さん、アンタ完全試合をやったことがありますか?」と絡みだすことが多く、チームメイトの間では「今井がこの話を始めたら宴会はお開き」という暗黙の了解が出来上がっていた。
新潟出身の大酒飲みということで、水島新司の漫画『あぶさん』では、同郷で同じく大酒飲みの主人公・景浦安武の親友として登場していた。これを読んだ今井の子供は「親父、いつも酔っぱらって野球やってるんか」と尋ねたという
一杯飲った方が調子が出るなどと冗談で言うことはあろうが実際にはやらないだろう。今井雄太郎がプロでやっていくきっかけを与えた一杯のビール。”雄太郎伝説”を生んだのも昭和という時代だったからだろう。古き良き時代のことだ。
山田久志、今井雄太郎、山口高志