ピートよ安らかに!80~90年代を彩った“ハイエナジーバンド” デッド・オア・アライヴの軌跡
2016年11月14日 更新

ピートよ安らかに!80~90年代を彩った“ハイエナジーバンド” デッド・オア・アライヴの軌跡

信じられませんでした…あまりにも突然だったピート・バーンズの訃報。思うトコロは色々ありますが、まずは日本でも絶大な人気を得ていた彼らのことをしっかり振り返りたいと思います。

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デッド・オア・アライヴ : ブランド・ニュー・ラヴァー

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【収録曲】
1 ブランド・ニュー・ラヴァー
2 オール・マイ・キッシズ
3 サン・オヴ・ア・ガン
4 ゼア・ワズ・ユー
5 カム・インサイド
6 サムシング・イン・マイ・ハウス
7 フックト・オン・ラヴ
8 アイ・ウォント・ユー
9 スペシャル・スター
86年リリースのサード・アルバム。前作に引き続いて、PWLチームによるプロデュースで、さらにピート・バーンズのヴォーカルがワイルドになり、よりロック的なサウンドになる。
ディスコブームの絶頂へと向かっていた当時の日本で売れに売れたアルバム。メロディ重視の曲が2ndアルバムより多く、聴き易い気がします。バンドのカラーというものはちょっと薄まってしまっているのかもしれませんが。

日本のディスコでかかりまくったシングルたち

Dead Or Alive - Brand New Lover

3rdアルバムからの先行シングル。
本国イギリスでの評判はイマイチでしたが、全米ダンスチャートでは初の1位を獲得。日本でもダンスミュージックにしてはメロディアスなところがウケたんでしょうか。

Dead Or Alive - Something in My House

第2弾シングルは、これぞDOA!って感じの正統派ユーロビートに回帰。

ピートのエエ声が巻き舌で歌う
「ぜあらっさむしっぎんまいはうす!」
が耳から離れませんでした。

Dead Or Alive - I'll Save You All My Kisses

第4弾シングル。MVはついに開き直ったか!みたいなピートのパフォーマンスが炸裂しております。

4thアルバムであの人に異変が…

Dead Or Alive - Turn Around and Count 2 Ten

期待を裏切らないハイエナジーっぷりがいい感じのリードシングルだったんですが、MVを見て「なんか変わった!」と思った人が続出。

ピートがイケメンじゃなく美女?になっちゃってたのはメイクのせいかと当時は思ってたんですが…鼻イジってたんですね。
「アンド・カウント・2・テン」は当時のディスコで聴かない日は無いほどにヘヴィーローテしており
「ユー・スピン~」並みか、ひょっとするとそれ以上に人気の曲でしたね。これがかかると羽根扇子持ちのボディコンが大勢いそいそとお立ち台へ向かったものです。

Dead Or Alive - Come Home (With Me Baby)

第二弾シングルは久しぶりに全米ダンスチャートで1位を獲得。曲調もユーロじゃなく、ちょい懐かしめのポップス、という感じでした。

だからってちょっとマドンナ過ぎますけどね、MVのピート。

4thアルバム「Nude」

デッド・オア・アライヴ : ヌード

1,683
【収録曲】
1. アンド・カウント・2・テン
2. ギヴ・イット・バック
3. ドント・セイ・グッドバイ
4. キッキング・マイ・ハート・アラウンド
5. カム・ホーム
6. ボーイフレンド
7. ゲット・アウト・オヴ・マイ・ハウス
8. キャリー・オン
9. フォービドゥン・ラヴァー
'89年リリースの4thアルバム。このアルバムからピートは当時まだまだNo1プロデューサーとして活躍中のPWLから離れ、セルフ・プロデュースを行なうが、すでにPWLのエッセンスを芯から会得していた彼は見事に最高傑作とも言えるこのノンストップミックスアルバムを作ってしまう。
「PWL」ってのは前述のSAWが起こした音楽レーベルのことなんですけど、そこから離れただけでなく、マイクとティムがこのアルバムを制作する前のタイミングでバンドから脱退していました。そんな激動の状況下で制作されたとは思えぬ仕上がり具合が、負けず嫌いなピートらしいと思うのです。

その後の活動はと言うと…

日本限定でアルバムをリリースしてみたり

日本限定でアルバムをリリースしてみたり

5枚目のスタジオアルバム「FAN THE FLAME(Part 1)」は、1990年に日本でのみ発売されました。

売れ行きが悪くてPart2の発売が立ち消えになったらしいのですが、M-8「ブルー・クリスマス」はピートがピアノ1本で歌い上げてるバラードだったりと、なにげにファン的には必携の1枚だったりします。
UK以外でアルバムをリリースしてみたり

UK以外でアルバムをリリースしてみたり

6thアルバム「Nukleopatra(クレオパトラ)」は1995年にリリースされました。レコード会社との契約がゴタついて、イギリスでは発売されなかったり、アメリカでも発売が遅れたり、国によって収録曲やジャケットのアートワークが異なっていたりするのだそうです。

サウンド的には90年代に入ってからの作品らしくハウス系へと進化を遂げていますが、M-7「International thing」を筆頭に中毒性のあるフレーズ使いは健在です。

「You Spin Me Round」のリミックスも色々出しました

これは1996年バージョン

「Nukleopatra」に収録されてます

これは2003年バージョン

コンピレーションアルバム「Evolution : The Hits」に収録されてます

ピートのソロ活もありました

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  • つな 2020/1/22 07:38

    つい一週間位前にピート含めDead or Aliveを知ったものです。片っ端から彼らの事を調べまくって動画サイト等で彼らの思いを拝見した結果、こんなにも人一人の人生は重いものなのだなあと、複雑な点と線が交錯している事を何も知りませんでした。ピートは57歳と言う若さで亡くなりましたが、これは決して悲しい別れでは無いことを心から信じたいです。なぜならまた、私のような若く新しい世代がDead or Aliveを見つけてくれるからです。耳と目、体で聴いて、彼らの想いを汲み取る事が出来たなら、きっと天国のピートやスティーブにも伝わると思います。

    青ざめた月 2019/11/10 01:36

    どうしても傷ましい感じから逃れられない。
    美しい顔や姿にとらわれているのは彼だけじゃないしそれは罪じゃない。
    富も名声も彼を幸せにはしてくれず、心の魔に駆られて突っ走って行って破滅してしまった。
    周囲の誰も彼を助けてはくれなかったし、1人また1人と彼のもとを去って行った。
    死ぬとき彼は何を見ていたのかな。
    日本の輝くような舞台?
    スポットライトの中心にいた自分?
    元妻でもなくましてやファンでもなく、母でもなく、夜の闇だけ。
    そうだったらつらいな。

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