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結局勝利を挙げることが出来ずに5歳シーズンを終えたナイスネイチャでしたが、ファンはそんな彼に期待し続けます。6歳を迎えたナイスネイチャは、日経新春杯を1番人気2着、阪神大賞典を1番人気3着、産経大阪杯を2番人気2着という成績で春シーズンを終えました。ここでもやはり勝ち切ることはできませんでしたがファンの期待は相変わらず。善戦は続きます。
夏場を休養にあて昨年と同じく毎日王冠から始動したナイスネイチャ。4番人気ながら3着と堅実な走りを見せます。続く天皇賞(秋)はそんな堅実性を買われて2番人気に支持されますが、15着と大敗。その後ジャパンカップに出走しますが、海外から強豪が集結したこともあり15番人気の低評価に甘んじます。結果は7着と人気よりも走りましたが、G1での物足りないレースが続く状況に変化はありませんでした。
夏場を休養にあて昨年と同じく毎日王冠から始動したナイスネイチャ。4番人気ながら3着と堅実な走りを見せます。続く天皇賞(秋)はそんな堅実性を買われて2番人気に支持されますが、15着と大敗。その後ジャパンカップに出走しますが、海外から強豪が集結したこともあり15番人気の低評価に甘んじます。結果は7着と人気よりも走りましたが、G1での物足りないレースが続く状況に変化はありませんでした。
3度目の3着
1993年 有馬記念 トウカイテイオー
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そんな中迎えた3年連続3度目の有馬記念。前2年はファンからも高い支持を受けていましたが、この年は近走の不振もあり、10番人気にとどまっていました。レースは1年振りの出走となった同期のトウカイテイオーが見事な復活劇を見せ奇跡の勝利。この同期の走りに応えるかのようにナイスネイチャも並み居る強豪馬を抑えて低評価ながら3年連続の3着と健闘してみせたのです。
この後も2度有馬記念に出走しましたが、5着と9着に敗れ結局有馬記念制覇を成し遂げることはできませんでした。しかし7歳シーズンの夏に中京で高松宮杯を勝ち、重賞4勝目を挙げます。
この後も2度有馬記念に出走しましたが、5着と9着に敗れ結局有馬記念制覇を成し遂げることはできませんでした。しかし7歳シーズンの夏に中京で高松宮杯を勝ち、重賞4勝目を挙げます。
担当厩務員との絆
当時ナイスネイチャを担当していたのは厩務員の馬場秀輝。若い頃のナイスネイチャは我が強くスタッフの手を煩わせる存在だったと言います。しかし馬場はそんなナイスネイチャを怒ることなく接し続け、ついには馬場の後を引き綱なしで付いて歩くほど大人しい馬に変貌させたのです。
競馬のときには馬場が付いていないと発馬機に近づこうとせず、調教でも馬場がいないと駐立したまま動かなくなってしまうことが度々あったといいます。それ程までに馬場とナイスネイチャとの間には強い信頼関係があったのです。
ファンに愛されたナイスネイチャには多くのファンレターや千羽鶴などが送られてきました。ナイスネイチャの馬房の前扉には12束もの千羽鶴が飾られていたといいます。厩舎関係者によると「彼以上のスターホースはたくさんいたが、トレセンを訪ねてくるファンの数とその思い入れの深さでは、栗東で1,2を争うアイドルホースだった」とされています。
また、ナイスネイチャに会いに栗東を訪れるファンの多くは担当厩務員である馬場のファンでもあったといいます。
競馬のときには馬場が付いていないと発馬機に近づこうとせず、調教でも馬場がいないと駐立したまま動かなくなってしまうことが度々あったといいます。それ程までに馬場とナイスネイチャとの間には強い信頼関係があったのです。
ファンに愛されたナイスネイチャには多くのファンレターや千羽鶴などが送られてきました。ナイスネイチャの馬房の前扉には12束もの千羽鶴が飾られていたといいます。厩舎関係者によると「彼以上のスターホースはたくさんいたが、トレセンを訪ねてくるファンの数とその思い入れの深さでは、栗東で1,2を争うアイドルホースだった」とされています。
また、ナイスネイチャに会いに栗東を訪れるファンの多くは担当厩務員である馬場のファンでもあったといいます。
今も元気に
ナイスネイチャ 2019年3月13日
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9歳の秋まで現役として走り続けたナイスネイチャは41戦7勝という成績で競走生活を終えます。3着は有馬記念の3年連続やマイルチャンピオンシップを含め実に8回。ブロンズコレクターと言われる所以です。引退後は種牡馬となりましたが目立った活躍馬を輩出することは出来ず、2001年に種牡馬登録を抹消されています。
種牡馬を引退してからは、生まれ故郷である渡辺牧場でフォスターホースという引退馬協会が所有する馬として今もなお元気に余生を過ごしています。
種牡馬を引退してからは、生まれ故郷である渡辺牧場でフォスターホースという引退馬協会が所有する馬として今もなお元気に余生を過ごしています。