南関東の雄から年度代表馬へ!イナリワンの小さな身体に秘めた底力
2016年11月25日 更新

南関東の雄から年度代表馬へ!イナリワンの小さな身体に秘めた底力

地方から転厩してたった1年の間に、中央G1のタイトルを3つも獲得。オグリキャップ、スーパークリークと共に平成三強として第2次競馬ブームを引っ張った。そんなシンデレラボーイの戦績を振り返っていこう。

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2016年2月7日。イナリワンは、繋養されていた北海道のあるぷすペンションで
老衰のため32歳でその生涯を閉じた。
平成三強の中でいちばんの長生きだった。
ペンションでは、現役時代の気性の激しさはどこへやら、年下馬の面倒をよく見る
穏やかで優しい性格だったという。
 柴田政人調教師(騎手時代に有馬記念で勝利)「32歳なら大往生だろう。440、450キロ台の小さい馬だったが、またがるとすごく大きく感じさせた。初めてのレースだった毎日王冠は、脚を計る競馬をしたが、いい競馬をしてくれた。オグリ(キャップ)には負けてしまったけどね。有馬記念は自分にとって一世一代の競馬。年度代表馬もかかっていたし、絶対負けたくないと思って追ったよ。次の年のオグリも秋の天皇賞、ジャパンCと同じ着順からの有馬記念での復活だったことを思い出すね。とにかく乗り味のいい馬だったし、根性がすごかった。オグリも(スーパー)クリークも先に死んでしまったけど、あの頃はすごくいい思い出として残っている。どうか安らかに眠ってほしいね」
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