パンクなデジタル・ビートを刻む、ピート・シェリー
2016年11月14日 更新

パンクなデジタル・ビートを刻む、ピート・シェリー

ピート・シェリーの音楽はエレ・ポップだと言われてはいるものの、あからさまに電子音を使っているわけではありません。もっとエキセントリックで凶暴です。それは、イギリスはマンチェスターが誇るパンク・バンドであるバズコックスを通過しているからでしょう。一味違うデジタル・ビートの世界をご紹介します。

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その後、ピート・シェリーはエレポップの退潮とともに名前を聞かなくなってしまいますが、1989年にバズコックスを再結成してパンクシーンに戻ってきます。

Flat-pack Philosophy

1993年以降のバズコックスはアルバムをコンスタントに発売するようになり、それなりに順調に活動できているようです。

2006年に発売されたバズコックスとして8枚目のアルバム「フラット・パック・フィロソフィー」は、バンド結成30周年の節目に発売されたもので、プロデュースをベーシストのトニー・バーバーが担当し、初期のバズコックスを思わせるサウンドに仕上がっています。

現在もバズコックスとして活動を続けているピート・シェリーですが、とても不思議な人で、バンドでもソロでも大ヒットを記録することはありませんが、常に多くのフォロワーを抱えています。
きっとピート・シェリーの誠実さが聴いた者の心の深いところに残るからでしょう。
フラット・パック・フィロソフィー

フラット・パック・フィロソフィー

2006年リリース

【収録曲】
1. フラット・パック・フィロソフィー
2. ウィッシュ・アイ・ネバー・ラブド・ユー
3. セル・ユー・エブリシング
4. レコンシリエイション
5. アイ・ドント・イグジスト
6. ソウル・サバイバー
7. ゴッド,ホワット・ハブ・アイ・ダン
8. クレジット
9. ビッグ・ブラザー
10. ドリーミン
11. サウンド・オブ・ア・ガン
12. ルック・アット・ユー・ナウ
13. アイブ・ハッド・イナフ
14. ビトゥウィーン・ヘブン・アンド・ヘル
15. ドント・マター・ホワット・ユー・セイ ボーナストラック
再結成のバンドが作る曲はガッカリすることが多い。

がbuzzcocksは今を力強く活きている。それを感じられる作品。
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