角田信朗  冷徹なリングでモロに感情を露出させる愛と涙と感動のファイター!
2018年5月24日 更新

角田信朗 冷徹なリングでモロに感情を露出させる愛と涙と感動のファイター!

K-1や空手のトーナメントでの優勝経験ナシ。 なのに正道会館の最高師範代であり、メディアへの露出度も多い。 特筆すべきは彼の試合は、その人間性や感情があふれ出てしまうこと。 これは選手としても、レフリーとしてもそうで、インテリとむき出しの感情を併せ持つ愛と涙と感動の浪花男なのである。 最近、ダウンタウンの松本人志との騒動が話題になり、角田信朗の人間性を批判する人もいるが、私はその批判している人の人間性を疑っています。

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 (2010066)

1992年10月29日、リングス名古屋大会「メガバトルーナメント'92」の1回戦で角田信朗はディックフライにKO負け。

アンディ・フグの踵落としにローキック

Andy hug vs Kakuda Nobuaki world cup karate 1992(2016)

カラテワールドカップ2回戦で角田信朗はアンディ・フグと対戦。
正道会館に来て以来、鬼のような強さをみせていたアンディ・フグに対し、その踵落としを踏み込みながら頭上でブロックし、そのまま片足状態のアンディ・フグをローキックで倒した。
「さすが角田」
「イケルかも・・」
とも思われたが、その後はアンディ・フグの猛攻が続き、最後は後ろ蹴りをボディにもらってKOされた。

ユリア・・・永遠に

k-1 佐竹雅昭 対スタン・ザ・マン戦を控えてのハードトレーニング

角田信朗は第一子、長女、友里亜が生まれたとき、東京新宿区高田馬場にオープンした道場に単身赴任中で出産に立ち会えなかった。
このとき元ボクシング世界チャンピオンの平仲信明も佐竹雅昭のパンチを教えるために上京中で、2人は道場に布団を敷いて寝泊まりしながら格闘技の夢を語り合った。

SKG(酒粕ガールズ)が初のオリジナル曲披露

角田友里亜は、熊本県高森町で酒かすを使った料理で観光PRするため結成した女性4人組ユニット「酒粕ガールズ(SKG)」のメンバーでもある。

K-1誕生

BRANKO CIKATIC VS ERNESTO HOOST K-1 Grand Prix '93 Final


1993年5月、フジテレビの「Live UFO 93」内のイベントとして、「K-1 Grand Prix93 10万ドル争奪格闘技世界最強トーナメント」が開催された。
K-1 グランプリ開始である。
この第1回大会では、ピーター・アーツ、モーリス・スミス、佐竹雅昭の3人が優勝候補といわれた。
しかし決勝戦は共にノーマークだったブランコ・シカティック vs アーネスト・ホースト。
そしてブランコ・シカティックの拳がアーネスト・ホーストを打ちぬいた。

2度目の引退

●k 1 アンディ・フグ vs 角田信朗

角田信朗は、決勝戦の前のスペシャルマッチでアンディ・フグと対戦。
以前、負けたときの反省から、踵落としをすべて封じて、接近戦に持ち込んだが、その接近戦でもアンディ・フグの膝蹴りを頭部にもらいKO負けした。

Brutal Karate Knockout

1993年6月、「聖戦」において角田信朗は、アンディ・フグに続いて正道会館に移籍したイギリスの黒豹、マイケル・トンプソンと対戦。
後回し蹴りをボディにもらってKOされた。
1993年10月、「カラテワールドカップ93」には、アンディ・フグ、マイケル・トンプソン、サム・グレコという極真の世界大会でも活躍した空手家たち、UFCで大暴れしたケンカ屋、パトリック・スミス、ムエタイチャンピオン、チャンプア・ゲッソンリットも参加した。
角田信朗はマイケル・トンプソンと再戦。
マイケル・トンプソンが体を回転させた瞬間、前回、ボディに後ろ回し蹴りをもらった忘れようにも忘れられない痛い記憶が角田信朗にボディをカバーさせた。
しかしマイケル・トンプソンの蹴りは中段から軌道を変えて上段へ変化し、角田信朗のこめかみへ。
角田信朗は意識を失い倒れた。
失神KO負けだった。
負けたら引退と決めていた角田信朗は引退した。
(2度目の引退)

Seidokaikan Highlight

角田信朗は、カラテワールドカップを含めて正道会館の全日本大会には、第1回大会から12回連続出場した。
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