ヴァン・モリソンは、先ずワーナー・ブラザースに移籍してからの5枚のアルバムを聴いてくれ!
2023年6月22日 更新

ヴァン・モリソンは、先ずワーナー・ブラザースに移籍してからの5枚のアルバムを聴いてくれ!

北アイルランド出身のシンガーソングライター、ヴァン・モリソンの素晴らしさを知るには初期のアルバムを聴くに限ります。今まで一度も聴いた事がないという方は特に、ワーナー・ブラザーズに移籍後の5枚。とにかくこれを聴いてみてください。

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Van Morrison - Domino (Live) (from..It's Too Late to Stop Now...Film)

他にも全米23位となった「ブルー・マネー」、同じく95位の「コール・ミー・アップ・イン・ドリームランド」と3枚のシングルが収められていることからも、このアルバムがポップであることが証明されています。

テュペロ・ハニー

ワーナー・ブラザースに移ってからのアルバムジャケットは素晴らしいデザインのものばかりです。素晴らしいジャケットの物には名盤が多い。1971年に発表した「テュペロ・ハニー」。このアルバムにもその格言が当てはまります。
前作「ストリート・クワイア」制作後、ヴァン・モリソンはニューヨークのウッドストックからカリフォルニアのマリン郡へ転居したそうで「テュペロ・ハニー」はマリン郡からほど近いサンフランシスコ録音されたそうです。プロデューサーはドゥービー・ブラザーズで名を売ったテッド・テンプルマンが担当しています。
テュペロ・ハニー

テュペロ・ハニー

Side 1
1.ワイルド・ナイト
2.キャノン・ボールのように
3.オールド・オールド・ウッドストック
4.光への出発
5.ユア・マイ・ウーマン
Side 2
1.テュペロ・ハニー
2.アイ・ワナ・ルー・ユー
3.黄昏
4.ムーンシャイン・ウイスキー
シングル・カットされたのは「ワイルド・ナイト」との2枚。それぞれ全米28位と47位とスマッシュ・ヒットを記録しています。チャート・アクション的には物足りない感じですが、どうしてどうして曲はカッコイイですよぉ。

Van Morrison - Wild Night (1971)

「テュペロ・ハニー」は「サウンド的にも構造的にも、1970年代前半のヴァン・モリソンの典型的な作品」と言われるだけの事はあって、これぞヴァン・モリソン!ヴァン・モリソンを聴いたぁという満足感を味わえるアルバムだと思いますね。

セント・ドミニクの予言

残念ながら今までのアルバムに比べると1972年にリリースされた「セント・ドミニクの予言」のジャケット・デザインは最高とは言い難い。どこか遠くを眺めながら、アコギをつま弾くヴァン・モリソンの姿に不安を覚える方がいても当然といえます。まるで買ってくれなくてもいいと言わんばかりのジャケットからは意気込みってやつが感じられませんからね。
シングルカットされた「ジャッキー・ウィルソン・セッド」と「レッドウッド・トゥリー」も全米61位と98位。なんかジャケット同様にパッとしない結果に。

素晴らしいジャケットの物には名盤が多いという格言は、逆に言うと凡庸なジャケットは駄作ってことか!と大いに不安に駆られるわけですが、ところがどっこい「セント・ドミニクの予言」は素晴らしい!
なんと大方の予想を裏切って全米アルバムチャートでは、これまでの最高となる15位を記録しているんですよ。
セント・ドミニクの予言

セント・ドミニクの予言

Side 1
1.ジャッキー・ウィルソン・セッド
2.ジプシー
3.アイ・ウィル・ビー・ゼア
4.リッスン・トゥ・ザ・ライオン
Side 2
1.セント・ドミニクの予言
2.レッドウッド・トゥリー
3.オールモスト・インディペンデンス・デイ
大ヒットとはいかなかったもののシングル・カットされた「ジャッキー・ウィルソン・セッド」がこれまた素晴らしい!
この曲、「カモン・アイリーン」で知られるデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズが1982年にカバーしてヒットさせましたから、そちらでご存じの方も多いのかも知れませんね。

Van Morrison - Jackie Wilson Said (I'm in Heaven When You Smile) (Official Audio)

如何でしたか?ヴァン・モリソンを楽しんで頂けましたか?もっと多くの方に聴いてもらいたいと思うミュージシャンの一人です。
これ以降のアルバムにも素晴らしものが多数あります。チャンスがあれば是非アルバムで聴いてみてください。きっと満足して頂けると思います。
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