2021年6月22日 更新
『ガンプラり歩き旅』その68 ~ゲルググなのにアムロ機! アムロ専用モビル・スーツなのにゲルググ系!~
ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、メカ単位での紹介をする大好評連載。
新展開では『機動戦士Zガンダム』(1985年)『機動戦士ガンダムZZ』(1986年)『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)まで、旧キットから最新のHGUCまで、商品の発売順に、再現画像と共に網羅紹介していこうという趣向になっております!
肘や膝の曲がり具合は、それぞれ90度近く、45度近くと、この時期ではまぁまぁの曲がり角度。
頭部は、左右に回転する軸は設けられているのだが、後頭部のパイプが邪魔をしてほぼ動かず(Z、ZZ系のキットではこういう「パイプが邪魔をして可動できない」が多い)。
開脚は、この時期のキットなのでボディと干渉するのであまり期待できなかったが、ディジェの場合、腰アーマーというよりはワンピースのようなスカート状態なので、意外と開脚できるように仕上がっている。
脇の広がりや膝の曲がり、首の回転に残念さは残るが、肩のスウィングと前面への回転突き出しや、開脚、肘の曲がりなど、これまでのZ系キットにはなかった可動範囲が確保されていて、アクション性はこの時期としてはかなり高い方と言えよう。
付属オプションは、百式と同じ型のビーム・ライフルと、展開型と収納型のビーム・ナギナタが2つ(この辺がゲルググ系)。
ビーム・ライフルは専用の握り手が付くので接着してしまえば手首差し替えで使い勝手が良いが、ナギナタは通常手首を使うので、ナギナタを右手首に接着した場合、武器を持っていない状態の素立ちポーズは取れなくなる。
一方で、ガンプラの呪い的に言われてきた「ドムにハズレなし。ゲルググに当たりなし」という言い回しも、このキットでは(作中の扱いはともかく)デザイン的には明らかにゲルググ系だが、実に曲面デザインを上手くとらえた好キットに出来上がっている。
肩のバインダーや腰の括れからスカートへのラインなど、腕のいかにもジオン系な柔らかさなども存分に表現されている。
後は塗装。
このキットは色分けも結果的に優秀で、紺色とスカイブルーの2色のランナーで、「スカイブルーを紺色に塗る」箇所は、足首や背中のバインダーの淵など少しあるが「紺色のパーツをスカイブルーに塗る必要があるパーツ」は皆無なので、今回は部分塗装で対応。
スカイブルーパーツに塗る紺色は、ブルーFS15044、関節部分はミディアムブルー。
胸やバーニア内部のの赤と黄色はイエローとモンザレッド。モノアイはピンク。
ビームライフルと右肩のバインダーの外側はネイビーブルーで塗装した。
ビーム・ナギナタは、柄をキャラクターイエローで、ビーム刃はイエローで塗装。
なかなかの出来栄えを見ていると、うん今のところはHGUC要らずかもしれないと思える程度には、完成度の高いキットであるとはいえる。
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