日本の地下鉄
1927年(昭和2年)、地下鉄銀座線の開通が本格的な始まり
貨物線では、1915年(大正4年)に東京駅と東京中央郵便局(現JPタワー)と間、約0.2km(地下駅:2駅)に開通した逓信省の郵便物搬送用地下軌道(正式名称不明)が最初である。
旅客線では、1925年(大正14年)に開通した宮城電気鉄道(現・JR仙石線)の仙台駅と東七番丁駅との間、約0.4 km(地下駅:1駅)に始まる。
どの都市においても通勤・通学など日常用から観光用途まで広く一般に利用され、三大都市圏においては地下を通ることで用地収容が困難な地区まで入り込んだ路線網を築くことが出来ています。
本稿では、主要10地区の地下鉄の発祥などを簡単にまとめていくこととします。
なお、戦前については東京・大阪以外では純然たる地下鉄の建設は行われておりません。
三公社五現業って何だっけ?すっかり過去となりつつある国鉄や電電公社など、日本国が経営に携わってきた事業。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
東京23区(首都圏)
利用客が多い首都圏の地下鉄、戦前には銀座線があらかた完成し戦後には丸ノ内線から着工されたようです。
この辺りは、利用する人の感覚からすると納得感があるのではないでしょうか。
東京メトロ
1927年(昭和2年) 銀座線(12月30日)開業。
1954年(昭和29年) 丸ノ内線が戦後最初の路線として開業(1月20日)。
1961年(昭和36年) 日比谷線(3月28日)開業。
1964年(昭和39年) 東西線開業(12月23日)。
1969年(昭和44年) 千代田線開業(12月20日)。
1974年(昭和49年) 有楽町線開業(10月30日)。
1978年(昭和53年) 半蔵門線開業(8月1日)。
1991年(平成3年) 南北線開業(11月29日)、平成初の地下鉄路線として開業。
1994年(平成6年) 有楽町線新線開業、平成に入り2番目の路線開業。
都営地下鉄
1960(昭和35)年12月04日 浅草線「押上」~「浅草橋」開業。
1968(昭和43)年12月27日 三田線「志村(現・高島平)」~「巣鴨」開業。
1978(昭和53)年12月21日 新宿線「岩本町」~「東大島」開業。
1991(平成03)年12月10日 大江戸線「練馬」~「光が丘」開業。
東京の地下鉄は、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が建設するものとされていたが、1957年6月の都市交通審議会において、地下鉄建設を営団だけでなく、複数の事業主体で進めるべきであるとした。そのため、既に営団が受けていた第1号線(浅草線)の免許を、東京都及び京浜急行電鉄に譲渡したことが始まりである。その後、第6号線(三田線)と第10号線(新宿線)も都市計画決定の過程で、東京都が建設するものとして調整された。
戦前の主な経緯
1930年1月1日には万世橋、1931年11月21日には神田までと順調に伸延され、1934年6月21日には新橋までの路線が完成しました。
1935年になると、2本目の地下鉄建設工事も開始されます。着工区間は渋谷 - 新橋で、1938年11月18日最初の青山六丁目(現表参道駅) - 虎ノ門が開通したのを皮切りに、1939年までに渋谷 - 新橋間の6.3キロを営業供用しました。
1940年には先行する「地下」と線路がつながり、渋谷 - 浅草間の直通運転が開始され、現在の銀座線の形が完成したのです。
今でも銀座線浅草駅や上野駅などは、天高も低くレトロな感じがあります。