RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(17)
2018年3月23日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(17)

前回の記事はあまりにもマニアックな内容となってしまい、「何だこんなの知らねぇぞ!」と言われそうなものになってしまいました。今回は「一応名前ぐらいは知ってるよ。」といったところで書いてみたいと思います。ファーストガンダムシリーズのホントの意味での最終章、ガンダムUC:RE0096で登場する機体の一部まで書いてみたいと思います。

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リゼルC型(ディフェンサーbユニット)ReZEL Ty...

リゼルC型(ディフェンサーbユニット)ReZEL Type C (Defenser b-Unit)

全高 20.5m
本体重量 29.2t
全備重量 68.3t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 2,320kW
推力 91,600kg
センサー
有効半径 14,920m
武装 ビーム・ライフル
グレネード・ランチャー
ビーム・サーベル
頭部バルカン×2
メガ・ビーム・ランチャー
シールド
マイクロ・ミサイル
ハイパー・ビーム・サーベル×2
メガ・ビーム・ランチャー×2
ビーム・キャノン×2
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
リゼルC型(ディフェンサーbユニット)ReZEL Ty...

リゼルC型(ディフェンサーbユニット)ReZEL Type C (Defenser b-Unit)(GR)

b装備(bユニット)
中・長距離の一点集中型兵装。増設されたジェネレーターにより、ビーム兵装の稼動効率が強化され、バインダー内装のビーム・キャノンのほか、ボックス、ウイングの両ユニットでは単装運用されるメガ・ビーム・ランチャーを2門装備できる。
via ja.wikipedia.org/
この装備は「機動戦士ガンダムUC バンデシネ」が初出でした。それまでのリゼルがどちらかというとやられキャラ的存在だったと思っていたのですが、この機体を見た時、「あぁ確かにZ系だ!」と感じたのを憶えています。実は「UC」にはZプラスA1型も少しだけ登場する場面もあり、見た目ガンダムっぽく見えないリゼルはちょっと脇役だなーとしか見えなかったのですが。「機動戦士ガンダムUC-MSV」では「デルタ・ガンダム」や「ガンダム・デルタカイ」なども登場しますので、余計にそう感じたのかもしれません。

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デルタプラス[DELTA PLUS]

デルタプラス[DELTA PLUS]

頭頂高 19.6m
本体重量 27.2t
全備重量 60.8t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 2,360kW
推力 92,400kg
センサー
有効半径 16,200m
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル(ビーム・ガン兼用)×2
ビーム・ライフル
シールド
シールド・ビーム・ガン(ビーム・キャノン)
2連装グレネード・ランチャー(シールド付属)
ロング・メガ・バスター他
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
WRモード

WRモード

via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
非変形タイプの百式改系列の量産機とは異なり、設計をδ(デルタ)計画案本来の可変タイプ(デルタガンダム)まで差し戻し、Ζ系MSの技術も反映し、量産を前提に再設計した試作機である。
完成は宇宙世紀0090年。デルタガンダムの量産試作機として少数が生産されたと言われている。『デルタの鼓動』では0092年にロンド・ベル隊が配備を申請したものの却下されていたことが語られている。
via ja.wikipedia.org/
デルタガンダムについては後述しますが、量産機にしては高性能な機体だと思います。単独での大気圏突入、大気圏内での巡行飛行能力もあり、Zプラスがタイプによって求めていたものが、この機体ではこの1機種のみで運用可能なのではないでしょうか?カメラアイもカメラシールド内にデュアルアイが隠れているシーンがありますし、頭部のデザインはV字型のアンテナを装着すれば如何にもZガンダム系の顔つきになりそうです。それと気になるのは背中にメインスラスターが無いところです。どういう意図でこういう設計がなされたのか説明している資料は見つかりませんでした。量産機として考えられていたのは確かなのでしょうが、UC0096年時点ではあくまで試作機であって、規格外の機体だったようです。そこでこれまた規格外のネェルアーガマがネオ・ジオンとの戦闘で消耗していることから、こちらに回されたといったところらしいです。リディ・マーセナスの乗機として活躍することになり、大気圏突入やパラオ攻防戦やダカール防衛戦にも参加していますがリディがバンシィに乗り換えるまで搭乗することとなります。この機体の最後はそれぞれの作品によって違う結果となっていますので、一概には言えません。

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デルタガンダム[DELTA GUNDAM]

デルタガンダム[DELTA GUNDAM]

頭頂高 不明
重量 不明
装甲材質 不明
出力 不明
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル(ビーム・ガン兼用)×2
ビーム・ライフル
シールド
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
WRモード

WRモード

デルタガンダムと呼ばれる機体は資料によってさまざまなものが存在する。

アニメ作品『機動戦士Ζガンダム』の企画段階でガンダムMk-IIの競作機として考案され、不採用となったもの
書籍『ガンダム・センチネル』73頁など本項の主題である百式そのものをデルタガンダムとする説
『ガンダムUC』の連載開始より少し前に発刊された書籍『ガンダムMSグラフィカ』に登場する機体
(中略)
現在は『UC-MSV』に分類されている可変MS。
via ja.wikipedia.org/
どうもこの機体の実機が製造されたかはかなり怪しいようです。シュミレーション上の機体ではないでしょうか?ゲーム版などには登場しますが、シュミレーター内の仮想敵機としてAIをクワトロ・バジーナのデータにしたものが本当のところではないでしょうか。ただ、設定上のデータはかなり固められていて、開発者の証言として、Zガンダムに遜色はないとの資料もあります。事実、フレーム剛性の問題さえ解決できれば百式は可変機として生まれ、デルタガンダムそのものになっていたはずです。設計データも完成度が高く、後のデルタ系の機体開発に影響を与えているようです。また、デルタガンダムには弐号機もあったようで、武装のデータはかなりはっきりとしています。下記の引用をご覧ください

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デルタガンダム弐号機[ DELTA GUNDAM II]

デルタガンダム弐号機[ DELTA GUNDAM II]

頭頂高 19.6m
本体重量 32.5t
全備重量 65.5t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 2,190kW
推力 100,400kg
センサー
有効半径 11,200m
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・ガン(ビーム・サーベル兼用)×2
ビーム・ライフル(ビーム・ベイオネット兼用)
クレイ・バズーカ
シールド
WRモード

WRモード

「ガンダムフロント東京」内の有料上映ブース「DOME-G」の映像作品『Competition of NEW GUNDAM -RED or WHITE-』に登場。
シャア・アズナブル用に赤く塗装された弐号機(2号機)。
(中略)
武装は、頭部60ミリバリカン砲(型式番号:MU-86G)、ビーム・ベイオネットと兼用のビーム・ライフル(XBR-M87A4)、リック・ディアスと同型のクレイ・バズーカ(C-BAZ-531)、変形時に機首を兼ねるシールド(FF-XVI SH-611D)、シールド裏に装備されるビーム・サーベル兼用のビーム・ガン(XB-G35/Du.105)。
via ja.wikipedia.org/
この機体も実機の存在はなさそうです。宇宙世紀0087年11月にアナハイム社がカラバに行ったプレゼンテーションにおいて登場したとの記載があります。

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