ロック史上初の大規模なチャリティー・コンサートを知ってますか?それはバングラディシュ・コンサートです!
2017年3月17日 更新

ロック史上初の大規模なチャリティー・コンサートを知ってますか?それはバングラディシュ・コンサートです!

1971年8月1日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでジョージ・ハリスンが企画したロック史上初めての大規模なチャリティーコンサートがバングラデシュ・コンサートです。コンサートは大成功を収め、これ以降に行われたライブエイドなどといったチャリティーコンサートに大きな影響を与えています。そして何よりも映画化及びレコード化されたことでジョージ・ハリスンは勿論のこと、エリック・クラプトンやボブ・ディランといった今やレジェンドとなった出演者たちの若かりし頃の演奏が見れることは大きな喜びです!しかし、当時の舞台裏は大変だったみたいですよ。

2,930 view

Blowin in the Wind Concert For Bangladesh

目玉である2人からして不安を抱えていた訳ですから、ジョージ・ハリスンはさぞ気をもんだことでしょう。しかし、その甲斐あってコンサートは大成功し、その後のチャリティ・コンサートにも大きな影響を与えることになりました。
後年、ライヴエイドを企画したボブ・ゲルドフがジョージ・ハリスンに真っ先に相談したというのは有名な話です。

エリック・クラプトンはジョージ・ハリスンのバックに徹し、そのジョージ・ハリスンはボブ・ディランのバックにまわる。よくあるフェスティバルとは違い、ジョージ・ハリスンは各個人のライブの寄せ集めではなく、全員でひとつといったコンサートにしたかったのでしょうね。
バングラデシュ・コンサート

バングラデシュ・コンサート

ディスク:1
1. ジョージ・ハリスン/ラヴィ・シャンカール・イントロダクション
2. ワー・ワー(ジョージ・ハリスン)
3. マイ・スウィート・ロード(ジョージ・ハリスン)
4. アウェイティング・オン・ユー・オール(ジョージ・ハリスン)
5. ザッツ・ザ・ウェイ・ガッド・プランド・イット(ビリー・プレストン)
6. 明日への願い(リンゴ・スター)
7. ビウェア・オブ・ダークネス(ジョージ・ハリスン,レオン・ラッセル,ジム・ホーン)
8. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(ジョージ・ハリスン,エリック・クラプトン)

ディスク:2
1. メドレー:ジャンピン・ジャック・フラッシュ~ヤングブラッド(レオン・ラッセル,カール・レイドル,ドン・プレストン,レオン・ラッセル)
2. ヒア・カムズ・ザ・サン(ジョージ・ハリスン,ピート・ハム)
3. はげしい雨が降る(ボブ・ディラン,レオン・ラッセル,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)
4. 悲しみは果てしなく(ボブ・ディラン,レオン・ラッセル,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)
5. 風に吹かれて(ボブ・ディラン,レオン・ラッセル,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)
6. ミスター・タンブリン・マン(ボブ・ディラン,レオン・ラッセル,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)
7. 女の如く(ボブ・ディラン,レオン・ラッセル,ジョージ・ハリスン,リンゴ・スター)
8. サムシング(ジョージ・ハリスン)
9. バングラ・ディシュ(ジョージ・ハリスン,ジム・ホーン)
今やロック・ミュージシャンはチャリティ・コンサートに欠かせないが、このコンサートが先鞭をつけたといっても過言ではないと思う。
ジョージのミュージシャンの枠を超えたメッセージ色の強い活動は、多くのミュージシャンに影響を与えたことだろう。
歴史に残るライブ・コンサート!
1971年12月20日にリリースされたアルバム「バングラデシュ・コンサート」は1972年度のグラミー賞の年間最優秀アルバム賞を受賞しています。

世界的に話題となりアメリカの「ビルボード」誌のアルバム・チャートでは、計6週最高位第2位となり、1972年度の年間ランキングでも第16位と商業的にも大成功しました。
同じくアメリカの「キャッシュボックス」誌でも、8週連続最高位2位、1972年度の年間ランキング第7位となっています。
25 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

ビートルズ史上もっとも難産だった「レット・イット・ビー」。結局完成したのは予定とは正反対のものだった!

ビートルズ史上もっとも難産だった「レット・イット・ビー」。結局完成したのは予定とは正反対のものだった!

デビュー当時のようにオーバーダビングを極力行わずシンプルなアルバムを作ろうということで始められたレコーディング。ビートルズ最後のアルバムとなった「レット・イット・ビー」は、極端にオーバーダビングされメンバーの思惑を外れたものとなりました。なぜそんなことになったのか時系列で足跡を辿ります。
obladioblada | 13,342 view
生涯わずか2回のツアーしか行わなかったジョージ・ハリスン

生涯わずか2回のツアーしか行わなかったジョージ・ハリスン

ツアー嫌いの名にふさわしく、これだけ知名度もヒット曲があるにもかかわらず、ほとんどツアーに出ることのなかったジョージ・ハリスン。最後のツアーとなったのはここ日本。世界中が羨ましがったことでしょう。
obladioblada | 6,625 view
ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。

ビートルズがカバーした曲は意外に多い!オリジナルと聞き比べてみました。

世界いたるところで、それこそ星の数ほどビートルズの楽曲はカバーされていることでしょう。しかし、そのビートルズもまた多くの曲をカバーし公式に残しています。それにしても余りにカバーが上手すぎてオリジナルかと思ってしまうほどです。
obladioblada | 15,547 view
ジミヘンからスプリングスティーンまでがカバーした日本ではあまり知られていないボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」の聴き比べ

ジミヘンからスプリングスティーンまでがカバーした日本ではあまり知られていないボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」の聴き比べ

サイケの時代にもグラムの時代にも、AORの時代にもパンクの時代にも、グランジの時代にさえもその第一人者からカバーされ続けるボブ・ディランの名曲「見張塔からずっと」。日本では余り知られていないこの曲は、2004年にイギリスの音楽評論家が「デイリー・テレグラフ」で行った「ベスト・カヴァー・ソングTOP50」で堂々の第1位となっているんです。
obladioblada | 2,110 view
95年に発表されたビートルズ曲『フリー・アズ・ア・バード』

95年に発表されたビートルズ曲『フリー・アズ・ア・バード』

1970年に解散したビートルズ。それから25年後の1995年に、『フリー・アズ・ア・バード』という新曲が発表されました。既にジョンがこの世にいない状況で、果たして、残された3人はどのように曲を完成させたのでしょうか?そんな「奇跡の一曲」が出来上がるまでの顛末を紹介していきます。
こじへい | 5,238 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト