今だからこそ聞きたいクラシックなヴィジュアル系の名盤!1993年にリリースされたL'Arc-en-Cielの1stアルバム「DUNE」!!
2021年10月17日 更新

今だからこそ聞きたいクラシックなヴィジュアル系の名盤!1993年にリリースされたL'Arc-en-Cielの1stアルバム「DUNE」!!

クラシックな名盤、今回ご紹介するのはL'Arc-en-Cielが1993年にデンジャークルーレコードから リリースした、ファーストアルバム「DUNE」です。 アルバムタイトルである"DUNE"とは、フランス語で"砂丘"を意味しています。 ヴィジュアル系シーンのみならず、日本の音楽シーンに大きな影響を与えた偉大なバンドL'Arc-en-Ciel。 ヴィジュアル系と呼ばれる様式美の範疇だけで語れるバンドではなく、多くの後続ヴィジュアル系バンドを 生み出しヴィジュアル系シーンへもたらしたその功績は計り知れません。 そんなL'Arc-en-Cielの幻想的な世界観・浮遊感・透明感・スケール感に特化した白系の先駆けとなる アルバム「DUNE」の魅力に迫っていきます!

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09 : As if in a dream

L'Arc~en~Ciel - As if in a dream

9曲目は、特殊ジャケット盤ではラスト曲である「As if in a dream」です。
最初は特殊ジャケット盤だけを聞いていたので、「DUNE」のラストというと
この曲のイメージが強いです。
実際にアルバムとしての、締りもいいですよね。
「As if in a dream = 夢のように」の通り、起きていることは夢なのか? と
思わせてくれる曲。
切なさと静けさを持ったL’Arc〜en〜Cielだからこそな曲ですよね!

10 : 失われた眺め(通常盤に収録)

L'Arc~en~Ciel - 失われた眺め

10曲目はアコースティック・ギター中心のバラードナンバー。
原曲となる「Call to mind」の作曲者は、前ギタリストのhiroです。
ギターサウンドが前に出ており、地味ながらもスケール感のある1曲。

11 : Floods of tears(single version)(10th Anniversary Editionに収録)

L'arc~en~ciel - Flood of tears

11曲目は、インディーズ時代の隠れた名曲「Flood of tears」です。
当時は、ロックなのにあまりにも日常的すぎる歌詞が、賛否両論を
よんだのですが、今となってはそれも彼らの持ち味として生かされています。
泣きを誘うメロディーに日常的な歌詞がマッチし、終わるのが惜しくなる曲です。

12 : 夜想花(10th Anniversary Editionに収録)

L'arc~en~ciel - 夜想花

12曲目は、インディーズ時代に限定1000枚でリリースされた
シングル「Flood of Tears」のカップリング曲です。
曲の雰囲気が戦場のメリークリスマスっぽく、
死に際に愛する人を想っているという印象。
追憶の情景同様、失恋の曲で、ハイドの歌詞の表現から
情景が浮かび、さらに綺麗な曲展開が感情が増幅され、
聴き惚れてしまいます。
ファンの間でも大きな指示のある曲なんですよ!

13 : 予感(10th Anniversary Editionに収録)

L'arc~en~ciel - 予感

ラストとなる13曲目は、10th Anniversary Edition ボーナス・トラック「予感」です。
今は廃刊となってしまったビジュアル系雑誌「SHOXX」のスペシャルとして、
オムニバスCDが付録した「The Monsters Of Shock Age」に収録されていた曲。
「予感」という曲名の通り、あなたがやってくる気がするというのは、
未来を予感させる曲でもあります。
あなたが見えた!やって来た!という断定系でなく、
気がしているというのがいいですよね。
そんなに難しいことはしていないのですが、しっかりと音色が切り替わる
プログラムチェンジがかっこいいんですよね!

ヴィジュアル系史における紛うことなき名盤「DUNE」!!

デンジャークルーに移籍した頃あたりからL'Arc-en-Cielは、黒服系バンドの
一群に埋もれてしまいそうな当初のヴィジュアルイメージから脱却しはじめました。
純白の衣装を纏ったhydeの汚れなき少女を思わせるルックス。
後の音楽性を予感させるようなフォークロアチックなスタイル。
そういったヴィジュアルイメージは「DUNE」が描く世界観を助長し、黒服を纏い
ダークな世界観を打ち出すバンドが主流であったシーンの中でL'Arc-en-Cielの存在を
確固たるものにしました。

サウンド面においても、DEAD ENDをはじめとした先人達の影響は随所に
感じられるものの、ただの模倣では終わっていません。
ルーツであるUKロックのテイストや、トランス系バンドに通ずるような民族音楽、
プログレ的なアプローチを盛り込んだサウンドに、風景を切り取ったような
異国情緒を漂わせる詩世界を歌謡曲的なメロディーにのせ情念たっぷりに歌い上げる
ナルシスティックなヴォーカルがマッチし、独自の幻想世界を作り出したのです。

メンバー各々のスキルも高く、マニアックになってしまいそうなサウンドを
キャッチーに仕上げるセンスは流石としか言いようがありませんよね!
さらにデンジャークルーのプロデュース力も合わさり、当時のインディーズシーンでは
類を見ない完成度の高さを見せつけていました。

この初期L'Arc-en-Cielが掲げた"PSYCHOSONIC SHAKE"といわれる
ヴィジュアルイメージとサウンドスタイルは、後続のヴィジュアル系バンドに
大きな影響を与え"白系"という様式美を生み出したのです。
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