「新 芦毛伝説 ビワハヤヒデ」
2016年12月8日 更新

「新 芦毛伝説 ビワハヤヒデ」

芦毛の名馬ビワハヤヒデ。半弟にナリタブライアンがおり、常に比較され続けたビワハヤヒデは、15戦連続連対というあのシンザンに次ぐ大記録も持っています。そんなビワハヤヒデの軌跡を振り返ってみましょう。

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ビワハヤヒデ誕生

ビワハヤヒデは1990年3月10日、父Sharrood(シャルード) 母パシフィカスの仔として福島県の早田牧場で産まれました。
母パシフィカスはブライアンズタイムの種付けをする肌馬として購入され、日本に輸入されたのですがその時お腹の中に身籠っていたのが後に「芦毛の怪物」と言われるまでになったビワハヤヒデでした。
そして翌年パシフィカスに種付したブライアンズタイムとの間に産まれたのが、あの有名なナリタブライアンでした。
ビワハヤヒデを預かる浜田調教師は、当歳時に初めて見たビワハヤヒデの印象についてこう語っています。
「まだ身体ができてない感じだった。体型的にも頭が大きくて、脚も太かった。規格から外れた感じだよね。ただ血統が良かったから。肌にノーザンダンサーというのはなかなかいない。だからビワハヤヒデの体型的なものは、それほど気にしなかった」

デビュー戦~3歳時

調教を重ねたビワハヤヒデは9月の阪神競馬場 芝1600m新馬戦で鞍上は岸騎手でデビューしました。
人気は2番人気でしたがレースは2着以下に大差での圧勝という衝撃的なデビューを飾りました。
2戦目のもみじステークス(京都競馬場 芝1600m)でもレコードでの勝利を飾り、一躍スター候補にに名乗りを上げました。
続く3戦目はデイリー杯3歳ステークス(京都競馬場 芝1400mGⅡ)に決まり、周囲の注目を一身に集める中、3歳レコードを1秒以上更新してデビューから3連勝を達成しました。
3歳馬の頂点を決めるレース朝日杯3歳ステークス(中山競馬場 芝1600mGⅠ)では単勝1.3倍で堂々の一番人気に支持されたビワハヤヒデですが、このレースではエルウェーウィンに競り負け2着に敗れました。

4歳 クラシックシーズン到来

3歳シーズンを4戦3勝2着1回で終えたビワハヤヒデ。
4歳初戦は共同通信杯(東京競馬場 芝1800mGⅢ)に出走し、ここでも1.3倍のダントツの一番人気に支持されましたが、またもや2着に惜敗。
この2戦連続の2着という結果に対し、オーナより、デビュー戦より騎乗していた岸騎手の交代という非情ともいえる采配が振るわれました。
岸は共同通信杯の敗戦と降板について、「完全に油断負けです。相手をナメてはいけないということを、ビワハヤヒデから教わりました。クラシックでの乗り方などもいろいろ考えていたのですが、(このレースで)負けたのだから、降ろされることは覚悟していました」

岡部騎手と新コンビ結成

ビワハヤヒデの新パートナーには陣営の強い希望もあり名手 岡部幸雄騎手に決定しました。
新コンビで迎えた皐月賞トライアルの若葉ステークス(中山競馬場 芝2000m)では1番人気に応え見事に勝利しました。
3冠レース初戦の皐月賞(中山競馬場 芝2000mGⅠ)ではウイニングチケットに次ぐ2番人気に押され、期待が膨らむ中レースはスタート。終始好位につけいい展開で最後の直線で抜け出したが、ゴール前で大外から猛烈な勢いで差してきたナリタタイシンにかわされ無念の2着に終わります。

1993年 第53回 皐月賞(GI) ナリタタイシン(武豊)

岡部は「相手の馬が強かった。しょうがない。ただ、直線でもう少し馬体が合っていたら、結果は違っていたかも……。馬が正直に走りすぎて2000メートル以上走っているよ」
続く日本ダービー(東京競馬場 芝2400mGⅠ)でもビワハヤヒデは2番人気となりました。
レースはスタート直後にマルチマックスが落馬するなど波乱含みの展開でしたが、最後の直線で瞬発力勝負となり切れ味で勝るウイニングチケットが堂々ダービーを制覇。
ビワハヤヒデは皐月賞に続きまたしても2着に終わりました。
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