そんなZi:Killの魅力とは?
そして、バラエティ豊かでかなりロックな楽曲たちではないかと思います。
実際には、TUSKの声に馴染めない人たちが自分の周りにも大勢いました。
が、誰もが真似をした後のビジュアル系のボーカルたちには出したくても出すことのできない歌唱法(歌唱力)だとも言えます。
決してめちゃくちゃ上手いボーカルだった訳ではないでしょう。
しかし、魂が込められたその歌声が楽曲と絶妙なマッチをしてZi:Killというバンドのオリジナリティを作り上げていったと考えられます。
楽曲は、音質こそ現代のメインストリームで流行っている曲と比べると歴然とした違いはあるものの、アレンジや構成やメロディは今聞いても全く色褪せる感じはなく、秀逸であると思います。
(基本的に9割以上はギターKENによる作曲である)
ちなみに、ライブはイベント・ワンマンあわせて、TUSK加入後から解散までの約6年間でおよそ160本前後でした。
Zi:Killを語るうえで外せない・・・
HIDE
日本が世界に誇る、スーパーギタリストでサウンドメーカーでプロデューサーでクリエイターで・・・と挙げたらキリがありません。
冒頭で書きましたが、HIDEはそもそもZi:Killがエクスタシーレコードで音源をリリースするきっかけとなった人物そのものであります。
93年には、ZI:KILL(ジキル)とhide(ハイド)というシャレから生まれたTUSKとのコラボ映像作品「Seth et Holth(セスエホルス)」を制作し、キングレコードよりVHSをリリースしております。
俺って「REAL OF THE WORLD」からの(Zi:killの)ワンフじゃん。それでそんなこんながありぃので、この間の武道館を見たら結構くるものがあったね。ここ数年外タレも含めて、俺が見たライヴの中でトップ・オブ・ザ・ギグだったもん。本当に、良かった。
— HIDEぼっと (@HIDE_words) March 4, 2016
HIDE and TUSK(Zi:kill) pic.twitter.com/hPLDSJvZAW
— HIDEぼっと (@HIDE_words) March 1, 2016
TUSK:でも、あの当時もライヴは結構来てくれましたよね●H:結構あの頃Zi:killって頻繁にライヴをやってたよね。俺とYOSHIKIが交互に見に行ってたくらいだった。(※Zi:killがエクスタシー入りした頃の様です)
— HIDEぼっと (@HIDE_words) February 22, 2016
1992 年 エクスタシーサミット - YouTube
このイベントに参戦するという事は、当時のバンギャ達のステータスの一つだったと言っても過言ではないでしょう。
<wikiのエクスタシーレコードより>
エクスタシー・サミットは、LADIES ROOM、ZI:KILL、LUNA SEAなど、エクスタシーレコード所属のバンドが一堂に会して行っていたライブイベントである。
1988年に大阪のライブハウス、バーボンハウスで最初に行われた。その後、目黒鹿鳴館を中心に定期的に開催され、1989年9月に渋谷公会堂、1991年10月には日本武道館、翌1992年には大阪城ホールと日本武道館で行われている。
イベントの模様を収めたビデオや書籍もリリースされた。これ以降はYOSHIKIがロサンゼルスに活動の拠点を移したことや、他バンドのメジャーでの活躍などで個々のバンドが忙しくなり、イベント開催は行われなくなった。
エクスタシー・サミットでは各バンドのメンバーが入り混じってのセッションも行われた。
気になるメンバーの「現在」
■TUSK
TUSK
現在はまたTHE SLUT BANKSで活動中。
え?同一人物ですか?と思わず突っ込みたくなりますが、まぎれもなくご本人です。
Zi:Kill時代の退廃的な雰囲気は微塵も感じられないガテン系の風貌ですね(笑)
ザ・スラットバンクス ライブ会場販売限定Sg.【69BABY】NOW ON SALE - YouTube
TUSKの見た目は随分と変化しましたが、歌声は健在!
今思うと、Zi;Killは当時(化粧系と言われるバンドの中でも)男性ファンがかなり多かったような記憶があります。
それはやはり、見た目だけでなく、バンドとしての存在感やライブでのパフォーマンス、楽曲・歌詞のすばらしさの裏付けであったと思われます。
■KEN
KEN
解散後、1997年、Vastを結成して1998年、改名したCrybabyでデビュー。
1999年、Crybaby解散、そして引退。
<<ソロ名義の作品>>
JOKE (1994/02/23 KICS-405)
THE HIP GRIND MAN ~HOOLA HOOP ORIGINAL SOUNDTRACK RECORDING (1995/06/15 EXBB-001)
WHO AM I ? (1995/12/16 VICL-723)
BOY (1996/03/23 VICL-2167)
MISSILE (1996/09/21 VICL-5330)
DRILL (1997/01/22 VICL-5331)