RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(16)
2018年3月5日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(16)

宇宙世紀で時間軸を少し戻してみましょう。UC0084~UC0088も期間、ティターンズの兵士たちの視点から見た「機動戦士Zガンダム」の外伝、「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに 」に登場するRXナンバーを持つガンダムTR-1ヘイズル,TR-6ウーンドウォートのヴァージョンについて書いてみます。

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ガンダムTR-6[インレ][GUNDAM TR-6[I...

ガンダムTR-6[インレ][GUNDAM TR-6[INLE]]

TR計画の最高到達点。ファイバーIIとダンディライアンIIをそれぞれ装備したコアMS二機が合体した形態。クインリィ(女王)形態の上位モデルでもあり、大王形態とも呼ばれる。
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
射出形態,巡航形態,大気圏離脱形態(MA形態)、大気圏...

射出形態,巡航形態,大気圏離脱形態(MA形態)、大気圏離脱形態

これらの形態以外に惑星間航行形態と呼ばれるものがあり、惑星間航行用の大型ブースター「フリス」を装備したインレ強化プランの一つ。インレがまるごと納まるほど巨大な惑星間巡航用ブースターを装備する。また、巨大な3枚の翼を持ち、展開することで太陽風推進も行なえる。このプランに関連すると思われるSSD(スターシップダウン)と呼ばれる専用母港も確認されており、U.C.0091には連邦が計画を引き継いでいる。
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
インレをグリプス戦役に投入できていれば、ティターンズの勝利は確実なものとなっていたが、機種統合計画の発動によってコアMSの開発がガンダムTR-SからガンダムTR-6に移行し、TR計画の進行が遅れた結果、グリプス戦役への投入は叶わなかった。
合体後のコアMS二機は役割を分担してインレの制御に回り、ファイバーII側が火器管制、ダンディライアンII側が機体の操縦を担当する。ファイバーIIとダンディライアンIIの全ての兵装(ビグウィグキャノンIIと拡散ビーム砲内蔵シールドは合体させて運用)、及びオプションの大型ミサイルポッド等を運用でき、さらに頭部相当のユニットには核ミサイルやBC兵器、サイコミュを装備した後述のサイコ・インレ形態のサイコミュユニットやEWACユニット等のオプションが装備可能。ダイダロス・ユニットにより飛行も可能で、さらに単体での大気圏突入能力も備わっている(大気圏離脱も可能だが大型ブースターオプションの装備が必要)。
via ja.wikipedia.org/
この形態が「TR計画」の完成形です。全長、全高共に100mを超える超大型MAです。2機のMSを同時に使用してそれぞれの分担が火器管制と操縦系の管制と分けているのがすごい発想だと思いませんか?その上、キハールⅡのみを射出出来てしまう、これはもう想像の範囲を完全に͡越されてしまいました。確かにこんなものが戦場に現れたら手も足も出せないでしょう。それにしても「ティターンズ」そのものがジオン残党軍の掃討が目的で結成されたはずが、その最終兵器をジオン残党軍が、それも火星で完成させようとしているとは・・・今後の展開はまだ判りませんが、『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』では題名通りに物語の中核を担う存在。レジオンの手によって防衛兵器としての完成が進められ、搭乗者はNT部隊のアリス親衛隊から選定される予定となっています。

RX-124

ガンダムTR-6[サイコ・インレ][GUNDAM TR...

ガンダムTR-6[サイコ・インレ][GUNDAM TR-6[PSYCO・INLE]]

武装は大口径メガキャノンのほかに、頭部サイコミュユニットの武装サイロには、サイコミュ誘導兵器であるビット、リフレクタービット、シールドーブースター型モビルビット、有線ビーム砲の各種サイコミュ兵器、各種武装を収納した輸送用ロケットや巡航ミサイル、プラズマリーダーを装備し、Iフィールド、ミノフスキークラフト、大気圏突破に突入もできる特殊装備も持つ。さらには核弾頭ミサイル・BC兵器といった狂気の大量破壊兵器も搭載している。
via 機動戦士ガンダムMS大全集2015
ジオンとしてはこのサイコミュ・システムを組み込んだものが「インレ」の最終形態なのでしょう。「TR計画」はコンペイトウのティターンズ開発チームによって生み出されたもので、ニュータイプに対しては敵意すら感じる組織によるものです。そのニュータイプもしくは強化人間それもジオン兵となると恐らく心情的には許せないものがあるんじゃないでしょうか?いずれにせよこの形態をもって「TR計画」は終了となるはずです。このA.O.Zの物語はこれで終了なのでしょうが、外伝とはいえもう「ガンダム」というMSの枠を完全に逸脱していますね。

終わりに

毎回、資料として使わせていただいていますが、今回も大変お世話になった本をご紹介させていただきます。

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次回はサイドストリーとファーストガンダムシリーズ最後の「ガンダムUC RE0096」までを書いてみます。ぜひお楽しみに!
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